西洗公園愛護会は、明日の公園清掃では、主力は、芝生広場西の南西部にあるクチナシの植込みの中および周囲の雑草取りをお願いしたいと思っています。このエリアはなぜかこれまで放置され、雑草・雑木が生い茂っています。
とれた雑草は、泥付きのまま、すぐ近く、築山頂上部からの斜面が土面が向き出しになり、泥が流れ、斜面が次第に凹み、谷化の兆候がでているので、この凹部に入れ、正常な斜面に修復するのに利用します。
今日は、問題の斜面に等高線上に溝を掘り、そこに園内のほかから切り取った大きな無駄枝、拾い集めた小さな枝、躓きの原因となっており、切除した太い根などを詰め、さらに落ち葉を上に敷いて、堰のような構造を設けました。この構造の上側が凹部になりました。この凹部に取れた泥付きの雑草を入れてもらいます。熊手で集めた落ち葉もこの凹部に入れてもらいます。凹部が平らになるほど、雑草、落ち葉は集まるでしょう。
明日は、最後は公園愛護会の方で、今日、掘って出た土を上からしき、泥面にして作業は終りです。
次の公園清掃の時、同じ作業を繰り返し、斜面の下の崩れも修復します。
降った雨は、表面の泥を下に沈ませます。斜面の表面の泥は斜面を流れ下ることはないと思います。しみ込んだ雨は、堰のような構造物のところで溝に流れ込みます。溝から土中にしみこんでいくと思います。溝に詰め込んだ枝などが落ち着き、泥が斜面を流れ下ることを防ぐでしょう。
このやり方は、昔から山の斜面を守るために山を管理してきた山人の知識を応用したものです。近くの公園で、山人がやってきたことをまねて、小規模ながら斜面修理実験ができるのは愉快なことです。
熱中症を恐れたが、築山付近は高木の樹冠に覆われ、涼風が吹き抜ける木陰になっていました。公園倉庫の前の日の当たる芝生の上にいたら、熱中症になったかもしれません。高木の樹冠の木陰は、力仕事をしていても涼しく感じ、2時間、仕事をしましたが、熱中症になる不安は感じませんでした。
クチナシの植込みの向こう、巨樹に覆われた築山頂上部は涼風吹き抜ける非常に気持ちがいい場所になっています。ここで、公園に遊びに来た女子小学生が、休憩中の私と長々と話し込み、いろいろと面白い小学生事情を聞かせてくれました。小学生は私を手伝うと言ってくれたが、鍬を振るう作業は危険です。作業の最後、道具を公園倉庫に運ぶ仕事を手伝ってもらいました。
(注)明日は今日より暑くなるそうです。築山付近が無風だと熱中症の危険度は高くなります。集って来る人は老人が多いと思います。公園清掃作業は30分を予定していますが、危ないと思ったら作業時間はさらに短縮したいと思っています。
ところで今後の都市部のヒートアイランド化を防ぐには、地面部の緑ではなく、空が見えなくなるような高木の樹冠が重要と痛感します。
東京のように高層ビルが林立するところは出来るだけ高木の樹冠で空間部をうめることがだいじです。日限山4丁目のような低層住宅の町についても、5-10m程度の高さの樹冠で庭や道路や公園を覆うようにすると夏涼しい町になるでしょう。
今年は、ひぎり連合自治会高齢者部会が、「毎月3日は野庭緑道散歩の日」ということで4月から毎月3日、10:00-12:00、野庭緑道散歩を実行しています。7月3日は、磯子区からの参加者も含め12名が参加しました。
実は野庭緑道は、高木の強剪定が最近行われた結果、樹冠被覆率が大幅に下がっています。わかりやすく言うと今年は7月青空がよく見える緑道になっています。昨年7月は青空が見えませんでした。涼しさがまったく違います。
2024.7.3の野庭緑道。両脇の高木の強剪定が行われており、樹冠被覆率が下がっています。写真に見るように緑道には日が当たっており、木陰になっていません。これでは普通の道路です。緑道は涼しくなりません。横浜市が言う緑被率は地面が植物で覆われていればカウントされます。樹冠被覆率とは、木の上部のこんもりした枝葉が地面をおおっている率です。人間の屋外生活空間を快適にするには樹冠被覆率が重要なデータです。
西洗公園は、高木公園の特長をもった、芝生広場、遊具広場、運動広場のバランスがいい素晴らしい公園です。つまり樹冠被覆率が高い涼しい公園です。この高木公園の特長は利用者の評価が高いので何とか次の50年にも活かしたいというのが西洗公園愛護会事務局の祈りです。
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