旅してマドモアゼル

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ウィーン 2005年10月30日「古楽器&武器コレクション」

2006-01-10 | 海外旅行記(2001~2005年)
英雄広場を囲むように立つ弓形の建物、新王宮(ノイエ・ブルク)。
王宮に隣り合う所は国際会議場として利用されていますが、冬にシーズンを迎える華やかな舞踏会の会場としても使われています。
子供の頃は舞踏会なんて、ディズニーのお姫様たちの世界の中だけだと思ってましたが、こういう文化はずっと残していってほしいですね。

ローブデコルテを着てウィンナワルツ~♪

新王宮はまた博物館の宝庫でもあります。
民俗学博物館、エフェソス博物館、狩猟・武器コレクション、古楽器コレクション。
まずは、旅行前にオススメいただいた古楽器コレクションへ。
と思ったら、どうやら入る入口を間違えたようで、いきなり一番最後の展示室に入ってしまいました。
時代を遡って行く私……
まあ、近現代の楽器から昔の楽器へと歴史をたどるのもまた一興……

………。

でもやっぱり気持ちがわるいので、もう一度最初から見ることにしました。
10あるホールを往復。
それにしても、すばらしいコレクションです。
パンフレットによると、ここには、アンブラス城のコレクションとエステ・コレクションの楽器に、ルネサンスとバロック期の楽器が所蔵されているそうですが、弦楽器、木管楽器、鍵盤楽器の中で歴史ある古楽器が体系的に収集されていることに感動しました。
個人的にはやはり、鍵盤楽器に興味があるので、チェンバロとかハンマー・フリューゲル、ターフェル・クラヴィーアに目がいきましたね。
バロック期の楽器が展示されているホールには、スピネットの模作が置いてあって、実際に演奏することが出来ます。
ピアノよりは気軽に弾けると思うので、もしも行く機会があった場合にはお試しを。

ウィーンで知り合ったHM氏が「ピアノはベーゼンドルファーがいい!」と主張していましたが、ここにもベーゼンドルファー製のターフェル・クラヴィーアやグランドピアノが展示されていました。
ピアノといえば、カワイかヤマハ(我が家はこれ)、スタインウェイかボストン、くらいしか知らなかった私ですが、なるほど世界にはいろいろなピアノがあるのだと勉強になりました。

楽器を2度も堪能したあとは、ついでにお隣あわせの狩猟・武器コレクションへ。
言葉とおり「ついで」のつもりで見たのですが、これがなかなか面白いのです!
甲冑って、人によってイメージはいろいろあると思うんですが、誰もが描く「こんなイメージ」というのは、それほど大差ないのではないかと。
いやー。正直ここの展示を見ると感嘆します。
時代時代によって、形も大きさもデザインも装飾もバラエティにとんでいて、多種多様な甲冑があるんですよ。
たしかに、日本の戦国時代の鎧なども、身に着けていた人によってそれぞれ特徴があったり、兜などはバラエティ豊かなデザインが多くあるので、西洋の甲冑だって同じことだとは思うのですが。
それにしても、かつて日本も西洋も、こんな重い武具を身に着けて馬に乗って、弓や槍や刀や剣を振り回していたんですよねー
ギャラリーに中世の頃より行われていたシュテッヘン(騎槍試合。向かい合った騎馬上の2人が長槍で相手を突き倒す競技)の展示(等身大?よりもっと大きいような・・・)がありまして、先の尖った槍を使うためか、身に着けている甲冑がものすごく丈夫そうなんですが、馬への乗り降りが大変そう・・・
それに、馬も同じような重そうな武具を身に着けていて重そうなのですが・・・
その上にさらに重い人間が乗って・・・

ヒトもウマもタイヘンな時代だったんですねー

つづく!