歴史と旅と少しのグルメ

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ぐんまの粉もの文化(オキリコミやまんじゅう)(群馬県歴史博物館)

2010年05月04日 | 食・レシピ

昨日、企画展「粉もの上州風土記」が開催されている群馬県歴史博物館に行ってきました。群馬は、昔から畑作や水田裏作として、麦作が盛んだったことから、ヤキモチ、まんじゅう、うどんなど小麦粉を中心とした粉もの(粉食)が盛んでした。まんじゅうでも甘酒の発酵を利用して作る「酒まんじゅう」、昭和初期に普及した重曹を溶かした水で小麦粉をこね、小豆などを入れた「炭酸まんじゅう」など製法方法がいろいろです。温泉まんじゅうも群馬が発詳の地とされており、茶色は温泉を使って出したといわれています。また上州名物焼きまんじゅうは酒まんじゅうを串に刺して甘味噌で焼いたもので、その起源は江戸末期までさかのぼるそうです。

また、オキリコミも地域によっては、ホウトウとも呼ばれています。普通のうどんとは違い、小麦粉をこねるときに塩を入れず、また、こねたものをゆでずにそのまま汁に入れて野菜など度と一緒に煮込むそうです。粉ものを作るのも、正月のマユダマ、3月の節供の草餅、5月節供の柏餅など季節の行事により決まっていました。今回の企画展は、パネル写真や粉もののサンプルなどで昔から受け継がれた伝統食をわかりやすく展示していました。皆さんも是非ごらんになって伝統食を後世に引き継ぐのも大切だと感じていただければと思います。

群馬県では、粉もの文化である「焼きまんじゅう」と「まんじゅう」を紹介したガイドブックを県内書店などで販売しています。県内のお店がほとんど網羅されていますので、参考にしてください。

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伝統食のオキリコミ、太田など東毛ではホウトウと呼ぶそうです

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まんじゅうの数々、サンプルですが、おいしそうですね

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群馬県発行、焼きまんじゅう、まんじゅうガイドブックも販売していました