露の音 幽かな独り言

 
軌跡を見失わないよう
     追憶のよすがを
       記憶の欠片を遺したいのです

STAR WARS

2019-12-30 11:30:58 | 日記


見たい映画がたくさんあって楽しかった2019年

その締め括りとなる超大作

STAR WARS エピソード9

スカイウォーカーの夜明け


特徴的なプロローグの文字を追いながら

映画館で上映されるのを目の当たりにできる幸せを

メインテーマの響く中で感じる

映画が始まるだけで感動できるなんて稀有な体験


壮大なストーリーに心躍り

あたたかな人の心に涙し

登場人物たちの個性に笑い

予想外の展開に驚き、手に汗を握って見守った結末

時間があっという間で終わってしまうのがとても寂しかったです

もっとあの世界に居続けたい

心の底からそう思います


ここからは内容に触れて綴りますが


これまでの8つのエピソードで見た情景が重なる

大きな物語がとても面白い一方で

それぞれの物語にも目を配ることのできる

素晴らしい映画だと思います


カイロ・レンもといベンの成長には驚きました

ベイダー卿には到底届かない半端者と思っていたのですが

シスの頂点に迫り、その果てにライトサイドに戻ってくるなんて

まったく予想できませんでした

騎士団に反旗を翻されているあたり

やっぱり人望なかったんだ、と思ってしまいましたが

終盤でレイの助けになることを強く願ったのは

ベンの他にありませんでした


そのベンをライトサイドに導いた場面

過ちをやり直すようになぞり、そして異なる選択へ

「知ってたさ」の名台詞が最高でした

母の願い、父の言葉、息子の決断

ソロ家の物語も本当に素敵でした


映画を観ていて一番最初に涙したのは

マズが手向けた言葉でした

「私のお姫様」

オーガナ将軍の呼び名も格好良くて好きなのですが

いつでも先頭で戦い続けた勇敢なレイア姫

希望そのものを失ったことが胸に刺さりました

ただ、戦ってきた親たちの志を子供たちが受継ぐ光景に

心が熱くなりました


一時はチューバッカやC-3POまで失うのかと思いましたが

強い絆で取り戻すことができてほっとしました

次々と増えていく仲間、懐かしい人

誰もが頼もしく、楽しくて

絶望的な光景にも光が射すように感じました


意表を突く展開を見せたハックス将軍

もはや小物っぷりが突き抜けていて好感すら覚えました

最後まで小物でしたね、本当に


人間しか見当たらないファーストオーダーの面々には

とても想像のつかない動物たちの活躍も

ドロイドたちの機転もとても爽快でした

レイがフォースを分けたのを見て

BB-8が電力を分けてあげたD-O

くるくると走り回る姿も片言の言葉も可愛かったです


明かされたようでまだ隠されていたレイの出自

目に見える程にフォースを高めた姿に

パルパティーンの攻撃を思い出したものですが

まさか血の繋がりがあったとは……

シスとジェダイ

形勢が次々と入れ替わる戦いに

すべての感覚が釘付けになりました

相手の空間にまで影響を及ぼす

レイとベンの交感を利用した反撃には驚きましたし

ランドが銀河中の加勢を引き連れて来た時には

泣きながら心の中で歓声を上げました

なのにシスの強大な力を見せつけられて愕然とし

これまでの全ての戦いが収斂した結末に

安堵と寂しさを覚えました


スカイウォーカーの物語が終わり

そしてまた始まる

類稀なサーガを見届けることができて幸せでした


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