la mia dolce vita

おべんきょう・ワイン・パン・お菓子・旅・・・などなど

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チーズ講座(イタリアチーズ/中部、南部、および島)

2010-07-29 17:45:25 | formaggio (ちーず)

今週のチーズ講座のテーマはイタリア中部、南部および島のチーズ。

DOPの認定を受けているチーズが11種類。北部に比べると牛乳よりも羊乳のチーズ(ペコリーノ)や水牛のチーズ(ブーファラ)が多い。理由としては、牛を飼育するにはまず大量の牧草が必要となり、北部と違って中部および南部ではその確保が難しい。また牛は暑いとストレスで乳が少なくなるため、暑い気候にも強い羊や水牛が飼育され始めたとのこと。

ちなみに羊乳で造ったチーズは全体的に塩をしっかりきかせたものが多く、あと味に酸味が感じられるのが特徴。

水牛の乳で造ったチーズは、色が真っ白くミルキーな味わいが楽しめる。

今回のテイスティングは下記の6種類。はじめて見るチーズもいくつかあってなかなか楽しかった。

まず右上からカンパーニャ州のモッツァレラ・ディ・ブーファラ・カンパーナ。州はカンパーニャ(Campagna)でチーズはカンパーナ(Campana)とちょっと名前がややこしい。湿地帯で飼育した水牛の乳を使い、イタリア語のmozzare(切り離す/切る)から生まれた名前の通り、生地を「引きちぎって」丸くしたものを塩水に入れて造られるチーズ。フレッシュなものは、外皮がしっかり残っていてつるりとした感触が感じられる。中身はフレッシュなミルクの甘さが感じられる優しい味わいで、オリーブオイルをかけても美味しい。今回は乾燥したオレガノと一緒にいただいてみたが、これは抜群の相性。

次のフレッシュタイプのチーズがブッラータ。いわゆる牛乳製のモッツァレッラだけれど、特徴的なのは生クリームを混ぜた生地を巾着型に縛って成型すること。そのため、丸いチーズの外皮にナイフで十字の切れ目を入れると、やわらかい中身が花びらのように溶け出してきて、花がぱっと開くように見える。食べてみるとパスタ・フィラータのコシと生クリームのとろとろ感が混ざり合って不思議な食感。やさしい味なので、野菜などと一緒にフレッシュサラダにして食べると美味しそう。

そして細く削ってあるのが、水牛の乳から造ったリコッタ(一度チーズを造ったあとの乳清から造るもの)チーズのバリロット・ディ・ブーファラ。専用の「グレイター・ローズウッド」で削ると見た目にも美しいので、パスタやリゾットなどに振りかけても良いし、変わったところではチョコと一緒に削って食べるのもいけるそう。香りや味わいがおだやかなので、料理にもたっぷり使えそうなチーズ。

左下の表皮に刻印の見えるチーズが、カラーブリア州のカチョカヴァッロ・シラーノ・ビアンコ。ちなみにカチョカヴァッロは、カラーブリア州とバジリカータ州のものは細長い洋梨の形に造られ、よく見る丸いひょうたん型はカンパーニャ州、モリーゼ州、プーリア州で造られたもの。表面にはゴムのような弾力性があり、口に入れると細かくぽろぽろと砕ける組織。しっかりとした塩味で、またあと味に酸味も感じられる。焼くととろりと溶けるので、夏野菜などと一緒に焼くと美味しいとのこと。

左側のしなやかな組織で黄色味がかったチーズが、トスカーナ州のペコリーノ・トスカーノ・フレスコ。フレスコ(若い状態)なので、おだやかな味わいで塩分も抑えた感じ。羊の乳を使っているので、独特の酸味と香りがあと味にある。

左上の茶色い外皮のチーズがサルデーニャ州のペアッサーノ・スタジオナート。スタジオナート(熟成した状態)のため、組織もぎっちりと圧縮されていて、色合いも黄色から茶色がかった感じ。味わいは山のチーズのような土臭い香りと旨みが同時に感じられて、そのままつまみに出来そうなしっかりしたチーズ。

合わせたワインは、白がシチリア州のプラネタ・シャルドネ。シチリアの太陽をたっぷり浴びたぶどうから造られたという印象の、非常に濃い黄色でアルコール感があり、しっかりした辛口の白。かなりパワーのある味なので、ペアッサーノ・スタジオナートなど熟成からくる旨みをもったチーズと相性が良い。

