つれづれの記

 身の回りのあれこれを、写真とともに、
気の向くままに書き連ねます。

渋柿騒動

2008-11-13 | ご近所の・・・

 

お隣の空き地に、

ショベルカーを積んだトラックがやって来た。

すは、何やら工事が始まるのかと聞いてみると、

草の根を掘り起こして、

掃除するために来たとのこと。

ホッとして、母を病院に連れて行って帰ると、

子ども達が小さいころ、

種を植えた大きな渋柿の木が、

真っ二つに裂けて、折れているではないか。

 

 

在りし日の渋柿の木です。

 

作業していた人の姿は無いし、

トラックもショベルカーもない。

辺りにはもいだ渋柿が、散乱している。

あまりにもったいないので、

渋柿を拾い集めて、家へ持って入った。

その後10分もしないで、先ほどの作業員が、

電動のこぎりを持って、帰ってきたのだ。

「柿を取ろうとして木に登って折れたのか」と、

聞くと、

「地主に根こそぎ切ってくれと、言われた」と、

言う。

残った大枝も切ってしまうというので、

小鳥が食べに来るから、残してくれと言っても、

取り合ってくれない。

地主に頼まれたのなら、最初から、

電動のこぎりは持っているはずだ。

取りに帰ったということは、

柿の木が折れてしまって、困ったので、

地主がと言って、取り繕ったのだ。

結局、根際から50cm位で切ってしまった。

その枝に付いていた、柿の実は、

残らず作業員が持っていってしまった。

植えたのは、子どもたちだが、

植えた土地は、お隣の物なので致し方ないが、

今まで、40年近く何も言わなかった地主が、

急に切れと言うとも思えない。

と言う事は、やはり柿の実が欲しかったのだ。

 

 

 

洗い上げた渋柿大ざるに5杯有りました。

 

拾い集めたか渋柿は、洗い上げてから、

ヘタの所を焼酎につけて、

二重にしたビニール袋に15個ずつ詰めた。

出来あがった袋の数、15個。

ご近所に事の顛末を報告しながら、配り歩いた。

なんだか釈然としない、

渋柿騒動ではあった。