『港町食堂』 奥田英朗
港町を背景にした短編集か、
『港町食堂』という食堂を舞台にした元気のいい
オバチャンが主人公の長編小説か…
勝手に勘違いして予約してみました。
意表をついて…エッセイでした
予想、連敗中の私。
それも旅のエッセイ。
しかも、行き先は必ず港町。
港町に行くからには、何故か船で入港!
かくして奥田センセイと編集部の数名での珍道中が始まります。
土佐清水(高知)、牡鹿半島(宮城)、五島列島(長崎)、
釜山(韓国!)、佐渡島(新潟)、稚内・礼文島(北海道)…
他はともかくとして、
東京から宮城は陸続きなのにどうするの?と思っていたら
名古屋まで出て、わざわざフェリーで20数時間の旅に
してしまうところが編集部の凄さ。
しかも名古屋では老舗の『ひつまぶし』まで食べてるし
感想…奥田英朗氏=伊良部先生
奥田英朗氏の素顔が覗けます。
本当に素顔なのか、ノンフィクションなのか
保証の限りではありません
国際航路からたらい舟まで
色々な種類の船旅をした気になれる1冊です。
満足度:
こんなんで良いの?
ココからあ~いった作品が生まれるの?
稚内・礼文島は言った事があるので
本当になんもない感じがリアルでした
こだわりと好奇心はやはり伊良部先生ですね
食堂ではカレーばかり食べている印象でしたが、
どこへ行っても夜のスナックが定番コースなのが面白かったです。
なんとなく地元の人と交流してしまう…奥田流?
稚内・礼文島の冬は大変そうですね。
花の咲いている時期に行くと全く印象が違うのでしょうね
最後の方は伊良部先生にしか見えませんでした
今後、真面目な内容の奥田作品がちゃんと読めるのか心配です