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満月の下の大岐の浜に、圧倒された。
写真を撮る時、常に予測をたて、計算をし、レンズを、露出を、立ち位置を、それぞれ選び、シャッターを押す。
予測通りの結果が出ると、安堵し、自分の計算を、経験を、1人誇る。
しかし往々にして、予測は裏切られる。
計算の範疇を越えたシーンに出会った時、目の前の光景に感嘆する間もなく、自分の予測の甘さに嘆く間もなく、急いでかつ冷静に露出と立ち位置を決め、シャッターを切る。
大岐の浜には今夜、大きく裏切られた。
裏切られた時に撮った写真ほど、迫力が増す。
それが、写真に命が宿った瞬間だと、僕は思っている。
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9月17日午後6時12分
いつもの場所のいつもの時間に、その夕焼けはほんの少しの間だけ現れた。
世界遺産の絶景に行かなくても、日々の暮らしの中に、はっとするような光景が、転がっている。
また明日も拝めそうで拝めない、その日その時間だけの絶景に出会えたことに、深く喜びを感じた。
雨風食堂。
高知市一ツ橋にある小さなご飯屋さん。
僕に料理を語る語彙はない。
ただ言えるのは、雨風でご飯を食べると、いつの間にか凛、とする。なのに心は緩やかに、楽しく、嬉しくなる。
ご飯がこんなに心を穏やかにするなんて、僕は初めての経験。
大切に、いつまでも、愛したい。
高知市一ツ橋町一丁目65
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今年の冬、訪れた福島はこれまで経験したどこの冬の景色よりも美しかった。
2020年。東京五輪が決まった。
バブルの時代のように、五輪のキーワードに日本中が熱中し、踊り狂ってもらっては、困ることがある。
汚染水も福島原発も世界が安心安全だとお墨付きを与えた訳ではないのだから…
五輪の影で、福島が置き去りにされないよう、僕たちに出来ることはなにか。考えていきたい。
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大雨の上がった夕方、夕焼けで赤く染まる空にくっきりと大きな虹が浮かび上がった。
自転車の人も歩いてる人も立ち止まり、店の中からは人が出てきて、みんなが同じ空を眺めてる。
写真を撮る人もぼっーとする人も、みんなひとつのソラに夢中だった。
心がほっこり。
素敵な時間でした。