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桐生町歩き(のこぎり屋根、後藤織物)

2012年07月14日 | まち歩き

梅雨明け前で毎日蒸し暑いですね。1年で一番嫌いな季節です。毎日体調管理に気をつけて頑張りましょう。さて、今回ご紹介するのは桐生市です。桐生市は、江戸末期以降の織物業で栄えた町並みを残し、今月、本町1、2丁目、天満宮地区が重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されました。「西の西陣、東の桐生」と言われ、絹織物の産地として栄えた桐生にはのこぎり屋根といわれる織物工場や蔵造りの町並みなどが数多く残っています。市では重伝建指定をきっかけに「重伝建のまち 桐生」としてPRしていくそうです。こうしたのこぎり屋根の中でもっとも当時の面影を残す「後藤織物」にお邪魔しました。後藤織物の建物は数が多く、その時期も明治、大正、昭和と多岐にわたり、主屋をはじめとする建物群の構成は、染色・撚糸・製織といった織物生産のシステムをそのまま残しているそうです。築造年が異なる4つの屋根を持つ工場は当時の日本の重要な絹産業を支え続けた風格さえ感じます。このほか、釜場や商談の場となった奥座敷など貴重な建物が保存されています。個人宅ですので勝手には入れませんが、皆さんも近代の産業遺産が残る桐生に是非行ってみてください。

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後藤織物のこぎり屋根。テレビや雑誌で取り上げられる桐生を代表する建物です。

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のこぎり屋根は北向きに採光のための窓があり昼間はとても明るいです。先人の知恵ですね。

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屋根もトラス構造です。富岡製糸場も似た構造です。東日本大震災で桐生も一部被害がでましたが、この工場は大丈夫でした。

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給水塔は鉄筋コンクリート製で貯水槽を4本柱で支えています。未だ現役です。


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