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百物語改め「九一三・六物語」

夢日記・百合・数学・怪談・神社その他

檸檬と猫と桜と死体

2012-04-08 | 怪談
本屋「丸善」にて

あ、美術書のコーナーにレモンが置いてある!なんでだろう?

ああ、あれは梶井基次郎の小説「檸檬」に影響を受けた読者がまれに置いていくんだよ。



あ、あの猫前足がない!なんでだろう?

ああ、あれはきっと梶井基次郎の小説「愛撫」に影響を受けた読者が猫の手で化粧道具を作ったんだよ。



あ、桜の木の下に死体が埋まってた!なんでだろう?

ああ、それはきっと梶井基次郎の小説「桜の樹の下には」に影響を受けた読者が埋めたんだよ。

死体の養分を吸っているからこんなに綺麗に咲いているのかな?私が死んだら死体をノブちゃんちの桜の下に埋めてね。

うん。



※猫の手は可愛いですが切り取るのはやめましょう。
桜の花は綺麗ですが、下に死体を埋めるのはやめましょう。

※世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし 在原業平

雪山の怪談

2012-04-04 | 怪談
この前、一人で雪山に行ったときに、吹雪の中道に迷って夜になってしまった。

大変だな。

幸い、無人の山小屋を見つけたのでそこで一晩過ごすことにした。

うん。

眠ってしまわないように、夜通しにらめっこをして過ごした。

へ?

翌朝吹雪はやんでいたので無事下山できた。

はあ。

だが、下山してから僕は気付いてしまった。にらめっこは一人でできない。僕は一晩だれとにらめっこをしていたんだ!?

気付くの遅いわ!ていうかにらめっこなら相手の顔見てただろ。

カサブタ

2012-03-28 | 怪談
雨の日に道を歩いていると、前からブタが傘をさして歩いてきた。

ああ、これが「カサブタ」なんだなと思ってすれ違った。

すれ違った直後、ブタが傘をさして歩いている異様さに気付いて振りむいたが、カサブタはもういなかった。


【七不思議その7 終わらない学園祭】【エピローグ 呪われた幸せな世界】

2012-01-08 | 怪談
(この物語はフィクションであり、ネコダヌキ女学園は架空のネコダヌキ女学園です。呪いは架空の呪いです。実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません。)

