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※症例は患者様の同医済み.

平和だから鍼が怖い

2012-08-07 19:24:59 | コラム
今年の初旬だったと思いますが、不注意で指先を火傷してしまいました。ほんとうに小さい範囲の火傷ですが、じんじんして痛みのために仕事にも支障がありました。
これが原爆になると全身どころか、花や口の中、気管も大やけどというか、生きたまま火葬場で焼かれるくらい残酷で考えただけでぞっとします。これが赤ちゃんや子供にまでもというのだから想像を絶するものだと思います。

原爆投下の責任追求をした時に、責任は明らかに米軍の行為であるのに、悪いのは"戦争という虚像であって、結局誰も悪くないという哲学的に片づけられます。そうなると被曝された犠牲者は怒りを、向ける相手もなく、その虚像に訴えているだけです。戦争責任に、「そもそも」、とか」元はと言えばと考えるより、個々の出来事の責任所在を明確にしないと前に進まない気がします。

 小さい頃は犠牲者の苦痛が想像できませんでしたが、毎年、8月6日を迎えるたびに、共感に近づいてます。
 平和式典では小学生代表が立派なことを言ってますが、戦争の痛みを理解するには未熟な世代に平和の尊さを言わせるのは演出じみて違和感を覚えます。自分の子供の頃と比べてはいけませんが、被曝された方や戦争犠牲者の生の声を訴える式典であってほしいです。
 8月9日は長崎の原爆投下という日だというのに、"89"で"はりきゅう"という語呂でしょうが"鍼灸の日"にしてます。鍼灸師会のデリカシーのなさを遺憾に思うのは被爆地に住んでいるからなのでしょうか?




 そんな中、毎日の鍼療で、平和を実感することがあります。鍼はけっこう男性の方が怖がられ、奥さんに連れられて来院される場合もあります、。
そういう方は治療に入るまでに、
「痛いですか?」
「注射と比べてどうですか?」
と質問されます。
横でじっとして座っている奥さんが
「黙って先生に任せなさい」
と促します。
 「さて」と鍼を皮膚に当てると、
「ちょっと待ってください、鍼はどれくらいの太さですか?」
「長さはどれくらいですか?」
とまた質問してこられます。こんな小さく細い鍼なのに、満を持して来られたのでしょうが、万が一、刺痛があったとしても被曝の火傷に比べると、取るに足りません。こういうやりとりをしていると、ほんとうに平和なんだなあと実感します。


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