週末は京都へ。
数日前の天気予報では、曇りか、晴れ間がのぞくようなことも言っていたのに、来てみると、西からの前線の影響でかなり本格的な雨の週末に。
となると、やはり観に行きたくなるのは紫陽花。近場で観られるところと思い、蓮の寺としても知られる花園の法金剛院を訪れる。
平安時代から、数々の花が植えられ、天皇の行幸があったというこの「花の寺」。
鳥羽天皇の中宮、待賢門院が復興したというこの寺の池をそぞろ歩き、咲き始めた蓮の花を愛で、池の周りに植えられた紫陽花や花菖蒲の鮮やかな青や紫の色に目を奪われ、歌人の西行が遺した和歌の歌碑など読んでいると、浮き世から離れ、はるか昔の静かな京の美の世界を感じられる。
梅雨の京都の静かな午後。たまにはこんな落ち着いた時間も良いのでは。