ふつうの暮らしとリハビリテーションとケア

もし、障害を負ってしまったらどうするか?
今までの生活は??
暮らしを支えるリハビリテーションとケアを考えます。

介護はどこまで付き合えるか?

2005年05月25日 | 支援費・自立支援法の話
人の意を汲み、それを実現するのが「介護」とする。

しかし、これにいったいどこまで人は、介護職は付き合えるのだろう?
糖尿病の人が入ってこられた。

血糖のコントロールも悪く、医療度の高い人だった。
施設は当然(これもどうかと思うのだが)、病人食に近いものがある。
これを食べておられ、おまけに売店や他の誘惑が無い。

このころは「命ばかりは助けてください」というものだった。

しかし、食事コントロールが必然的になされ、誘惑も無く、
薬もきちんと管理され、みるみる良くなった。
血糖値も良くなった。

となると、人間欲が出る。
もう一品食べたい、間食がほしい、外出してたべちゃいけんか、
これにいちいち答えていいものか?

どこまでがラインなのか?

命が惜しい、といっていたが、だんだん逆ギレされる。
「何で俺だけ!」などといった言葉が出るようになった。

さらにはお前らはなあ、などど説教めいたことも始まった。

また別の方は、
「お前らは、俺達のお金で食っているんだろう?言うことを聞け!」と言うようなこともあった。

「バカ!全然ダメだ!お前では話にならん!!」
そういわれたスタッフもあった。

「なんで私達があそこまでいわれなくちゃいけないんですか!?
私たちがいなければ、暮らせないんですよ!」
そう、涙ぐむスタッフもいた。

与えられることに慣れた福祉。
これが自立支援給付法に変わるとどうなるのだろう?

そして、それだけの根拠を示せる介護が求められるのだろう。

でも、いまのままではサービス提供者側も、利用者側も、共倒れになりそう、
そんな気がしてならない。