新刊の森

人文分野を中心に、できるだけその日に刊行された面白そうな新刊を、毎日三冊ずつ紹介します。役立ちそうなレシピにも注目。

日本人の死生観を問う「増補 死者の救済史: 供養と憑依の宗教学 」

2019年01月14日 | 新刊書
増補 死者の救済史: 供養と憑依の宗教学 (ちくま学芸文庫 イ 61-1)
池上 良正 (著)


元版は2003年に角川書店から出版されたものです。
それに「靖国信仰の個人性」を増補したもの。
民間信仰の死生観から日本人の根っこのところにある思想を取り出そうとするのは
柳田や折口以来の民俗学の伝統にのっとったものですが
本書はとくに宗教学の観点からこの問題に取り組むもののようです。
西洋のキリスト教の教えはかなり明確ですが、
私たちは死んだらどうなると思っているのでしょうか。
そのことは私たち日本人にもよく分かっていないことなのかもしれません。



文庫: 338ページ
出版社: 筑摩書房; 増補版 (2019/1/9)
言語: 日本語
ISBN-10: 4480098992
ISBN-13: 978-4480098993
発売日: 2019/1/9
文庫 ¥ 1,296



内容紹介
未練を残しこの世を去った者に、日本人はどう向き合ってきたか。民衆宗教史の視点からその宗教観・死生観を問い直す。「靖国信仰の個人性」を増補。

著者について
1949年、長野県生まれ。東北大学大学院文学研究科宗教学専攻博士課程単位取得退学。宮城学院女子大学専任講師、弘前大学教授、筑波大学教授などを経て、現在は駒澤大学総合教育研究部教授。博士(文学)。専門は宗教学、とくに民俗・民衆宗教の宗教学的研究。おもな著書に、『悪霊と聖霊の舞台』(どうぶつ社)、『民間巫者信仰の研究』(未來社)、『近代日本の民衆キリスト教』(東北大学出版会)などがある。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