ふつうの暮らしとリハビリテーションとケア

もし、障害を負ってしまったらどうするか?
今までの生活は??
暮らしを支えるリハビリテーションとケアを考えます。

ナースコールとケア

2011年01月27日 | ケアの話
雪が降り続く・・・
今日除雪車が町中を何回も回って頂いたおかげで、
久しぶりにアスファルトを見た(苦笑)
もう、雪はおなかいっぱい(T_T)

さて、ナースコール。
看護さん、介護さんを呼びたいときに利用者さんがポチっと押すもの。
そうすると、看護さん、介護さんが来てくれる、はずのもの。

身障施設で働いていたときの思い出話である。
利用者Aさん、最近移乗動作が不安定になってきた。
それまでは一人でベッドと車いすを自分で移れていた。

それが最近、失敗(ようするに転倒)が増えてきた。
さて、ここでケアカンファレンス。
Aさんの移乗をどうすべきか?
見守りか?それとも継続か?

皆の判断も迷う。もちろん理学療法士の私も迷う。
理学療法士とてただの人。
指一本で移乗介助ができるような神技的な介護方法なんて知らない。
出来るのは介助量の設定だったりもする(^_^;)

そこで出た結論は、「利用者さん自身にナースコールで教えてもらう」だった。
Aさんの理解力からすれば、まんざら継続できない案ではない。
むしろ、現状解決方法からすれば、至極もっともな方法だと感じた。

それでケアスタッフは動きだす。
AさんもOk!それでランニングに乗り出し、
万事OK!とは問屋がおろさない(苦笑)

さて、何が起きたか?

もちろん、最初はうまく行った。
それを導入し、継続しようとケアスタッフ皆が努力したのは私は知っている。

しかし、「慣れ」が起こってしまった・・・
そう、今度はケアスタッフが「ナースコール」に慣れてしまったのだ。

「さっきも車いすに移ったばかりだけど、もうベッドへ移りますか?」とか
「またホールへ出られるんですか?」と言い聞かせ・説得ケアの始まり・・・(苦笑)

さて、元をたどると、「ナースコールをおして」と頼んだのは誰だったのか?
もともとのアセスメントの出発は何だったのか?

そんなことをなぜか思い出したのでした。
でもなんで思い出したんだろう?(^_^;)


講義を終えて

2011年01月26日 | 日記・雑感
雪がまだ降り続く・・・(T_T)
いったいいつまで?

さて、今年も恒例の(?)、リハ学校の特別講義講師が終了した。
今回は長期実習を終えた、就職間近の学生さんが対象。

今までは長期実習に出る前の学生さんが対象だったので、
今年はより具体的に、より実践的に講義内容を組み替えて行ってきました。

また、最近はグループワークを入れたほうが学生が活性化するので、
ちょこちょこコネタを仕込んでグループワークをしてもらうなど、
学生の覚醒度を上げる工夫も怠りなく(笑)

身障・介護・在宅の場面で出会う利用者さんたち。
その利用者さんたちがどこからいらっしゃったのか?
生活とは何だろう?障碍を負うということは?
そして老いるということと、それを支えること、
そして我々の役目とは?

な~んて言うことを話して帰ってきた。
計2.5日の実質15時間、まだ話足りないくらい(笑)

最初の1日は、制度説明(介護・身障・ちょっと医療の話)と生活。
1日目の午後は「老化と理学療法」、
そしてスウェーデンの紹介(師匠にもらったpptの紹介)。
ここでは「ICF」ってな~に?ということを含めて制度を話した。

そして、次の半日は「高次脳機能障害と認知症とケア」。
脳障害を抱えるということ、そして、その状況で暮らすということ、
その暮らしにくさをどう理解するか?
ということに重きを置いて話をした。

そして次の一日は「終末期理学療法」から始めた。
実は「終末期」とか「ターミナル」とか「看取り」なんて言葉は嫌いなんだけど、
分かりやすくするためには仕方ない(^_^;)

以前、中国ブロック学会のプレコングレスセミナーで話したことを加筆、
そしてビデオと過去の体験から現在の取り組みを話した。

その後は事例検討。
ICFをここでフルに活用。
関わる前と関わっているときの変わり様をICFを作成してもらうことで、
利用者さんの生活変容をどう演出していくか?
ということに重きを置いて話をした。

そんな今回の講義であった。

もうじき講義の感想が届くことになっている。
どんな反応が返ってくるか?
学生自身がどう変容しているか?
そして、4月に彼らが出会うであろう、患者さん・利用者さんのために!

去年一年と今年

2011年01月10日 | 日記・雑感
あけましておめでとうございます!

気がつけば、去年は碌にブログも更新にないうちに、
2011年になってしまいました・・・(^_^;)

(言い訳ですが・・・)
去年は一昨年設立した生活支援リハケア研究会をランニングに乗せようと、
中国ブロック学会学会のプレコングレスセミナーを努め、
2回の研究会独自の研修会も行いました。

そこへ向けて、我が県での理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の3士会による、
訪問リハ研究会の設立準備のため東京まで研修に行ったり、
また、その設立準備委員長を仰せつかるなど、
特に去年後半はいったい何やってるのか分からない状態に陥り・・・(^_^;)

また、今年4月には全国訪問リハビリテーション研究会様に来県頂きまして、
訪問リハの研修会の企画を去年後半から交渉して実現の運びとなり、
まあ、何屋さんかわからない状況が個人的に続きました・・・

そんなこんなの今年一発目が、
実は今月15日からの3回・20時間のリハ学校講義を仰せつかっています。

卒業間近の学生さんに、どうやって地域リハビリテーション・地域ケアを伝えるか?
そう考えつつ年末年始、講義資料を作ってまいりました。

そんなこんなのこのブログですが、更新期間も私の気分しだいとなってまいりましたので(笑)
気長にお付き合いいたけたらいいな・・・
なんて思っています。

今年もどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m