高倉健が「単騎、千里を走る。」(2006)以来の映画出演を果たした人間ドラマ。監督は、高倉とともに「夜叉」(1985)、「あ・うん」(89)、「鉄道員」(99)などを生み出してきた降旗康男。北陸にある刑務所の指導技官・倉島英二は、最愛の妻を53歳で亡くし、「故郷の海に散骨してほしい」と記された絵手紙を受け取る。生前には口にしなかった妻の真意を知るため、英二は自家製キャンピングカーで妻の故郷・長崎へと向かう。「夜叉」「あ・うん」のプロデューサーで08年に死去した市古聖智が遺した原案を、降旗監督と脚本家の青島武が再構築したオリジナルストーリー。高倉とは「夜叉」以来27年ぶりの共演となるビートたけしのほか、田中裕子、佐藤浩市、草なぎ剛、綾瀬はるか、余貴美子ら、ベテランから若手まで日本映画界を代表する顔ぶれがそろう。公開後の12年10月に他界し、本作が遺作となった大滝秀治は、第36回日本アカデミー賞(13年3月発表)で最優秀助演男優賞を史上最高齢で受賞。また、余貴美子も最優秀助演女優賞を受賞した。
高倉健さん83歳。おふくろと同じ年齢で亡くなった。高倉健最後の出演映画がこの映画なので、追悼番組として放送された。この映画は、実際に観ているが、この時高倉健81歳。どう観ても、70歳ぐらいにしか見えない。しかし、映画の中で歩く姿は、足も細く、ふらふらしていて、年相応に見える時もあった。誰もが、これが最後の映画と思ったのではないかと想像する。合掌。
おすすめ度 ☆☆☆☆
製作年:2012年
上映時間:111分
監督:降旗康男
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