
オリーブオイルソムリエを取得してから数年。
それ以上の勉強をあまりせずに過ごしてしまったので、今回は1年に一度行われるシニア・テイスターの講座を受講してきた。
この講座、オリーブオイルの香りや美味しさを楽しむというものではなく、どちらかというと欠点のあるオリーブオイルをテイスティングし、その欠点の由来を判断するというもの。
国際コンクールの審査員(パネル)が講師となって、欠点が起こるさまざまな原因についての講義を行い、テイスティングで審査能力を鍛えていくという内容だった。
当然ながら、テイスティングも一苦労。何かこのオリーブオイルはおかしいと思っても、それがどこから来るものなのか、ひたすら不味いオイルをテイスティングして原因を究明していく。
もうたくさん、と思うほど「オリーブオイルのあら探し」に明け暮れ、だんだん鬱々としてくるようなテイスティングだったけれど、それでもやはり1日が終わる頃には、なぜその欠点が生まれたのか、そのオイルのたどってきた道が少しずつ見えてくるようになった。
こうしていただいたシニア・テイスターの認定。これからは自分が楽しむのもさることながら、皆様に良いオリーブオイルを選んでいただくためのソムリエ、そしてテイスターでなければ、と考えさせられた今回の講座。
これからますます、イベントなどを通じて、たくさんの人にオリーブオイルの美味しさ、そしてその選ぶコツを紹介していけたらと思う。