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5月24日(月)首相の背信?

2010-05-24 11:39:21 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
5月24日(月)首相の背信?

鳩山首相は昨日、沖縄の仲井真知事に会い普天間飛行場の移設について名護市辺野古周辺に代替滑走路を建設する考えを初めて明らかにした。鳩山首相は会談の冒頭、県外移設の約束を守れなかったことをお詫びすると陳謝し、断腸の思いの決断だったと述べた。これに対して仲井真知事は「たいへん遺憾だ」と応じ辺野古への移設は困難との見解を示した。

政府は今後具体的な移設スケジュールを検討することになるが、地元の反対は根強く、政府の方針を納得してもらうには一波乱も二波乱も予想される。改めて思うのは、鳩山政権が出来てから現在に至るまでの約半年は沖縄にとって何だったのかと言うことである。

鳩山首相は普天間移設に関連して当初は「少なくとも県外」と明言し、辺野古周辺の埋め立てについては「自然に対する冒頭」とすら発言していた。沖縄の人々はこの首相の姿勢をみて政権が変ったから自民党とは違った何かをしてくれるに違いないと思ったことだろう。

それが首相自らが決めた5月末というデッドラインが近づくにつれてトーンダウンし、いつの間にか「少なくとも県外」が「できる限り県外」に後退し、「自然に対する冒涜」である埋め立てをやめて杭を打って滑走路を作る案を浮上させ、挙句のはてに前政権とアメリカの間で合意した案に限りなく近い政府案を提示せざるを得なくなった。これは政治家としての背信行為ではないのか。

沖縄県民はただ踊らされただけで、現段階では米軍基地負担軽減の具体策は何も示されていない。鳩山首相の考えが変ったのは「勉強すればするほど沖縄における米軍抑止力の重要性に気づいたため」という。今ごろ気づくとは間が抜けているし、米軍の抑止力について徹底した検討が行われた形跡も無い。すべては首相の頭の中で構築されたことを土台に事が進められているように見える。

沖縄県民の落胆は大きい。そして一国の安全保障にかかわる重大問題を国会でろくに審議もせずに推し進めて良いものだろうか。