新刊の森

人文分野を中心に、できるだけその日に刊行された面白そうな新刊を、毎日三冊ずつ紹介します。役立ちそうなレシピにも注目。

つい見たくなる「美しい廃墟—日本編— 耽美な世界観を表す日本の廃墟たち」

2018年12月18日 | 新刊書
美しい廃墟—日本編— 耽美な世界観を表す日本の廃墟たち
MdN編集部 (編集)


廃墟には思い込みがあるので
類書はあるものの、どうしても気になる一冊。
廃墟の美しさは個人の美的な感覚に基づいたものであって
「美しい」廃墟である必要はないし、不気味であってよいとは思うのだが。
それでもやはり見てみたい。


単行本(ソフトカバー): 160ページ
出版社: エムディエヌコーポレーション (2018/12/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 484436832X
ISBN-13: 978-4844368328
発売日: 2018/12/18

廃墟のイメージが“不気味"から“美しい"に変わる廃墟写真集

日本全国の美しい廃墟を集めた写真集です。子供たちが学んでいた片鱗を残す学校、
残された医療機器が生々しい病院、もう誰も来ることのない寂しさを湛えた遊園地、お客が離れ荒れ果てたホテル、
大きな錆び付いた機械や堅牢な構造がむき出しになった工場、人々から忘れられた集落など、
日本各地の幻想的、神秘的に感じられるような美しい廃墟を厳選し一冊にまとめました。

贅沢な読後感が期待できる「映画と芸術と生と」

2018年12月18日 | 新刊書
映画と芸術と生と
岡田 温司 (著)


イタリア文学や芸術や思想に詳しい岡田温司さんのエッセー集。
とくに映画に焦点が当てられているのが特徴。
映画をみながら、芸術や思想についても考える。
贅沢な読後感が期待できる一冊。


単行本: 294ページ
出版社: 筑摩書房 (2018/12/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 4480873988
ISBN-13: 978-4480873989
発売日: 2018/12/18


内容紹介
レンブラント、フェルメール、ウォーホル、フリーダ……実証主義を超え、真実らしさを求めた映像が挑んだ、新たな芸術家の詩的真実に迫るスリリングな映画論。

著者について
1954年広島県生まれ。1978年京都大学文学部卒業、1985年同大学大学院博士課程修了、岡山大学助教授を経て、現在京都大学大学院人間・環境学研究科教授。西洋美術史・思想史専攻。『モランディとその時代』で吉田秀和賞『フロイトのイタリア』で読売文学賞受賞。『処女懐胎』『マグダラのマリア』『キリストの身体』『アダムとイブ』『グランドツアー』『デスマスク』ほか著作多数。

ナチュラルヒストリーシリーズの概論書「ナチュラルヒストリー」

2018年12月18日 | 新刊書
ナチュラルヒストリー (Natural History)
岩槻 邦男 (著)


自然の観察の内容ではなく、学問としての自然史について考察した書物。
わたしたち人間も自然の一部であるだけに、自然史は人間についての学問でもある。
「ナチュラルヒストリーシリーズ」として同じ出版社から下に示すような書物が刊行されている。
これらの書物を読むさいにも、自然と人間とのかかわりを歴史的に、
科学的に考察する立場を総括した書物として役立つのでは。


単行本: 380ページ
出版社: 東京大学出版会 (2018/12/17)
言語: 日本語
ISBN-10: 413060256X
ISBN-13: 978-4130602563
発売日: 2018/12/17

内容紹介
自然を統合的に理解するために――
大学、博物館、植物園とナチュラルヒストリーのさまざまな研究・教育・普及の現場での豊富な経験をふまえて、生物多様性、生命系などをキーワードに「生きているとはどういうことか」を問いなおす。ナチュラルヒストリーシリーズ(Natural History Series)全50巻完結!

