万葉集ブログ・1 まんえふしふ 巻一~巻八

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0847 大伴旅人

2008-04-26 | 巻五 雑歌
員外思故郷歌兩首

和我佐可理 伊多久々多知奴 久毛尓得夫 久須利波武等母 麻多遠知米也母

我が盛(さか)り いたくくたちぬ 雲に飛ぶ 薬食(くすりは)むとも また変若(をち)めやも


員外(官)が、故郷を思う歌両首(二首)

「自分の(人生の)盛りを、過ぎてしまった。雲(の上)にまで飛ぶ、クスリを服用したとて、もう若返らないだろう」

●員外官:律令制で、令に定められた定員以外の官吏

●大伴旅人がこの詩歌を詠んだのは60代半ば 旅人は67歳で逝去した