日限山4丁目日記

横浜市港南区日限山4丁目は美しい町です。美しい庭・家は町を美しくし、人々を幸福にします。まちびと

道に開かれた庭

2012年05月26日 | 日記
横浜市港南区日限山4丁目は京急の分譲地でちょうど40年の歴史を持っています。
三十数年前、私は盆栽用のケヤキの種を買ってきて発芽した苗を庭に植えました。
それが二十数年で大木となり、隣家の屋根の上や道路の上に枝が伸びるようになり、管理不能となったので根元から切って処分しました。
見事に育ったので木に対して申し訳なく思いましたが、都市部の小さな庭には大木になる木は植えてはいけないと思いました。

4丁目を散歩しますと、40年の歴史を物語るように木の枝が道路に大きくはみ出している家が数多くあります。
はみ出さないように枝を切ると樹形が駄目になる、枯れてしまう、剪定作業が大変、お金がかかるなどの理由があって枝を切らないのでしょう。

特に生垣の場合は、人は道路の端を歩きますからはみ出した生垣の枝は歩行の邪魔になります。
はみ出さないように剪定するのが常識と思います。
剪定した結果、枯れてしまったとか、目隠しの機能が失われてしまった場合は生垣を作り直せばいいと思います。

急に目隠しの生垣がなくなり、道路がよく見えるようになると、家の方は道路を往来する人や車が気になって落ち着かないと思いますが、近年は生垣をつくらない人が増えています。
4丁目でも「道に開かれた庭」が見られます。
この方が庭が広く、また明るく感じます。
隣家や道行く人と目があって挨拶をする機会が増える効果もあります。
庭の手入れをしていると、見知らぬ道行く人が、たとえば草花がきれいだと声をかけてくれて、しばし花談議を楽しむことができたりします。

道行く人から言いますと、道路が広く、明るく感じます。
見通しがよく、より安全と感じます。
その上、他人の庭ですが、よく手入れされた庭を見ながら歩くのは楽しいことです。

都市部の住宅街の中の道は概して狭く、人や車のとおりは多くないと思います。
思い切って生垣のない庭づくりをやってみるといいと思います。
広々した町になります。
また、意外に庭の一本立ちの木や草花が美しく感じられます。
生垣があった方が緑は多いのですが、生垣がない方が緑が多く、町は美しく感じられます。
目に入る空間面積が広くなるからです。
道に開かれた美しい庭は町の美化、町の住環境改善に有効と思います。

なお、人によって道路や隣家に対して目隠しがないとどうしても落ち着かないことがあります。
この場合は手入れが大変ですが、生垣が心が落ち着くと思います。
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