一昨年から災害時の安否確認は班単位で班長がやるべきとの考えが出たりして、班や班長の役割が重視される動きになっていますが、今年になって班会議を開くとの連絡が西洗自治会からありました。町の人々が班や班長に何を期待しているか一度情報交換してみることは意義があると思います。
今年はコロナウイルス禍のせいもありますが、班の中で誰かが亡くなっても班長に連絡しない家族などが一段と増えました。家族葬にする人がほとんどですが、隣人にも亡くなったことを知らせない場合が増えました。葬儀屋もこころえたもので、目立たないように静かに仕事をします。
班長が班員の世話をすることは実はむずかしいことではないでしょうか。班長の仕事は、役員会に出席する、何らかの役員の仕事を担う、班に回覧板を回す、班員に自治会資料を配布する、班員から自治会費を集める、この程度ではないでしょうか。災害時要援護者の面倒を班長が見るという考えがあったようですが、やりますと言う班長は少ないのではないでしょうか。災害時安否確認だって安否確認訓練はできるかもしれませんが、災害時安否確認しますと言う班長は少ないのではないでしょうか。
現在の班は、道路で囲まれたブロックを単位にして編制されているので、ほとんど近所づきあいがない人が班の中におおぜいいます。よく道で会うということになると道を挟んで向かい合った家の人ではないでしょうか。そこで西洗自治会は道を挟んで向かい合った家からなる16軒ぐらい(向こう三軒両隣を横に伸ばしたような区域)を災害時助け合いの単位にしています(昨年までは安否確認ブロックと呼んでいました)。これは日限山自治会(日限山1.2丁目)の安否確認ブロックの考えを取り入れたものだそうです。すぐれた考えと思います。この考えを基本として班編制の見直しをやるならば班の存在価値が上がるのではないでしょうか。
前に野庭団地の夏祭りの一つを見学したことがあります。最近どうしているか知りませんが、模擬店を班が出して、夏祭りを盛り上げていました。これはいい考えと思います。西洗自治会は班が非常に多いので簡単には応用できませんが、班員が協力して自班の売り物を競うので班内の交流が高まります。班と班の交流(競争?)も高まって面白いと思います。