歴史と旅と少しのグルメ

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2013初詣(芝増上寺)

2013年01月03日 | まち歩き

今日3日はとても寒いですね。
昨日までの暖かさが嘘のようです。
初売りの朝が寒くなくて良かったなと思います。
さて、元旦、東京に行ったので、芝の増上寺に初詣に行ってきました。
いつも群馬の神社に行っているので、東京は込んでいるかなと思いながら行ってみましたが、午後で境内も非常に広いので、並ばずにお参りできました。
この寺はご存じのように、徳川家康が深く帰依したため、江戸期には壮大な伽藍と全国の浄土宗の宗務を統べるなど、京都の知恩院に並ぶ位置を占め、領地も1万石と大名並みの格式を持っていました。
戦前は多くの建物がありましたが、昭和20年の東京空襲でほとんどが消失し、三解脱門など一部が残りました。
こうした中、私が興味を持っていたのは、境内にある徳川家の霊廟です。
この霊廟も戦前は寺の東西の広大な土地にありましたが、空襲で焼け、昭和33年の調査以降現在地に集約されたそうです。
霊廟内には、2代将軍秀忠と、正室お江、六代家宣・七代家継・九代家重・十二代家慶・十四代家茂、孝明天皇の妹で公武合体の象徴として家茂の正室となった和宮などが葬られています。
二人の墓は並んでおり、幕末の動乱の中、短い生涯を終えた人生に儚さを感じる方も多いと思います。
この周辺には薩摩藩邸跡など江戸開城を決めた西郷・勝会談の地もあります。
今後、幕末の動乱の歴史の痕跡を訪ねてみたいと改めて感じた1日でした。

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増上寺の三解脱門。往時を忍ばせる数少ないものです。

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大殿と東京タワー。過去と現代を象徴する風景です。

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徳川家霊廟正面にある「鋳抜門」、六代家宣の霊廟の中門でした。

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14代家茂公の正室和宮の墓。

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14代家茂公の墓。

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増上寺脇は公園で、旧徳川家霊廟時の遺構が残っています。