赤もシチリア州のワインで、アジエンダ・アグリコーラ・コスのチェラスオーロ・ディ・ヴィットリア。地元品種のフラッパート・ディ・ ヴィットリアとネッロ・ダボーラ を使った、こちらも甘みと強みの感じられる濃い赤で、今回のチーズの中では、クセのないハードチーズのペコリーノ・トスカーノ・フレスコと一番良く合った。ちなみにこのワインはボトルも太めで重厚感があるので、見つけたら一度買ってみると良いかもしれない。

前回と2週にわたって学んだイタリアのチーズ。この他にも地元では、DOP認定チーズとは別にさまざまなチーズが造られていて、ワインにつけて熟成した「酔っ払いチーズ」や地面に掘った穴に埋めて熟成させる「穴埋めペコリーノ」などもあるそうなので、今度イタリアに行く時にはそんな珍しいチーズもぜひ買って食べてみたいものである。

ベトナムも最後はワインで

2010-07-27 21:39:12 | viaggio (たび)

ベトナムで飲むとなると、やっぱり通常はビール。

なので、街のレストランでも「ハノイ・ビール」や「333」など、ベトナムのビールをいろいろ飲んでみた。

でも一度はワインを、とハロン湾クルーズの船上で頼んだのがベトナムワイン。

どこのどんなブドウを使っているのか、どんな造り方をしているのかよくわからないけれど、飲んでみるとフレッシュな、口当たりの良い白ワインで、出されたシーフードとの相性もなかなか良い。

世界遺産のハロン湾をまわるクルーズも、ベトナムワインのお陰で気持ちよく楽しむことができ、リフレッシュできた今回のバカンス。

シクロに乗って

2010-07-26 16:25:00 | viaggio (たび)

ハノイの街をシクロ(人力車)に乗って走る。

猛暑の日本に比べれば気温はやや低いけれど、高い湿度のせいか蒸し暑い。

そんなぬるい空気の中、旧市街の建物の周りを一回りする。

植民地時代に建てられたオペラハウス、フランス風の政府の建物など、今もどことなく西洋の香りのするこの街。

昼はベトナム風フランスパンのサンドイッチを食べ、甘いレモネードを飲み、東洋のパリと呼ばれるハノイの街を満喫。

蓮の花に囲まれて

2010-07-25 00:19:34 | viaggio (たび)

7月末までベトナムでは蓮の花を摘み、わずかに取れるそのおしべを使って蓮茶を造る。

映画でその花摘みを観て以来、一度来てみたかったこの季節のベトナム。

ものすごい数のバイク、その土ボコリ、ベトナムの人のやさしい笑顔、そしてその柔らかな言葉の響きも、しばらく忘れていた懐かしい風景。

蓮の花の開花に合わせて、朝早く農家が花を摘んでおしべを取り出す作業を見に行く。

ピンク色の花びらに包まれた朝。日本で味わうのとは違う、穏やかで静かなハノイの朝の景色。

数日のバカンスへ

2010-07-22 10:47:05 | diario (にっき)
これから数日、海外へ。

東京より暑いところと思っていたのに、このところの猛暑でどこへ行っても「避暑」になりそう…。

現地からアップできるかどうかはわからないので、報告はもしかしたら帰国後になるかも。

それではしばし、Salut~。

チーズ講座(イタリアのチーズ/北部)

2010-07-21 17:04:39 | formaggio (ちーず)

フランスと並んでさまざまなチーズが造られているイタリア。

今回はイタリア北部のチーズについての講義&テイスティング。

DOP(原産地名称保護)に指定されている33種類のチーズのうち、22種類が北部で造られるチーズであり、そのことからも北部イタリアにおけるチーズ造りの重要性および多様性がわかる。

テイスティングしたチーズは次の6種類。

右上の黄色味の強いチーズがフォンティーナ。組織は弾力がありしっとりとしていて、山のチーズらしく熟成によってつくられた硬い表皮には少し苦い香りがある。中身は熟成感のある、少しぬか漬けのような味わい。