【主要目次】
第1章 ナチュラルヒストリーをさかのぼる――時間軸から自然をみる
1.1 範疇としてのナチュラルヒストリー
1.2 ナチュラルヒストリーと科学――知の創出と伝達
1.3 ナチュラルヒストリーと科学の近代化
第2章 ナチュラルヒストリーを究める――生きていることを科学で解く
2.1 生物科学とナチュラルヒストリー
2.2 生きているとはどういうことかをナチュラルヒストリーで問う
2.3 『文明が育てた植物たち』で生物多様性を俯瞰する
第3章 ナチュラルヒストリーをひきつぐ――どのように学ぶか
3.1 ナチュラルヒストリーの教育――日本における知の継承の歴史
3.2 自然史資料標本
3.3 ナチュラルヒストリーとバイオインフォマティクス
第4章 ナチュラルヒストリーを学ぶ――生涯を通じた学習で
4.1 日本におけるナチュラルヒストリー
4.2 大学と博物館の協働
4.3 地球規模でみるナチュラルヒストリーの研究
第5章 ナチュラルヒストリーを展開する――いま必要なこと
5.1 現代科学と知的好奇心
5.2 ナチュラルヒストリーの目でみる生命
5.3 ナチュラルヒストリーの目でみる社会――社会貢献とは
5.4 ナチュラルヒストリーにいま求められること
第6章 ナチュラルヒストリーと学ぶよろこび――まとめにかえて
6.1 ナチュラルヒストリーと科学
6.2 学ぶよろこび、究めるよろこび

著者について
岩槻邦男:東京大学名誉教授

ナチュラルヒストリー 岩槻 邦男 著 本体4,500円+税
新装版 UPバイオロジー 陸上植物の種 岩槻 邦男 著 本体2,400円+税
日本の植物園 岩槻 邦男 著 本体3,800円+税
シダ植物の自然史 岩槻 邦男 著 本体3,400円+税
ニホンヤマネ 湊 秋作 著 本体4,600円+税
有袋類学 遠藤 秀紀 著 本体4,200円+税
水辺の樹木誌 崎尾 均 著 本体4,400円+税
哺乳類の生物地理学 増田 隆一 著 本体3,800円+税
化石の植物学 西田 治文 著 本体4,800円+税
湿原の植物誌 冨士田 裕子 著 本体4,400円+税
ウサギ学 山田 文雄 著 本体4,500円+税
新版 動物進化形態学 倉谷 滋 著 本体12,000円+税
ニホンカモシカ 落合 啓二 著 本体5,300円+税
フィールドサイエンティスト 佐藤 哲 著 本体3,600円+税
トンボの生態学 渡辺 守 本体4,200円+税
日本の水族館 内田 詮三 著荒井 一利 著西田 清徳 著 本体3,600円+税
海の保全生態学 松田 裕之 著 本体3,600円+税
イルカの認知科学 村山 司 著 本体3,400円+税
リスの生態学 田村 典子 著 本体3,800円+税
貝類学 佐々木 猛智 著 本体5,400円+税
日本の動物園 石田 戢 著 本体3,600円+税
フィールド古生物学 大路 樹生 著 本体2,800円+税
ニホンカワウソ 安藤 元一 著 本体4,400円+税
化石の記憶 矢島 道子 著 本体3,200円+税
ネズミの分類学 金子 之史 著 本体5,000円+税
シカの生態誌 高槻 成紀 本体7,800円+税
民族昆虫学 野中 健一 著 本体4,200円+税
動物進化形態学 倉谷 滋 著 本体7,400円+税
哺乳類の進化 遠藤 秀紀 著 本体5,400円+税
生物学名概論 平嶋 義宏 著 本体4,600円+税
生物体系学 直海 俊一郎 著 本体5,200円+税
爬虫類の進化 疋田 努 著 本体4,400円+税
日本コウモリ研究誌 前田 喜四雄 著 本体3,700円+税
地形植生誌 菊池 多賀夫 著 本体4,400円+税
新しい自然史博物館 糸魚川 淳二 著 本体3,800円+税
植物の進化形態学 加藤 雅啓 著 本体4,000円+税
鰭脚類 和田 一雄 著伊藤 徹魯 著 本体4,800円+税
テントウムシの自然史 佐々治 寛之 著 本体4,000円+税
生物系統学 三中 信宏 著 本体5,800円+税
サメの自然史 谷内 透 著 本体4,200円+税
高山植物の生態学 増沢 武弘 著 本体3,800円+税
哺乳類の生態学 土肥 昭夫 著岩本 俊孝 著三浦 慎悟 著池田 啓 著 本体3,800円+税
太古の海の記憶 池谷 仙之 著阿部 勝巳 著 本体3,700円+税
両生類の進化 松井 正文 著 本体4,800円+税
海洋民族学 秋道 智彌 著 本体3,800円+税
民族動物学 周 達生 著 本体3,600円+税
花の性 矢原 徹一 著 本体4,800円+税
動物分類学の論理 馬渡 峻輔 著 本体3,800円+税
樹木社会学 渡邊 定元 著 本体5,600円+税
恐竜学 小畠 郁生 編 本体4,500円+税
日本の自然史博物館 糸魚川 淳二 著 本体4,000円+税