このおじちゃん、誰だか知ってるか～い？

この写真の紳士、ちょっと年配の方ならおわかりかと思う。
この紳士、昭和32年2月から3年間、日本の政治の中心に君臨された、岸　信介元首相だ。
私が生まれる前の話なので、私も実は名前すら知らなかった。

この岸　元首相の自宅が我家の近所にあって、

いつもはこ～んな感じで遠くからしか、中を覗く事が出来ないんだけど、
昨日から10日位まで、一般公開される！
と言う事で、近所のヨシミで拝見させてもらうことにした。

岸　信介さん・・・と聞いても漠然とされる世代も多いと思うので、私もすぐに解釈出来た説明をさせて頂きます。

今、小泉内閣で世の奥様達にとっても人気のある、安倍晋三さんているよね。
その阿倍さんのお母様が、岸　信介さんのお嬢様。
即ち、安倍さんのおじいちゃんに当たると言う訳ですな～。

 

　　　（旧岸邸　正面入口）

この旧岸邸は、近代数寄屋建築を開拓して、文化勲章を受章した建築家
故吉田五十八氏が設計した建物だそうだ。
元首相、故岸　信介氏が昭和45年1月から昭和62年まで住居し、亡くなられた後は、遺族である長女の安倍洋子さん（安倍晋三さんのお母様）が別荘として使用していたとの事。

この部屋は書斎兼応接間。ここに有名な政治家の仲間が来たのかな～。

こっちが応接間でしょ？というくらい、広々としたリビングだ。
この左続きには・・・

こ～んなに大きなテーブルを置いた、ダイニングルームがあある。
係の案内の人によると、岸氏は向って左の列の真ん中に座り・・・

この景色を見ながら食事をする事を、好んだと言う。

再びリビングを通って、玄関ホールへ行こうとした時、家系図が展示されてあった。
どれどれ、私なんかが見ても分かるかな？
年配のおじさん達がこの家系図を見ながら、ああだこうだ言ってるが、私にとっては、この家系図のとっても分かりやすい説明に聞こえてならない。
おじさん達の話を、ミミをダンボにして聞き入る。
それで冒頭の説明が書けたのだ。
それにもう一つビックリしちゃったのは、佐藤栄作元首相と岸元首相は、実の兄弟だって！！
実際、佐藤氏が総理を勤めていた頃の事は、お恥ずかしながら良く知らないのだが、名前は有名でしょ？
兄弟で総理大臣やるって、それだけでもすごい事だよね～。
なんか、今日は一般常識のお勉強、すごくした感じだ～。

この他にも大きな書庫が1階と2階にあり、大きな厨房、女中部屋まである。
2階は広い寝室（ベッドが2つあった）に和室が繋がっている。

今は、平成14年に安倍氏より、この別荘について譲渡の申し出があり、平成15年3月7日、土地は御殿場財産区が取得し、建物については御殿場市に寄贈されたという事だ。