la mia dolce vita

おべんきょう・ワイン・パン・お菓子・旅・・・などなど

本場の広東料理に酔う

2008-12-26 14:01:34 | viaggio (たび)

つい数週間前に発売になった「ミシュランガイド 香港・マカオ」。

初めてのミシュランで星を獲得したレストランは、
香港とマカオを合わせて3つ星が2軒、2つ星が8軒、
そして1つ星が18軒。

せっかくなので、滞在中に星つきレストランを1軒は訪ねてみようと
事前にWebなどでいろいろ調べていたけれど、
どうも3つ星は予約も難しそうな様子だったので、
滞在する九龍で2つ星を取った、ランガムホテルの「唐閣」
(T'ang Court)
に行ってみることに。

DFSやショッピングセンターなどで賑わう一角にあるランガムホテル。
しかしホテル内に入ると、落ち着いてゆったりした雰囲気。
ラウンジでのアフタヌーンティーもいただいてみたかったけれど
時間もないので今回はあきらめて、お目当ての「唐閣」へ。

やはり美味しいと地元の人にも有名な店とあって、
かなり予約が混み合っていたようだったけれど、
早い時間ならば、と何とか予約を入れてもらい、
夕方、さっそく店へと出向いた。

席に案内され、メニューを見せてもらう。
これまでに賞を取った名物料理など、
さまざまなメニューが並んでいるけれど、
何をどう合わせると美味しくいただけるかわからなかったので、
今回は初めてということもあってコースメニューを頼むことに。

合わせるのは、ニュージーランド・マルボロのソーヴィニヨン・ブラン。
いただいてみると、フルーティーさと樽の香りがうまく溶け合って
とても美味しい!広東料理とどんなマリアージュを見せてくれるのか
楽しみにしながら料理を待つ。

そして料理が運ばれてくる。
コース自体はかなりリーズナブルということもあって
高級素材をたっぷり使った料理ではないけれど、
食べてみて驚いたのは、それぞれの素材の味がしっかり味わえること。

中華では調味料やソースで食材の本来の味が消えてしまうことが
多いのだけれど、この店の料理はどれも素材から取ったスープや
エキスの香りが口の中に広がり、料理の中に複雑な味わいを与えている。
正直、これほど塩分の少ない中華料理は初めて味わったけれど、
冷やしたソーヴィニヨン・ブランとも絶妙のバランスで
本当に満足できる料理の数々だった。

店内は、家族で食事をする地元の人でまたたく間に席がうまり、
彼等の注文するさまざまな料理を、きびきびと働くフロアのスタッフが
次々にサービスしていく。そのサービスも決して邪魔にはならず
見ていてとても気持ちがいい。

料理もサービスも味わえる、地元の人おすすめの広東料理。
ぜひ次回はアラカルトで、名物料理を食べてみたいと思う。

イルミネーション in 香港

2008-12-25 23:35:54 | viaggio (たび)

以前に見た香港のクリスマス・イルミネーションがまた見たくなって
クリスマス直前の香港へ。

行く前は、金融危機の影響やインフルエンザへの不安など
心配がいろいろあって、行くのをどうしようかとも思ったのだけれど、
久しぶりに訪れた香港は、本当に元気!だった。

人も街も活気にあふれ、いろいろな不安もあるけれど、
とにかく前向きに歩いているそのパワーに圧倒され、
熱いエネルギーをいっぱいもらって帰ってくることができた。

クリスマスのイルミネーションも相変わらず美しい。
海岸沿いに広がるネオンにいつまでもひたっていたくなるような
夢のようなHoliday in Hong Kong。

帰ってきたばかりなのに、また行ってみたくなる
不思議な魅力にあふれた街。

せっかくなので、と堪能してきたお料理については
また次回、報告することに。
今日12月25日は是非、香港の人々にもMerry Christmas!


アルマン・ド・ブリニャックよりも・・・

2008-12-17 01:39:54 | vino (わいん)
シャンパーニュ・メゾン、キャティアがプレスティージュキュヴェとして
販売している「アルマン・ド・ブリニャック」。
あの錫製のスペードのラベルを配したきらきらボトル
(ブリュットがゴールド、ロゼがピンク、そしてブラン・ド・ブランがシルバー)で
すっかりセレブ御用達シャンパーニュとして有名になっているこのシリーズ。
このところのシャンパーニュブームもあってか、百貨店のワイン売り場では
ブリュットでも7-8万円の値段をつけているところもあり、
果たしてその値段に見合ったシャンパーニュであるのか、
一度、味わってみたいと思っていた。

先週、ようやくその機会がようやく巡ってきた。
シャンパーニュサイトのパーティーで40種類以上のシャンパーニュを
味わうことが出来ると聞いて、今まで飲んでいなかったものを試してみようと
はりきって会場に向かった。

