原題:THE WORLD'S FASTEST INDIAN
製作年度:2005年
上映時間:127分
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:アンソニー・ホプキンス 、クリス・ローフォード 、アーロン・マーフィ 、クリス・ウィリアムズ 、ダイアン・ラッド 、パトリック・フリューガー
オススメ度:★★★★★
ストーリー:
ニュージーランド南端の町、インバカーギル。小さな家に独りで暮らしている初老の男バート・マンローは、40年以上も前のバイク“1920年型インディアン・スカウト”を自ら改造し、ひたすら速く走ることに人生を捧げてきた。そんな彼の夢は、ライダーの聖地、アメリカのボンヌヴィル塩平原(ソルトフラッツ)で世界記録に挑戦すること。いよいよ肉体的な衰えを痛感し、もはや挑戦を先延ばしにはできないと悟るバート。そして、周囲の人々の協力もあってどうにか渡航費を捻出すると、貨物船にコックとして乗り込み、海路アメリカを目指すのだったが…。
コメント:
愛車“インディアン・スカウト”で世界最速を夢見るバート・マンロー。
彼はニュージーランドからはるばる渡米しライダーの聖地”ソルトフラッツ”を目指す。
40年以上もバイクを改造し続け、ひたすら早く走ることだけに人生を捧げてきたというだけでもスゴイことだ。だが彼はその夢を実現してしまうタフさ、行動力、そして勇気を持っていた。60歳を超えた初老の男が成し遂げた偉業はきっと全ての人の心に響くことだろう。
本作の物語自体はとても淡々と進んでいく。ニュージーランドからアメリカへの一人旅で、度重なる困難もなんなくこなして行くバート・マンロー。文化の違いや人間の交友などは単なる出来事に過ぎない。彼の頭は”世界最速”という言葉しか残っていないからだ。とにかく自分の夢を叶えたい!!そんな感情が彼の表情・行動からひしひしと感じ取ることが出来るのだ。
正直バイク初心者の僕からすれば、彼が話すバイクの豆知識についてはなんのことを言っているのかよくわからない。それも当然だろう。40年以上も研究を続け、ただ早く走ることを考えてきた男のロマンなんて全て理解することは不可能。だが客観的に見ればそんな技術的なことはどうでもいいのかもしれない。問題は彼がどれほどバイクを愛してどれほど夢を見続けてきたか…。
そんな思いを抱きながら、ラストで”ソルトフラッツ”を颯爽と駆け抜ける“インディアン・スカウト”の輝きを見たら涙を流さずにはいられない。1マイルごとに速度メーターを通過し、徐々に速度を増していく“インディアン・スカウト”。彼の一生が掛かったそのレースが全てをものがたり、そして見る者全ての記憶に刻み込む。審査員が速度を読み上げるごとに僕の心も躍進していき涙が溢れ出す。
「行け!!行け!!まだ行ける!!!」
まさに観客と一体となって彼を応援してしまった。手に汗握る映像とあの緊張感。自分がレースを体感しているような映像美も本作の見所のひとつである。
彼の交友が単なる出来事に過ぎないと言ったがそれは間違いだ。彼を支えてきた人間がいたからこそ達成できた偉業だろう。本作を観ればひとりで叶えれる夢なんてこの世に存在しないという気にさせられる。例えどんな些細な出来事だろうと、たくさんの人々の手助けがあるからこそ夢は叶えられる。
だがそこに大切なのは”必ずやり遂げたいという意思”を持っているかどうかだろう。
それにしてもこういう映画はいい!!どことなく力とやる気が漲って来る。
よし!!
俺も夢に向かって頑張ろう!!
製作年度:2005年
上映時間:127分
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:アンソニー・ホプキンス 、クリス・ローフォード 、アーロン・マーフィ 、クリス・ウィリアムズ 、ダイアン・ラッド 、パトリック・フリューガー
オススメ度:★★★★★
ストーリー:
ニュージーランド南端の町、インバカーギル。小さな家に独りで暮らしている初老の男バート・マンローは、40年以上も前のバイク“1920年型インディアン・スカウト”を自ら改造し、ひたすら速く走ることに人生を捧げてきた。そんな彼の夢は、ライダーの聖地、アメリカのボンヌヴィル塩平原(ソルトフラッツ)で世界記録に挑戦すること。いよいよ肉体的な衰えを痛感し、もはや挑戦を先延ばしにはできないと悟るバート。そして、周囲の人々の協力もあってどうにか渡航費を捻出すると、貨物船にコックとして乗り込み、海路アメリカを目指すのだったが…。
コメント:
愛車“インディアン・スカウト”で世界最速を夢見るバート・マンロー。
彼はニュージーランドからはるばる渡米しライダーの聖地”ソルトフラッツ”を目指す。
40年以上もバイクを改造し続け、ひたすら早く走ることだけに人生を捧げてきたというだけでもスゴイことだ。だが彼はその夢を実現してしまうタフさ、行動力、そして勇気を持っていた。60歳を超えた初老の男が成し遂げた偉業はきっと全ての人の心に響くことだろう。
本作の物語自体はとても淡々と進んでいく。ニュージーランドからアメリカへの一人旅で、度重なる困難もなんなくこなして行くバート・マンロー。文化の違いや人間の交友などは単なる出来事に過ぎない。彼の頭は”世界最速”という言葉しか残っていないからだ。とにかく自分の夢を叶えたい!!そんな感情が彼の表情・行動からひしひしと感じ取ることが出来るのだ。
正直バイク初心者の僕からすれば、彼が話すバイクの豆知識についてはなんのことを言っているのかよくわからない。それも当然だろう。40年以上も研究を続け、ただ早く走ることを考えてきた男のロマンなんて全て理解することは不可能。だが客観的に見ればそんな技術的なことはどうでもいいのかもしれない。問題は彼がどれほどバイクを愛してどれほど夢を見続けてきたか…。
そんな思いを抱きながら、ラストで”ソルトフラッツ”を颯爽と駆け抜ける“インディアン・スカウト”の輝きを見たら涙を流さずにはいられない。1マイルごとに速度メーターを通過し、徐々に速度を増していく“インディアン・スカウト”。彼の一生が掛かったそのレースが全てをものがたり、そして見る者全ての記憶に刻み込む。審査員が速度を読み上げるごとに僕の心も躍進していき涙が溢れ出す。
「行け!!行け!!まだ行ける!!!」
まさに観客と一体となって彼を応援してしまった。手に汗握る映像とあの緊張感。自分がレースを体感しているような映像美も本作の見所のひとつである。
彼の交友が単なる出来事に過ぎないと言ったがそれは間違いだ。彼を支えてきた人間がいたからこそ達成できた偉業だろう。本作を観ればひとりで叶えれる夢なんてこの世に存在しないという気にさせられる。例えどんな些細な出来事だろうと、たくさんの人々の手助けがあるからこそ夢は叶えられる。
だがそこに大切なのは”必ずやり遂げたいという意思”を持っているかどうかだろう。
それにしてもこういう映画はいい!!どことなく力とやる気が漲って来る。
よし!!
俺も夢に向かって頑張ろう!!