7月も残りあと数日・・・と言う時に、私にとっちょっとショッキングな話題が、目に入ってきた。
我家のHPをご覧の皆さんは覚えておいでだろうか?
『マリノの気紛れ日記』で5月にワンコ仲間と行った山歩きの話を。
実は皆で山歩きをした場所は、箱根西麓に広がる函南原生林なのだが、
かつて「日本一幹の太いブナ」として脚光を浴びた、樹齢推定700年のブナの大木が6月中旬に倒れ、30日までに枯死していることがわかった・・・
と、昨日の新聞に書いてあった。
あの時のあのブナの木が
平成の初め頃「日本一」になってからというもの、年間で数千人が入るようになり、急速に根腐れが進んできたという。
それまでの函南原生林は、江戸時代の昔から、人の出入りを規制してきた太古の森だった。だが、「日本一」の認定を受けてからは、連日のようにツアー客など多くの人が入るようになった。
柵を作って整備しても、それを乗り越えてブナに近づく人が後を絶たなかったという。
原生林を管理している組合によると「むやみに人がブナに近づかなければ、根を傷つけず、寿命も延びたはず。原生林を後世に残す為には、本来の静かな環境に戻してあげるべきでは」と、残念がっているそうだ。
そうすると、私達が初めて出会ったあのブナの大木は、実は最後の力をギリギリまでふりしぼって、あの場所に存在する事に耐えていたんだと思うと、なんて私達人間は愚かな生き物なのか・・・と、心が苦しくなってしまった。
自然界に存在するもののどれかが欠けても、人間は生きて行くのが難しい。
全ては自然の恩恵にあやかっている事を、頂点に立っているうちに、見えなくなってきている。いや、見えているのに、自分だけならいいだろう・・・。
そう思う人がたくさんいるのだと思う。
実際、私だってそんな気持ちになる事は、お恥ずかしい話だが、ある。
そしてその自然を守ろうと働き掛けているのも同じ人間だ。
『資源を大切に』じゃないけど、全ては個人レベルで守られれば、今回のような悲しい出来事は避けられたのではないだろうか。
マスコミでも『一人一人の協力で・・・』などと言っているが、今回なるほどそうなんだ
と痛感してしまった。
函南原生林が、昔の姿に少しでも近づけるのであれば、今後私達は、あそこで山歩きが出来なくても仕方ないだろう。
我家のHPをご覧の皆さんは覚えておいでだろうか?
『マリノの気紛れ日記』で5月にワンコ仲間と行った山歩きの話を。
実は皆で山歩きをした場所は、箱根西麓に広がる函南原生林なのだが、
かつて「日本一幹の太いブナ」として脚光を浴びた、樹齢推定700年のブナの大木が6月中旬に倒れ、30日までに枯死していることがわかった・・・
と、昨日の新聞に書いてあった。
あの時のあのブナの木が
平成の初め頃「日本一」になってからというもの、年間で数千人が入るようになり、急速に根腐れが進んできたという。
それまでの函南原生林は、江戸時代の昔から、人の出入りを規制してきた太古の森だった。だが、「日本一」の認定を受けてからは、連日のようにツアー客など多くの人が入るようになった。
柵を作って整備しても、それを乗り越えてブナに近づく人が後を絶たなかったという。
原生林を管理している組合によると「むやみに人がブナに近づかなければ、根を傷つけず、寿命も延びたはず。原生林を後世に残す為には、本来の静かな環境に戻してあげるべきでは」と、残念がっているそうだ。
そうすると、私達が初めて出会ったあのブナの大木は、実は最後の力をギリギリまでふりしぼって、あの場所に存在する事に耐えていたんだと思うと、なんて私達人間は愚かな生き物なのか・・・と、心が苦しくなってしまった。
自然界に存在するもののどれかが欠けても、人間は生きて行くのが難しい。
全ては自然の恩恵にあやかっている事を、頂点に立っているうちに、見えなくなってきている。いや、見えているのに、自分だけならいいだろう・・・。
そう思う人がたくさんいるのだと思う。
実際、私だってそんな気持ちになる事は、お恥ずかしい話だが、ある。
そしてその自然を守ろうと働き掛けているのも同じ人間だ。
『資源を大切に』じゃないけど、全ては個人レベルで守られれば、今回のような悲しい出来事は避けられたのではないだろうか。
マスコミでも『一人一人の協力で・・・』などと言っているが、今回なるほどそうなんだ
と痛感してしまった。
函南原生林が、昔の姿に少しでも近づけるのであれば、今後私達は、あそこで山歩きが出来なくても仕方ないだろう。