ウェルカムシャンパーニュから始まり、ノン・ヴィンテージ、ロゼ、
そしてプレステージやヴィンテージ・シャンパーニュと
次々とお目当てのシャンパーニュたちがグラスに注がれる。
せっかくなので、できるだけいろいろなシャンパーニュを飲んでみたいと
なるべく少しずつにしてもらいながら、カウンターを回ってさまざまなメゾンの
シャンパーニュを試してみる。

やはりこれだけいろいろなシャンパーニュを飲み比べると、
次第にセパージュの違いや比率、樽の使い方や
NVとヴィンテージ・シャンパーニュの違いなど、ひと口飲んでみるだけで
わかってくるようになる。

また逆に、同じセパージュの比率のシャンパーニュでも
それぞれのメゾンによる違いが香りや味わいの中に感じられて、
そのシャンパーニュの造り手の顔が見えてくるようが気がしてくる。

そんな中で最後に出会ったのが、アルマン・ド・ブリニャック・ブリュット。
ぜひこの機会にと思ってさっそく一杯いただいてみる。

セパージュはピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエが1/3ずつということで
バランスが取れたすっきりした味わいは感じられる。
丁寧に作られた繊細さもあって、泡立ちも色あいもきれいなシャンパーニュ、ではある。

ただ、どこか香りにも味わいにも力強さが感じられない。
柑橘系やフルーツの複雑な香りも、きれいな酸の味わいも
わりとすっと消えてしまい、長く余韻を楽しむことができない。

このシャンパーニュだけを何杯かゆっくり飲んでいれば
もう少し奥行きが感じられるのかも知れないけれど、
どうしても1杯飲んでみただけでは、それまでに飲んだシャンパーニュの
しっかりしたストラクチャーや、口いっぱいに広がるボリューム感のある味わいに
負けてしまう気がして、どうしても「今日のいち押し」とは言えない。

ここまでの値段を出すのであれば、もうちょっとリーズナブルで
何倍も楽しめるシャンパーニュがたくさんあるのでは、ということで
飲んでみたシャンパーニュの中から、いくつかオススメをピックアップしてみる。

できればそれぞれの産地や品種の違いを感じながら、
ゆっくりとシャンパーニュという土地と
栽培されるブドウが醸し出す香りと味を楽しんでいただきたい。

=====

<ノン・ヴィンテージ・シャンパーニュ>
ドメーヌ・ガティノワ
シャンパーニュ・グランクリュ
アイ・トラディション・ブリュット

アイ村のピノ・ノワール90%、シャルドネ10%を
使ったシャンパーニュ。
ピノ・ノワールのボリュームを感じる香りと
24-26ヶ月瓶熟した深みのある味わいの
バランスが心地よい。
そのままシャンパーニュだけでゆっくり楽しめる逸品。

=====

<ロゼ・シャンパーニュ>
キャティア ロゼ ブリュット

ピノ・ノワールとピノ・ムニエで90%の
黒ぶどうの味わいが心地よいシャンパーニュ。
辛口でパワフルなベリー系の香りが楽しめる。

=====

<プレスティージュ・シャンパーニュ>
ディアマン・ブリュット

シャルドネとピノ・ノワールがそれぞれ50%で、
香りの複雑性と果実味、酸味のバランスが良い。
泡立ちもきれいで、長い時間楽しめるシャンパーニュ。

J.P. Hevin のタルト・タタンで午後のお茶を

2008-12-12 14:16:19 | dolce (おかし)

日曜日、御苑の帰りに寄ったのが、ジャン=ポール・エヴァン
伊勢丹新宿店横にあるJ.P.Hevinのカフェ、バー・ア・ショコラ。

このカフェはいつも列が出来ていてすぐには入れないけれど、
どうしてもこの日はここでお茶が飲みたくて、
かなり待つのを覚悟で列に並ぶ。

そうして待つこと30分~40分、ようやく案内されて店内へ。
今日のお目当てはタルト・タタンセット。
金・土・日のイートイン限定で、泡立てた生クリームの添えられた
タルトタタンとポットサービスの紅茶がついて2100円。
今日はアールグレイを選んで注文をする。

運ばれてきたタルトタタンをさっそくいただいてみると、
りんごの酸味と表面のキャラメリゼされた甘さが口の中で溶けあい、
クリームなしでも十分においしくいただけるしっかりしたデザート。

次にシャンティー(泡立てた生クリーム)をつけて食べてみると、
これもまた濃厚で紅茶に良く合うお味。

待っていた時間はかなり疲れたけれど、それを忘れるような
おいしい午後のひと時であった。

もう一つ、おすすめのドリンクが、ショコラ・ショ(ホット・チョコレート)の
メニューの中にあるアフリケン。
他のショコラ・ショと違って、ミルクを使わずに水とショコラだけで作られた
スパイシーなお味、ということで、ショコラの香りや味わいが
よりしっかり味わえる本格的な一品。

自分で作るのはなかなか難しそうなので、
また機会を作ってここに飲みにこようと思う。

東京の紅葉'08

2008-12-10 01:35:57 | diario (にっき)

