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※症例は患者様の同医済み.

コンドロイチン・グルコサミンが効かない膝の痛みを癒す

2013-10-13 00:00:50 | 運動器(手足.腰.肩の関節と筋肉)
先日、広島市の某ホールで、 関節の痛みのメカニズムや最新の治療法などを学ぶセミナーがあったらしく、膝の痛みを和らげるには「減量し、軟骨の成分のコンドロイチンを医薬品などで摂ることが大事」という説明があったそうです。
しかし文藝春秋5月号にて専門医の戸田佳孝先生がグルコサミン・コンドロイチンの効果について疑問視されてました。
確かにコンドロイチンやグルコサミンで改善が見られたという研究論文は存在していたようですが、無効だったという論文も紹介されてました。
NIH(アメリカ国立衛生研究所)が、
1. コンドロイチンのみ。
2. グルコサミンのみ。
3. コンドロイチン・グルコサミン両方。
の3群で経過をみたところ、いずれも患者の痛みを軽快させる効果はなかったと報告していて、昨年の米国リウマチ学会でも効果がないという発表があったことを書かれてました。
実際に軟骨にコンドロイチンがどれくらい吸収されるのかというのも不明で、軟骨がほとんどすり減っている場合には効果がないそうです。

また、これらのようにサプリメントというものは、医薬品でないため、膝痛に効くとか治るということを宣伝してはいけないそうです。
なのでCMでは一切そのような文言は入ってなく、歌いながら関節をぐるぐる回しているだけだと言うのです。
CMでも「ぐるぐる、ぐるぐる、グルコサミン」が印象的で頭には「関節痛=グルコサミン・コンドロイチン」がなぜかインプットされているのです。

それにしても、なんで全く異なる研究結果がでているのかが不思議です。
中国新聞での講師は、某製薬会社の女性でした。
こういうふうにメーカーが絡んでいると、ノバルティスファーマのデータ操作事件があったばかりなので、ちょっと疑ってしまいます。

膝痛で鍼灸治療に来られる患者さんの中にはこれらのサプリメントを服用されている方もおられます。
鍼灸治療をしていてもずっと服用される方もおられ、無害であるのならそれはそれでいいと思ってましたが、上腹部痛、胸やけ、嘔吐と、意外にも副作用があるみたいです。
また米国では重篤な肝機能障害があったらしいのです。

膝痛の治療をしている患者さんの中には胸やけを訴えていた方もおられ、これらのサプリも服用していた記憶があります。


通常は整形外科を受診するのですが、その中でも専門があるのでよく探して行ったほうがよいと思います。

鍼灸院では保険も効くことから、ほとんどが扱っている疾患だと思います。
一回で治したとかいう先生もおられますが、長く患っていたり、高齢者や骨の変形がある場合は、それなりの治療期間が必要だと思います。
とにかく確実な治療と運動の継続が大切なので、サプリなどを飲んでいるだけでよくなるものではないはずです。
そういう意味では鍼灸治療は第1選択にしてもいいくらいの治療だと思えます。


【勉強ノート師】
治治療穴; 地機、陰陵泉、曲泉、血海、鶴頂、梁丘、陰包、陽陵泉、内膝眼、外膝眼、足三里、委中、合陽、など、※膝蓋骨点。
慢性の場合は足関節、臀部~腰部~首肩背部へと治療範囲を拡げる。

※膝蓋骨点
膝蓋骨上に圧痛として、細い線状の反応が現れている場合は、ここに0番以下の鍼で心地よい刺激を与える。温度低下がある場合には灸もよい。

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