旅してマドモアゼル

Heart of Yogaを人生のコンパスに
ときどき旅、いつでも変わらぬジャニーズ愛

ベートーベン・ソナタ

2006-12-06 | お手軽ケータイ日記
昨晩は、初台の東京オペラシティへ。

ドイツ・ピアノ界の巨匠ゲルハルト・オピッツ氏のベートーベン・ソナタ全曲連続演奏会の3回目に行きました。

ここオペラシティでも、煌めくクリスマスツリーが…

やっぱりクリスマスツリーは、赤に緑と暖かい色彩の光がいいですね

さて

今宵のソナタは、第10番から第13番までの4曲。

いわゆる四大ソナタといわれるようなメジャー級の作品はないのですが

私、個人的に、第12番ソナタ『葬送』が気になってまして

昔をさかのぼれば

以前のピアノ教室で、S先生から次のコンサートで弾く曲として薦められた曲でした。

ちなみに、S先生の教室では、小さい子供たちの『発表会』、年長者たちの『コンサート』と分けていました。

さて、S先生にベートーベンソナタ『葬送』を薦められた私は、初めて【反抗】

「ショパンの『幻想即興曲』が弾きたい」と自己主張

先生は、「やだ、そんな簡単な曲はダメよ」とダメ出し

幻想即興曲は、小さい子供さんが弾く曲なのだと

これ、今でも疑問です

ホントですか?

フジコ・ヘミングさんだって、レパートリーにされてる曲ですよね

ま、とにかく、そのときは絶対に弾きたい!と私も譲らず

結局、『幻想即興曲』と、同じショパンのエチュード『革命』の2曲を弾くことになりました。

『革命』…私が長きに渡ってピアノから離れたきっかけにもなった曲デスヨ

というのも、それまでは、そこそこ練習していればですね

本番にはちゃんと間に合ってたんですよ

自分でいうのもなんですが、リハーサルではダメでも、本番には強かったんです。

ところが

このときは本番になんとかなるどころか、リハーサルの時よりさらに悪化

幻想即興曲の後に弾いた革命は、目も当てられない有り様

演奏後、逃げるように舞台袖へ…そして号泣…

ま、その後なんだかんだとありまして

ピアノ教室を辞め、音大受験も遠い彼方へ…


ときにふと思うのです

あのとき、ベートーベンソナタを弾いていたら、どうだったのだろうと

同じように本番に失敗するのか、それとも…?

………。

ベートーベンソナタ『葬送』は、そんな青春時代の思い出に繋がる曲なのです。

オピッツ氏の演奏を聴きながら、「これを弾いていたかもしれないんだなぁ」と、昔を振り返っておりました。


次のオピッツ氏の第4回演奏会は今月26日。

ちょうど、今回、私が次に弾くことになったソナタ『月光』が演奏されるのです。

荘厳な静けさから始まる第一楽章から、怒濤の第三楽章までの流れをどう表現されるのか

楽しみです♪


演奏会レビューというより

昔語りになってしまいましたね