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※症例は患者様の同医済み.

この時期に緊急性のない慢性疾患の手術をしないほうがいい理由

2013-01-18 20:05:42 | 運動器(手足.腰.肩の関節と筋肉)
ここでいう緊急性のない慢性疾患とは変形性膝関節症・脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、股関節症、頚椎症...など整形外科の疾患や脱肛、鼡径ヘルニアなどの中でも緊急を要さないもののこととします。
この時期、医療機関でインフルエンザやノロウィルスの感染症が勃発した場合病院ではフリーズ(施設内の人の動きを必要最小限にし研修など密室に多数の人間が集まることもしない)状態にし徹底した感染症対策が施されます。もちろん施設内の患者さんの鍼灸治療も中止となります。
一番ピリピリしているところはICUやオペ室、さらにオペ前後の病室で、インフルエンザやノロといっても高齢者と同じく体力の低下している患者さんにとっては死活問題となります。
また手術を予定していてもこれらに感染すればたちまち手術は中止となり、ものによっては予約がずいぶん先送りになる場合も少なくありません。
したがって、緊急を要さない手術であれば12・1・2月の予約は避けたほうがそれらのリスクは減るということです。

鍼灸院を経営されている先生は患者さんから手術の是非を尋ねられる場面も多いはずです。慢性疾患の手術では疾患の状態や症状の程度によってオペ適かどうかは、専門医によって違う場合があることは周知の事実です。
そういう急がないボーダーの患者さんが手術するかどうかを迷っているときに、温かくなってからでもいいのでは...と、冬場の感染症のシーズンでは上のようなリスクがあることを助言してあげてもよいと思います。

最後まで迷っている患者さんに対して、鍼灸師のできることはそれまで鍼灸治療を集中的にやってそれでも悪ければ手術すればよいのでは...?という提案です。
このようにだめもとという前提での治療は、鍼灸師と患者さんにとってお互い非常に都合のいい状態での治療となります。期限付きなのでタイムリミットまでに治療効果を結果として出さなければなりませんが、よい兆候が見えてきたら患者さん自信の判断はかわってきます。実際このような患者さんが鍼灸治療して手術せずにすんでいる場合、非常に喜ばれています。
何が何でもスッキリさせたいという方は手術を選ばれるのでこれは患者さん自信の性格も大きいと思います。

整形外科で扱う痛みの病気では、画像検査の結果より症状の程度でオペ適かを判断する場合があります。へんな話、痛みをおおげさに言うと、疾患によってはすぐに手術となることもあります。
患者さん自信は自分の苦しみを最大限にアピールするために痛みに関しては大きく言われる場合があります。「先生!この痛みは普通じゃないんですから!」と言いながらベットにらくらくのぼり寝返りもスムーズにされる方もおられます。専門医には誇張せずありのままを言うべきであることもアドバイスしておく必要はあります。

このようにちょっとこちらの対応の仕方を考えるだけで鍼灸治療を啓蒙できます。これは来院してくれている患者さんだけでなく、その患者さんの知人で手術を迷っているという話を聞いたならば、同じように勧めてあげればよいと思います。

また、手術をしたために鍼灸治療の需要が高まることもあるのですがこれは長くなるので次回に。

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