LIFE is PHOTO Masa Takahashi

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飢える神の鹿~世界遺産宮島より~

2010年06月16日 | 写真
世界遺産・宮島に生息する鹿は、飢えている。
奈良の健康な鹿を想像して宮島に渡ると、痩せ衰えた鹿がふらふらとさまよい、ゴミをあさる姿を目にすることができる。
この日も鹿は厳島神社の大鳥居周辺の海に出て、ポスターのような紙類が落ちているのを見つけると、それを3頭の鹿が奪い合うように食べていた。ポスターの表面に貼ってある薄いビニールのようなものも一緒に食べている。見るに見かねてポスターを鹿たちから奪い取った。
6000年前から宮島に住んでいた鹿。
いろいろと鹿にまつわる歴史はあるが、ほとんど絶滅しかかった戦後には、わざわざ別の場所から鹿を連れてきて繁殖までしている。
厳島神社と並ぶ観光資源として、鹿を餌付けしてきた歴史もある。
しかし今、宮島の人たちは「鹿の餌やりを禁止」した。
街中で長年餌付けされた鹿に突如、鹿せんべい業者を島内から追い出し、観光客にもエサを与えないよう呼びかけている。
「山に帰すため」らしいが、山には鹿の食べる芝や低草などはほとんど生えていない。
これが世界遺産・宮島の足元で起こっている現実だ。
誰か英訳して世界に発信してもらえないだろうか?
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海と空の界 茜色の砂丘

2010年06月11日 | 写真
鳥取砂丘だけが暗く沈む中、海も空も茜色に染まっていきました。
鳥取砂丘から海に太陽が沈むのは、初夏から秋にかけてだけのようです。
あと1ヶ月もすれば、太陽が沈んだ後にイカ漁の漁火が海を明るく照らし出します。
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シリーズ大神山 阿修羅像

2010年06月09日 | 写真
大山の古名は大神山(おおがみやま)というそうです。
毎年、夏山開きには大勢の登山者が安全を祈願して大神山神社に参ります。
その参道から15分ほど、山を登った所に、この巨大な杉がそびえ立っていました。
樹齢350年は超えた巨木は、無数の枝が四方に伸びています。
太陽を背にしたその姿は、まるで千手観音か阿修羅像のようでした。
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ニッポンの『現風景』 

2010年06月07日 | 写真
夕陽が沈んだ後、西の空も田んぼも赤く染まり、そこに都会へと電力を供給する高圧電線が高くそびえ、苗の周りに黒く強い影を残していました。
鳥取県の日本海を望む某所で撮りました。
人の匂いのする風景を撮る限り、電線は日本中どこにいってもついて回ります。
夕陽の手前に、棚田の上に、寺の境内の向こうに、山の稜線に沿うように・・・
良し悪しを論ずるつもりはありません。
それが、ニッポンの「現風景」
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