ここは私立ネコダヌキ女学園。
さわやかな朝の挨拶がここでのたしなみで云々。
皇紀34年創立で云々(以下略)。
とにかく、この学園には七不思議がある。



この学校にはメイド喫茶「第4帝国」がある。365日(閏年は366日)24時間営業で便利だから、みんなもよく利用してるよね。

実はそこで働くメイドさんは、呪われた女の子たちなの。

【七不思議その7 終わらない学園祭】

1984年の学園祭、2年4組は教室でメイド喫茶をしていた。店名は「第4帝国」。

メイド喫茶なんて珍しい時代のこと、第4帝国は学園祭の期間中ずっと満員だった。

目が回る程忙しくて、でもそれが夢のように楽しくて、クラスの全員がこの楽しい時間がずっと続けばいいのに、と思っていた。

「行ってらっしゃいませ、お嬢様!!」

最終日、最後の客を全員で送り出した後のこと、

「終わったね、学園祭」

「うん・・・」

「片づけようか?」

「・・・やだ」

「え?やだって言ったって・・・」

「やだよー、ずっとみんなと一緒にお店がしたいよー。片づけたくない。帰りたくない!!」

「まぁ、みんなそうだと思うけど、仕方ないじゃない」

みんな楽しい時間から抜けたくなかった。そのとき、委員長が提案をした。

「じゃあさ、全員が帰りたくないって言うのならさ、やってみる?」

「なにを?」

「呪い。学校から出られない、ずっと1日を繰り返し続ける呪い」

「本当にこの楽しかった日がずっと続くの?」

「うん。そうだよ。どうする?呪いをかける?」

結局2年4組のみんなは自分たちに呪いをかけ、その呪いは実を結んだ。

だから今も第4帝国の女の子たちは学校から出ずにずーっとメイド喫茶をしている。

楽しい時間が永遠に続く、幸せな呪い。これが我らがネコダヌキ女学園七番目の不思議。

*  *  *  *  *

【エピローグ 呪われた幸せな世界】

「七不思議も全部話し終わったねー。」

教室の黒いカーテンを開けると外は綺麗な青空だった。暗闇に慣れた眼に日光がまぶしい。

「さて、ちょうどお話にも出てきたし第4帝国にかき氷でも食べに行こうか。」

ぞろぞろとみんなして第4帝国へ行く。

「お帰りなさいませ、お嬢様ー!!」

いつ見ても第4帝国のメイドさんたちはいい笑顔。幸せな呪い。

私はメイドさんが持ってきたかき氷を食べながら、ふと疑問に思う。

「ねぇ、第4帝国の呪いだけど、どういう手段で呪ったのかな?」

「そういえば・・・どんな方法だろう?ねぇメイドさん、どんな方法なんですかー」

「お嬢様、簡単な方法です。このネコダヌキ女学園の七不思議をすべて聞くと呪われるんですよ」

「え?てことは、私たちも呪われたの?」

「そういうことになりますね。でも呪われたっていいじゃないですか、お嬢様?」

「それも・・・そうだね。

読みたい本は図書館にある。皇紀34年から2600年以上にわたって蓄積された大量の本が六角形に積まれてる。

食べたいものはここにある。第4帝国にある。可愛いメイドさんが何でも作ってくれる。

楽しいことはそこらじゅうにある。ネコダヌキではいつも不思議な楽しいことが起こってる。

会いたい人は学校ににいる。会いたいお化けも学校にいる。友達も恋人も先生もいる。

教室に、職員室に、トイレに、保健室に、校舎裏のお稲荷さんに、第4帝国に、みんないる。

この学校には私たちが必要とするすべてのものがある。ずっとこの学校にいられる幸せな呪い」

「お帰りなさい、お嬢様。ようこそ、この呪われた幸せな世界に!!」



*  *  *  *  *

(第4帝国の名称はビューティフルドリーマーの第三帝国が由来です。
序文はマリみてからです。)

七不思議その6 こっくりさん

2011-12-29 | 怪談
(この物語はフィクションであり、カエデとモミジは架空のカエデとモミジです。実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません。)

ここは私立ネコダヌキ女学園。
さわやかな朝の挨拶がここでのたしなみで云々。
皇紀34年創立で云々(以下略)。
とにかく、この学園には七不思議がある。


この学校にはこっくりさんがいるんだ。何故か校舎の裏にあるお稲荷さんに住む狐耳の巫女さんのおばけ。
鳥居の前で呼べばいつでも会える。

【七不思議その6 こっくりさん】

モミジ:カエデちゃん、こっくりさんしよ!

カエデ:うん。いいよ。



モミジ:こっくりさんこっくりさん、こっくりさんの下着の色は何色ですか?

カエデ:それこっくりさんに聞くこと!?

こっくりさん:し・ろ

カエデ:いや、律義に答えなくていいから!

こっくりさん:き・か・れ・た・か・ら

カエデ:・・・・

モミジ:じゃあ次の質問。カエデちゃんの好きな女の子は私です。

カエデ:それ質問になってない!

こっくりさん:か・え・で・は・も・み・じ・が・す・き

カエデ:ちょ、なに肯定してんのよ、こっくりさん。

モミジ:でも否定はしないんだね。

カエデ:う・・・

モミジ:じゃあ、今度は・・・。私の好きな女の子は誰ですか?

カエデ:なんで自分の好きな子聞いてんの?

こっくりさん:か・え・で

モミジ:ええーっ!!!?なんで分かったの!?

こっくりさん:ひ・み・つ

カエデ:いや、学校中の子が知ってることだから。

モミジ:ここで一首。 しのぶれど色にいでにけりわが恋は物や思ふと人のとふまで

カエデ:しのぶ気ゼロでしょ!普段から公然と抱きついてきたり、キスしようとしたり。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

こっくりさんって何者なのかな?こっくりさんに聞いたらきっとこう言うと思う。

わ・た・し・は・み・ん・な・の・お・と・も・だ・ち・だ・よ