ただのサッカーブログ

世間知らずの人間が書くサッカーを中心とした個人ブログ。2020年からはサッカー以外の事も少しずつ。

ウクライナ避難民 プロ目指し社会人サッカー強豪「市川SC」加入

2022-12-03 | Weblog
https://mainichi.jp/articles/20220905/k00/00m/040/183000c

ウクライナ避難民 プロ目指し社会人サッカー強豪「市川SC」加入

毎日新聞 2022/9/5 15:31(最終更新 9/5 20:26) 1118文字
8月21日のデビュー戦で先制ゴールを決めたダニール・コブザール選手=市川SC提供


 ロシアとの紛争によって2度古里を追われた
ウクライナ人選手が8月、千葉県内の社会人サッカーの強豪
「市川サッカークラブ(SC)」に加わった。
軍事侵攻が始まって半年。戦争の終結を願いながら、
異国の地でプロ選手の夢を目指す。【真田祐里】

 8月21日、木更津市で行われた県社会人サッカーリーグの公式戦。
ミッドフィールダーとして先発出場した
ダニール・コブザール選手(20)は先制ゴールを決め、
チームメートと喜び合った。


市川SCに加入したダニール・コブザール選手=市川SC提供


 サッカーの試合に出るのは、
ロシアによる侵攻が始まってから初めてのことだ。
「来日前はまた試合に出られるなんて想像していなかった。
うれしかった」と振り返った。

 ウクライナ東部のドネツク州出身。4歳の時にサッカーを始め、
8歳からは母国の強豪クラブ「シャフタール・ドネツク」の下部組織でプレーした。


 故郷に戦争の影が忍び寄ってきたのは2014年。
ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を一方的に併合した。
家族で国内を旅行中だったダニールさんは、
母親から「家には帰れない」と突然伝えられた。
ドネツク州でも紛争が起きていたからだ。

 親族宅へ避難後、同クラブが練習拠点を移した
首都キーウ(キエフ)に移り住んだ。
故郷を追われることになったが、
プロのサッカー選手を夢見てボールを追い続けた。


 それから8年。今年2月24日に始まったロシアの侵攻により、
「第二の故郷」であるキーウも攻撃にさらされた。
空襲を知らせるサイレンが鳴る度に、
アパートの地下駐車場への避難を繰り返す生活。
サッカーどころではなくなった。

 戦争の長期化を受け、「戦争のない一番安全な国」
と考えた日本に一家で避難することを決めた。
まずは母親と弟イバンさん(15)が6月に来日。
ダニールさんも7月下旬、父親と共に日本の地を踏んだ。


市川SCに加入したダニール・コブザール選手とゼネラルマネジャーの幸野健一さん
=千葉県市川市で2022年8月25日午後5時48分、真田祐里撮影

 母国でアイスホッケーをしていたイバンさんは来日後、
船橋市を拠点に活動するチームでプレーを再開していた。
チーム入りを後押しした
ホッケーコーチの黒川太郎さん(50)が、
ダニールさんの受け入れ先も探してくれた結果、
市川SCへの加入が決まった。

 市川SCは、8月29日時点で県社会人リーグ1部の首位を走っており、
プロであるJリーグ入りも見据えている。
選手を海外クラブに移籍させるなど国際移籍の実績もあった。
ゼネラルマネジャーの幸野健一さん(60)は
「サッカーができる日常を取り戻してあげたかった。
プレーできる環境を提供することも支援の一つ」と話す。

 「自分の人生の中でサッカーがないというのは悲しいことだった。
早く戦争が終わることを祈るしかない」とダニールさん。
「またサッカーをする機会を与えてくれたチームに感謝している。
日本でプロを目指したい」と前を向いた。





12月2日(金)
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