ただのサッカーブログ

世間知らずの人間が書くサッカーを中心とした個人ブログ。2020年からはサッカー以外の事も少しずつ。

新GK論 2

2020-01-25 | Weblog
至近距離のセービング、1対1の対応、そしてアンダーハンドキャッチといった
ブロッキングの進化は凄い。

シュートコースに対して、しっかり面をつくる、
ギリギリまで倒れこまないという基本は変わらない。

世界のGKは、もっとシューターとの距離を縮めていくようになった。
しかも間合いを一気に詰めつつも、最後の最後まで粘るようになってきている。

膝を折って、しっかり面をつくりながら、
ボールを抱え込むように、キャッチするのが、理想。
しかし、ゲームのテンポがあがっているから、
キレイにキャッチせずとも、まずシュートを防いで
セカンドアクションを速くする。

ケイラーナバス、ギジェルモオチョアなどは、
アスリート性に秀でていなくても、チームと連動しながら、
しっかりシュートを止められて
トップレベルのクラブで高い評価を受けている。

シュートを確実に止めるポイントは、ポジショニングと、
シュートに的確に反応するための準備。

常に最適なポジショニングを心がけ、
できるだけ無駄のない動きでシュートコースに入っていき
シュートを打たれるか打たれないかというギリギリの場面でも
どんな方向へも動けるような姿勢を維持しながら、一歩でも半歩でも
と相手に近づいて、少しでも有利な状況を作り出そうとする。

プレミアリーグでプレー出来るのがひとつの指標。
クルトワのように、フィジカルが強く、高さとパワーがあって
空中戦やシュートストップも出来るタイプが重宝されてきている。


細かなプレーを求めたり試合にトータルに絡んでいくというよりも
まずは決定的なシュートを止めてくれれば
それで十分だというシンプルな発想は、いまだに根強い。

GKというポジションは、統率力がなければ、務まらない。

GKの育成は、チーム全体をいかに
強化していくという視点から論じられるべきテーマ。

GKには、ゴールを守る、ゴール前のスペースを守る、
味方の攻撃に効果的に関わるという3つの普遍的な役割がある。

試合の流れを読むスマートさやクレバーさ、判断力といった要素こそ、
日本人GKが世界と戦っていくうえで決定的に重要になる。

新GK論、2019年、カンゼン、田邊雅之



1月24日(金)
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