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筑波大蹴球部、学生主体で老朽化したグラウンド改修へクラウドファンディング実施…目標額を超えた支援集まる

2022-12-15 | Weblog
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a18f20c261f241c4b3b82c810e65ac55a68b450

筑波大蹴球部、学生主体で老朽化したグラウンド改修へ
クラウドファンディング実施…目標額を超えた支援集まる
22/8/12(金) 18:00配信
スポーツ報知
蹴球部や女子サッカー部、多くの学生が使う人工芝の筑波大学第1サッカー場

 1グラを大学サッカーの聖地に―。
筑波大蹴球部が前回改修時から11年が
経過したグラウンドの老朽化に伴い、
7月末まで約2か月にわたってクラウドファンディングを実施した。
33人のプロジェクトチームを中心に始動。
1286人から総額1814万5000円が集まった。
リーダーを務めた林田息吹さん(3年)は、
想像を上回るご協力をいただけて本当に感謝している。
ピッチ内外で学生が主体となって行動することも、
大学サッカーの一つの良さ」と振り返った。

* * *

 2004年に完成した人工芝の第1サッカー場。
通常は10年ほどが目安だが、前回の改修からは11年が過ぎ、
現在は芝の継ぎ目がはがれる箇所も見られ、
排水機能の低下から雨天時の利用に影響も。
20年に行った性能テストでは、安全面などの
複数項目で日本サッカー協会が設ける基準を下回った。
足腰への負担が大きく、選手からのけがを懸念する声は高まっていた。

 8月現在、186人の部員と21人の大学院生が
所属して6チーム体制を敷く蹴球部や、女子サッカー部、
医学サッカー部、さらに学生がコーチとして指導にあたる
少年サッカーのイベントなどで使用されるグラウンドで
安全性を保つことは必須だった。しかし国からの交付金も減少する中、
大学の資金だけで最低限の改修費用8000万円を用意することは難しく、
2月頃から計画が具体化。小井土正亮監督も
交えた学校関係者との協議の末、
23年の創基151年開学50周年を見据えた
記念事業としてのプロジェクトが発足した。

 5月末まではOB、OGに働きかけ、
大学基金を活用したところ約2000万円の寄付が集まった。
元日本代表FWの中山雅史氏らサッカー界で
活躍するOBも応援リレー動画を作成するなど、
「1グラを聖地に」を合言葉に支援の輪が広がった。
6月にクラウドファンディングのサイトを開設。
自前で調達する必要がある残りの金額として1000万円を目標とした。
プロジェクトチームは週1回のミーティングで議論を重ね、
女子サッカー部を含めた全部員も練習外の時間を
使ってビラ配りなどで呼びかけ。
地域企業に話をする機会もできる限り設けてもらった。

 意識したのは「寄付を呼びかける以上に、
今回限りだけでなくこれをきっかけにできた
つながりを絶やさないため、蹴球部や
サッカーそのものの魅力を伝えること」だった。
これまでも数多くのJリーガーや日本代表選手、
指導者を輩出してきた名門。選手が競技力向上を
図るだけでなく、学生スタッフも情報技術を
活用した研究に取り組むなど、多角的なサッカーへの
アプローチに力を入れている。一人一人が、熱量を持って伝え続けた。

 6月3日のスタートから1か月ほどで1000万円に到達。
「始まる前は不安だったけど、衝撃的だった。でも改めて、
これまでの筑波の歴史と応援される組織だということを感じた」
とより身が引き締まったという。知見を持つ専門家からの助言を生かし、
”ネクストゴール”として「より大きな挑戦」をしよう
とスタンド改修や照明器具の設置など充実した環境作りを視野に、
1000万円の目標を設定。最終日(7月29日)までの期間で、
ネクストゴールにも迫る支援が寄せられた。
「グラウンドを使うのは選手たち。
僕ら自身の意思を声にして伝えることが、
支援してくださる方にとっても意味があると感じた。
自分たちのアクションでいただいた支援にはお金以上の
付加価値がついてくる。普段から使うグラウンドや施設にも、
今まで以上に思いを持てるようになる」と感謝は尽きない。

 小井土監督も謝意を述べた上で、
「学生が主体性を持って動いただけでなく、
これだけの人たちに支援をいただいて、
目に見える結果に表れた。蹴球部の一員として
活動する”責任”を改めて実感できたことが一番の収穫」
とプロジェクトを進めてきた学生たちの姿に実感を込める。
加えて、これからの蹴球部のあり方の重要性も説いた。

 今後は、寄付金と大学の資金を使って
23年春頃の改修完了を目指す。新たなグラウンドで、
創基151年開学50周年のイベントを開催する計画だ。
関東大学リーグも、来シーズン以降はホーム&アウェー方式
での実施を目指す動きがある。「公式戦の開催はもちろん、
一番の理想としては、大学リーグの前座試合を地域の少年団
にやってもらうこと。子どもたちにも憧れられて、
新型コロナウイルスが落ち着いたら、
たくさんの人で埋め尽くされる
グラウンドになればいい」と林田さんは願う。

 蹴球部のように、千葉大学体育会サッカー部も
外部グラウンド利用費や備品購入のために
クラウドファンディングを実施するなど、
学生が主体となる活動が活発化している。
実際に筑波大の取り組みを受け、環境改善のため
アクションを起こそうと検討し始めた他大学の学生もいた。
部活動において、資金面の壁に直面する場合は少なくないからだ。
あくまでクラウドファンディングは、
学生が主体的に行う活動の一つに過ぎない。
しかしこのプロジェクトが、学生スポーツ全体が
さらにプラスの方向に進み、学生スポーツ自体への
興味関心が高まる一つの契機となっていれば、
それもまた計り知れない大きな価値だ。(小口 瑞乃)




12月14日(水)閲覧数:688PV 訪問者数:429人

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