新刊の森

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「興亡の世界史」のシリーズの文庫化が完了

2019年01月12日 | 新刊書
興亡の世界史 人類はどこへ行くのか (講談社学術文庫) 文庫 – 2019/1/12
福井 憲彦 (著), 杉山 正明 (著), 大塚 柳太郎 (著), 応地 利明 (著), 森本 公誠 (著), & 5 その他


テーマ別の意欲的な世界史として出版されていた「興亡の世界史」のシリーズの文庫化が完了しました。
著者ごとに巻ごとにばらつきはあったようですが、読み応えのあるシリーズでした。
文庫で手軽に読めるようになったのはうれしいですね。
最後に全巻のリストを掲載しておきます。




文庫: 416ページ
出版社: 講談社 (2019/1/12)
言語: 日本語
ISBN-10: 4065144108
ISBN-13: 978-4065144107
発売日: 2019/1/12
Kindle版 ¥ 1,350
文庫 ¥ 1,490


内容紹介
講談社創業100周年記念企画「興亡の世界史」の学術文庫版。「文明」「帝国」の興亡を軸に歴史を読み直し、現在の世界を深く理解する、新視点による「現代人のための世界史」として大好評のシリーズ、いよいよ全21巻が完結する。
人類の誕生と拡散、人口の急増、数々の帝国と文明の興亡、多宗教・多民族の共生と対立。本巻では、シリーズ各巻で取り上げてきた個別の地域・時代を超えて、各界の論者がそれぞれの研究領域から人類の歴史を見直し、現代人が直面する問題に「歴史」はどんなヒントを与えるかを考える。各章の論点と論者は以下の通り。
はじめに:新たな世界史像の必要性……シリーズ編集委員で学習院大名誉教授(西洋史)の福井憲彦氏。
第1章:世界史研究の現状とこれから……シリーズ編集委員で京大名誉教授(モンゴル時代史)の杉山正明氏。
第2章:人口からみた人類史……元国立環境研究所理事長の大塚柳太郎氏。
第3章:「海」からみた人類の移動と定住……地理学者で京大名誉教授の応地利明氏。
第4章:「宗教」は人類に何をもたらしたか……東大寺長老でイスラーム研究者の森本公誠氏。
第5章:人類誕生の地・アフリカの現状……京大教授(アフリカ地域研究)の松田素二氏。
第6章:世界史と日本……京大名誉教授(日本近世史)の朝尾直弘氏。
第7章:鼎談・繁栄の歴史から何を導き出すか……シリーズ編集委員の青柳正規氏(東大名誉教授・前文化庁長官)・陣内秀信氏(法大教授・都市史)に、ロナルド・トビ氏(イリノイ大学名誉教授・日本近世史)をまじえて語りあう。
[原本:『興亡の世界史20 人類はどこへ行くのか』講談社 2009年4月刊]


「興亡の世界史」全巻リスト

森谷公俊『興亡の世界史01 アレクサンドロスの征服と神話』
林俊雄『興亡の世界史02 スキタイと匈奴 遊牧の文明』
栗田伸子・佐藤育子『興亡の世界史03 通商国家カルタゴ』
本村凌二『興亡の世界史04 地中海世界とローマ帝国』
森安孝夫『興亡の世界史05 シルクロードと唐帝国』
小杉泰『興亡の世界史06 イスラーム帝国のジハード』
原聖『興亡の世界史07 ケルトの水脈』
陣内秀信『興亡の世界史08 イタリア海洋都市の精神』
杉山正明『興亡の世界史09 モンゴル帝国と長いその後』
林佳世子『興亡の世界史10 オスマン帝国500年の平和』
石澤良昭『興亡の世界史11 東南アジア 多文明世界の発見』
網野徹哉『興亡の世界史12 インカとスペイン 帝国の交錯』
福井憲彦『興亡の世界史13 近代ヨーロッパの覇権』
土肥恒之『興亡の世界史14 ロシア・ロマノフ王朝の大地』
羽田正『興亡の世界史15 東インド会社とアジアの海』
井野瀬久美恵『興亡の世界史16 大英帝国という実験』
平野聡『興亡の世界史17 大清帝国と中華の混迷』
姜尚中、玄武岩『興亡の世界史18 大日本・満州帝国の遺産』
生井英考『興亡の世界史19 空の帝国 アメリカの20世紀』
福井憲彦他『興亡の世界史20 人類はどこへ行くのか』


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