ふつうの暮らしとリハビリテーションとケア

もし、障害を負ってしまったらどうするか?
今までの生活は??
暮らしを支えるリハビリテーションとケアを考えます。

2つの転倒

2008年01月31日 | 在宅失敗談!
朝から吹雪である(苦笑)
昨日夕方から降っている。

何とかスキー場だけ降らないものか?なんて言ってみる(笑)

さて、先日若き理学療法士が浮かない顔をしている。
ん?と思っていると・・・「訪問の方で、少しアドバイスを・・・」
と言ってきた。

何でも、在宅の方で連続して転倒された方のトラブルシューティング。

ここで注意なのは「転倒」という事実。
転倒されました→注意喚起→移動手段レベルをワンランクダウン。
というラインに陥りやすいのだが、これは最終手段。

特に在宅の場合は、「なぜ」「どこで」「どうやって」が基本。
例えば、普段は車椅子で移動。たまたまお客さんで親戚の方がいて、
「そんなもの(車椅子)を使うと歩けなくなる」
というアドバイス(?)により、杖で移動され転倒、
とのこと。

ここまで情報が集めるのがベスト。

後は習慣的に、同じ場面で転倒される場合は注意が必要。
その移動手段を行わないようにする、というのもひとつの手段。
そして、福祉用具にて動作そのものが補完できるようにする。

転倒=身体機能低下=運動機能向上、
そのラインもあるのだが、それが実現するまでには、時間が必要。
その一方で生活障害、今回の場合は「転倒」にアプローチ。

そして、それはその人にあった、住環境にあったものを考える。
それが在宅の基本。

な~んて説明したのでした。

診療報酬の行方

2008年01月29日 | 病院・医療の話
今朝も寒いです・・・
15センチはさらに積もったか?

さて、WAMに診療報酬関連の資料が出てますね。

第120回中央社会保険医療協議会総会資料

さてさて、今後の方向性を占うような資料ですが、
前回の改正でリハビリテーション料は「疾患別」が取り入れられ、
また日数制限もあり、大混乱に陥った。

そして、前例のない、次年度の改定を行い、
さらに今回その「疾患別」が廃止になるのか?

廃止となるなら、それは厚労省も「疾患別」は失敗、
と認めたことになるのではないか?

この2年間、混乱に陥れた責任はどこへ向かうのか?

病院は疲弊、介護も崩壊寸前、
年金はグダグダ、薬さえも薬害を繰り返す。

厚生行政はどこへ向かう?

急性期ってなによ・・・?

2008年01月25日 | 病院・医療の話
いや~、毎日寒いですねえ・・・
外は30センチくらいかな?
雪が積もってます。

さて、先日ケアマネさんと若き理学療法士が浮かない顔をして、
顔を突き合わせている。

何事かな?・・・、と思っていると、
「ちょっとアドバイスを・・・」と言って来た。

なにか変わったことか?なんて思っていると、
どうやら脳卒中の方の様子。

家で発症されたが、まさか脳卒中とは思われず、
気づかれたときには重度の麻痺になっていた。

慌てて受診をして、大きな病院を紹介されたが、
その病院で「もう、急性期を過ぎているので、治療はありません」
と帰されたとのこと。

重度の麻痺があり、ご家族さんも介護の知識・理解できず、
また、まったく治療も理学療法も作業療法も受けておられないので、
健側機能は良好なのだが、端座位すらまともに取れないという。

先日、連携について書いたところであるが、
医師同士の連携もどうなってるのよ・・・

医療は急性期だからするのか?
必要な人に行うものではないのか?
急性期でなければ何もしないのか?

いったいこの方の暮らしをどうしてくれるのか?

医療の不始末を介護保険に擦り付けてもらってはたまらない。
やるべきときにやるべきことをやらねば、
「地域たらいまわしパス」に成り下がる。

急性期医療は確かに生命危機を救うのであるが、
その先に何があるのか?を見つめない限り、
こういうことは起きてしまうのだろう。

「連携」って・・・?

2008年01月23日 | リハビリテーションの話
今日はどうやら関東でも雪の模様・・・
こちらは今のところチラホラ。

今日からしばらくは本気で降りそうだ。

さて、先日理学療法士県士会から文書が来た。

それは座談会を開催するというもの。
そのきっかけは、去年の理学療法士県士会学会にて、
シンポジウムで発言されたリハDrの発表とのこと。
#私不参加・・・(汗)

んで、指摘事項は「理学療法士同士の連携がなされてない」
というもの。

それを受けての座談会。

連携ねえ・・・
理学療法士の連携が必要な場面って、
いったいどういうシチュエーションか?

1、同じ職場同士
これだと、単なるチームの問題。

2、同じ病院・病棟間
これもチームの問題。これはまた、他職種もかかわる連携。

3、施設同士の連携
これになると、やるべきことをやっているか?
が課題になると思う。

今まで経験した例だが、
在宅で、意欲のリハビリテーションということで依頼あり。
伺ってみると、脳卒中方麻痺の方なのに、
車椅子・杖・装具なし(苦笑)

また、新しく入所された方で、
機能訓練として平行棒内歩行を継続してください、
と申し送り書を読んでいたが、
歩いて入所された(苦笑)

脳卒中の方で、
申し送り書に「車椅子の申請を・・・」
とかかれて、カタログまで同封されていたが、
身障手帳ナシ(苦笑)

ま、ここまでくると、
厚労省が指摘する「漫然リハ」も、
あながち嘘ではない。

しかし、いったん考えてもらいたいのは、
「連携しないといけないか?」

連携することで、いったい何ができるのか?
特養に入られた方を、急性期病院の理学療法士に何ができるのか?

やはり、急性期では急性期として、生命の保護・機能回復訓練、
そのための理学療法・作業療法だと思う。

また、生命の危機を過ぎ、いよいよ次のステップが見えたところで、
「生活再建」としての理学療法・作業療法だと思う。

そして、次のステップの在宅や通所・施設においての、
「生活支援」としての理学療法・作業療法であろう。

それぞれの期において、やるべきことを果たせば、
連携・連携と騒ぐべきことではないように感じる。

逆を言えば、やることやらないと、
「地域連携パス」なんて動きようもない。
上記紹介したように地域連絡パスに成り下がるだろう。

しかし、考えてみると、それは理学療法士だけの問題か?

では、Dr同士は?Nrs同士は?介護職同士は?
いろいろ視点を見てみないといけませんね・・・