京都の紅葉は十分に楽しめたけれど、
せっかくだから東京の紅葉も見に行きたいと思い立ち、
日曜日の新宿御苑に出かけてみる。

さすがに12月に入って少し東京も冷え込んできており、
公園内を吹く風も肌に冷たい。

その冷え込みのおかげで、銀杏や紅葉も鮮やかに色づき、
赤や黄色に染まった木々の間を歩いていると、
ここが東京のど真ん中であるということを忘れてしまいそうになる。

実は新宿御苑に入園するのは初めてだったのだけれど、
バラ園や日本庭園など、さまざまな美しい自然をゆっくりと味わうことができ、
また他の季節にもぜひ来てみようと思う。

これで今年の紅葉もほぼ終わりだけれど、いくつか拾ってきた
真っ赤な紅葉を部屋で眺めながら、もう少し日本の晩秋を楽しみたい。

ノエル・ア・ラ・モードに誘われて

2008-12-06 00:31:07 | vino (わいん)

先週から今週はじめにかけて、伊勢丹で行われていた
シャンパーニュの祭典「ノエル・ア・ラ・モード」。

数年前から開催されていたのだけれど、
これまで実際に会場に足を運んだことがなかったので、
どんなシャンパーニュが出てくるのか楽しみにしていた。

広告には、大手メゾンと並んで普段はあまり見ることのない
レコルタン・マニピュランのシャンパーニュも
数多く販売されるとあったので、どんなシャンパーニュに出会えるか
楽しみに会場に向かう。

会場には吉兆のオードブルとコラボしたシャンパーニュ・バーなど
楽しい催しもあって入ってみたい気もするのだけど、
何といっても販売されているシャンパーニュの多さにびっくり。
お気に入りのルイナールやタルラン、テタンジェなどもあれば
今回初めて名前を聞くレコルタン・マニピュランもあり、
結局二日にわたって通い、合計9本ものシャンパーニュを購入することに・・・。

特に嬉しかったのは、品種としてこれまであまり注目されてこなかった感のある
ピノ・ムニエがさまざまなシャンパーニュに使われていて、
そのアクセント的な香りと味わいが大いに楽しめたこと。

シャンパーニュの更なる奥深さに出会い、またまたシャンパーニュにはまっていく
楽しさを味わえた(?)「ノエル・ア・ラ・モード」であった。


ボルドー・ディナーへ

2008-12-02 02:35:36 | vino (わいん)

先週26日には、エノテカ主催の「夢のボルドー・ディナー」へ。

昨年の大阪での会から参加しているこのディナー、
今回は東京での開催ということもあって、
かなりの数のシャトーから関係者が来日し、
当日提供されたワインも赤白合わせて93アイテム!
これはもう、どう考えても全種類は飲めないので、
何か比較したり、地区など決めて飲んでみようかと考えながら会場へ。

はじめに今日の提供ワインから白ワインをウェルカム・ドリンクにいただき、
招待状に添えられた番号札に従ってそれぞれのテーブルへ。
同じテーブルについたゲストはグラーブののシャトー・オーバイィから
Gabriel Vialard氏、そしてマルゴーのシャトー・ジスクール及び
シャトー・デュ・テルトルのマーケティングを担当するLaure Bastardさん。
ということで、今日はグラーブとマルゴー地区のワインを中心に飲むことにする。

全員が席についたところで、「ユニオン・デ・グランクリュ・ド・ボルドー」(UGCB)に
所属するシャトーからのゲスト全員と、
今回「メドック-グラーヴ&ソーテルヌ-バルサック・ボンタン・コマンドリー」
(ボンタン騎士団)に任命された11人の紹介があり、
そのあとお待ちかねディナーに。

ディナーの料理もそこそこにさっそくワインの並ぶカウンターへ。
Graves、Pessac-Leognanから始めて、今まで飲んだことのなかった
Saint-Emilionのシャトー・フィジャックや、シャトー・ガフリエル、
Margauxのシャトー・シランや、同席したBastardさんの所属する
シャトー・デュ・テルトルなどをいただく。

ボルドーのワインばかりをこれだけ飲み比べることもあまりないので、
こうやって一つずつ飲んでいくと、それぞれの地区の特徴、
またヴィンテージの違いなど、自然に口の中でわかってくる。

土壌の違い、セパージュや気候も少しずつ違うボルドーのそれぞれの地区、
そしてヴィンテージも、暑くて辟易した2003、
グレート・ヴィンテージと言われる2005など年による違いが
実際にワインを口に含むことで感じられる。

結局、ソーテルヌも合わせてテイスティングできたのは、
たぶん20種類ぐらいのものであったけれど、何となくボルドー全体の特徴、
そしてヴィンテージごとのワインの出来など、多少ながらわかったような気がして
少し飲み疲れの感はあったけれど、やはり今年も外せなかった
ボルドー・ディナー。

来年ももし参加するのであれば、また自分なりの新たなテーマを持って、
数々のボルドーワインを試してみたいと思う。