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※症例は患者様の同医済み.

睡眠薬と膝関節痛

2012-10-12 22:34:57 | 運動器(手足.腰.肩の関節と筋肉)
睡眠薬を常用されている高齢女性はけっこうおられます。ご主人を早く亡くされた方は一人暮らしとなり、淋しさと不安とで眠れなくなるようです。老いて一人暮らしするほど寂しいものはありません。何も考えずに早く寝たくても、不安とでなかなか眠ることはできません。そういう時はどうしても睡眠薬の力を借りなくてはならないという状況です。
睡眠薬、安定剤は今や簡単にドラッグストアーで手に入りますが、素人判断で服用すべきではありません。
長期間の使用を前提として作られているので副作用は少ないという方もおられますが、睡眠薬の「医薬添付文書」にはそのような書き方はされてません。
最新のものではありませんが、例えば比較的副作用の少ない「マイスリー錠5mg」には、(重要な基本的注意)として、
「本剤の投与は継続投与を避け、短期間にとどめる(やむを得ず継続投与を行う場合には、定期的に患者の状態、症状などの異常の有無を十分確認のうえ慎重に行う)、と書かれてます。
これは最後に書きますが副作用で他の病気になる場合もあるからです。 また慎重投与の項目では高齢者が表記されてます。

問題は、睡眠薬や安定剤の「筋弛緩作用」です。肩こりなどある方はリラックスできるのでしょうが、下半身の筋肉はリラックスさせるより高齢になるとむしろ鍛えなくてはなりません。[重症筋無力症]では禁忌になっているほか、「肺性心、肺気腫」では原則禁忌となってます。高齢になるとこの作用は大きいことが予想されます。

睡眠薬を常用されている方で、膝や足腰が弱って痛みがでている高齢者の治療をしている施術者は多いと思います。だからといって、膝関節省の治療に難儀されている施術者は不眠症に対する施術を併用し断薬してはいけません。反跳性不眠、いらいら感等の離脱症状が起こる場合もあるので専門医の管理のもと減らしながらの治療となります。
 不眠症の専門は精神科か神経内科となります。
鍼灸治療で不眠症でもないのに治療した日はよく眠れるという方は多いです。とくに頭から首、肩にかけての治療をしている場合によくみられます。これは頭頭部の血流が盛んになった結果ですが、血流が不安や悩みまでも洗い流してくれているように感じます。


蛇足ではありますが、この医薬添付文書には、
「低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。」
「妊娠中の投与に関する安全性は確立していない」
ということが書かれてました。まだまだ不明な点が多いことがわかります。

 副作用に関しては、以下の病気が出る可能性はありますので減らしたい方は専門医に相談すべきと思います。
 副作用のパーセンテージは0.1~0.15パーセントとわずかですが、これは高齢者を対象にしたデータではないため少ない数値になっているのではないかと思います。またこの数値を加算していくと1㌫以上となり100人に一人以上の確立で出てしまいます。むろん高齢になるとその率は上がるはずです。

副作用総症例
1,102例(統合失調症及び躁欝病に伴う不眠症を含む)中、副作用(臨床検査値の異常変動を除く)は190例(17.2%)に348件報告され、主な副作用は、ふらつき44件(4.0%)、眠気38件(3.4%)、頭痛31件(2.8%)、倦怠感31件(2.8%)、残眠感29件(2.6%)、悪心23件(2.1%)等であった。
臨床検査値の異常変動は、ALT(GPT)上昇1.5%(12/778)、γ-GTP上昇1.1%(8/702)、AST(GOT)上昇1.0%(8/777)、LDH上昇1.0%(7/700)等であった(承認時:2000年9月)。
1.重大な副作用
1).依存性、離脱症状:連用により薬物依存(頻度不明)を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、反跳性不眠、いらいら感等の離脱症状(0.1~5%未満)が現れることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行う。
2).精神症状、意識障害:譫妄(頻度不明)、錯乱(0.1~5%未満)、夢遊症状(頻度不明)、幻覚、興奮、脱抑制(各0.1%未満)、意識レベル低下(頻度不明)等の精神症状及び意識障害が現れることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には投与を中止する。
3).一過性前向性健忘、もうろう状態:一過性前向性健忘(服薬後入眠までの出来事を覚えていない、途中覚醒時の出来事を覚えていない)(0.1~5%未満)、もうろう状態(頻度不明)が現れることがあるので、服薬後は直ぐ就寝させ、睡眠中に起こさないように注意する(なお、十分に覚醒しないまま、車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告があるので、異常が認められた場合には投与を中止する)。
4).呼吸抑制:呼吸抑制(頻度不明)が現れることがある。また、呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合、炭酸ガスナルコーシスを起こすことがあるので、このような場合には気道を確保し、換気をはかるなど適切な処置を行う。
5).肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ-GTP上昇、Al-P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).精神神経系:(0.1~5%未満)ふらつき、眠気、頭痛、残眠感、頭重感、眩暈、不安、悪夢、気分高揚、(0.1%未満)錯視。
2).血液:(0.1~5%未満)白血球増多、白血球減少。
3).肝臓:(0.1~5%未満)ALT上昇(GPT上昇)、γ-GTP上昇、AST上昇(GOT上昇)、LDH上昇。
4).腎臓:(0.1~5%未満)蛋白尿。
5).消化器:(0.1~5%未満)悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、(0.1%未満)下痢。
6).循環器:(0.1~5%未満)動悸。
7).過敏症:(0.1~5%未満)発疹、そう痒感[発現した場合には、投与を中止する]。
8).骨格筋:(0.1~5%未満)倦怠感、疲労、下肢脱力感。
9).その他:(0.1~5%未満)口渇、複視、不快感、(頻度不明)味覚異常。

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