次のふんわりした外見のチーズがロビオラ・ディ・ロッカヴェラーノ。牛乳に山羊乳あるいは羊乳を合わせて造るソフトタイプのチーズで、外皮もスフレチーズケーキのように柔らかく、つきたてのお餅のような触感。中身は真っ白でミルクとさわやかな酸の香りが広がる。外皮との境の部分はとろとろに溶け出していて、中身と一緒に食べると、クリームソースをチーズにかけたような印象。

右下の外皮が赤っぽく見えるのがタレッジオ。どちらかというとおだやかなタイプのウォッシュチーズで、組織は白くむっちりとした感じで、熟成を感じる複雑な香りが感じられる。どことなく、日本のしょっつるのような発酵した塩分の味わいのチーズ。

左下のぽろぽろした組織を持つチーズがモンターズィオ。水分が抜けてひび割れた表面で、香りにはやさしいミルクの成分と塩分が感じられる。味わいはアミノ酸のうまみと少し強めの塩分が際立つ。

左側の2種類はグラナ・パダーノとパルミジャーノ・レッジャーノの比較。

下の方の色が白めのグラナ・パダーノは、まだ弾力があり、ミルキーで甘い香りがある。口に入れるとコシを感じる食感で、味わいはとてもおだやか。料理などに多めに使ってみたい。

上の黄色味の強く白い結晶の浮き出して見える方がパルミジャーノ・レッジャーノ。グラナ・パダーノよりも、水分が抜けて乾燥した組織で、味わいはアミノ酸のじゃりっとした旨みと、味噌のような熟成した香りが感じられる。少しだけ料理にかけてアクセントにするのが良さそう。

これらのチーズに合わせたワインは、白がピエモンテのロエロ・アルネイス2008。アルネイス100%で造られた、レモンゼストの苦味やパッションフルーツ、コンポートなどの甘い香りをあわせ持つ辛口の白ワインで、酸の強いロビオラ・ディ・ロッカヴェラーノや、ウォッシュチーズのタレッジョなど個性的な味のチーズとよく合う。赤はトレンティーノ・アルト・アディジェのクラブ・トラディション・ピノネロ。100%ピノネロで造られた、少し黒っぽい色合いの赤で、スミレの砂糖漬けやドライフラワー、ブラックチェリーなどの香りがある。こちらは熟成した山のチーズ、フォンティーナとの相性が良かった。

このように、イタリア北部にはたくさんのDOPチーズがあり、それぞれ独自の製法を持った個性的なチーズなので、他のDOPチーズについても出来るだけ食べてみて、それぞれの産地の特徴や製法による個性などをもっと学んでいきたいものである。

祇園の新星

2010-07-20 17:08:29 | kyoto (きょうと)

京都には星の数ほど日本料理のお店があり、今の日本の経済情勢では、どのお店もとても大変だと思われるのだけれど、そんな中でぜひ応援したいのが、今年2月にオープンした祇園つじや

日本料理がひしめく新橋通りで、若いご主人が女将と二人でがんばっているカウンター9席のみのお店。

靴を脱いで上がる店内も、ゆったりとしたカウンター席で足も伸ばせてゆっくりできる。

ご主人いわく「店を始めてまだ数ヶ月なので、すべて全力でやっています」との意気込み。

その言葉通り、どのお料理も手を抜いていない全力投球の献立は、昼4200円で「破格」のコストパフォーマンスが味わえる。

ちなみに画像は、鯛ご飯にこんがり焼きめをつけたものを鰹ダシでぐらぐらに煮たいわゆる「雑炊」風のご飯。暑い京都の夏に、涼しい店でこういう熱々のものをいただくのも、ある意味贅沢なことかも。

週1日のお休みも店に出て、昆布を炊いたりデザートに出すアイスクリームを作ったりしているというご主人の徹底ぶりで、随所に手作りの美味しさが感じられる祇園「つじや」。

また京都に来た際は寄ってみたい店の一つである。

京都の夏に

2010-07-18 20:51:31 | kyoto (きょうと)

ひたすら暑い京都の夏。食欲も減退するこの季節だけれど、夏ならではの食材がいろいろ楽しめるのは、さすが京都。

京都の夏にはずせないのが鱧おとし。細かく包丁を入れて骨切りし、ゆがいた鱧を梅肉のたれであっさりいただく。

合わせたワインは、勝沼酒造のアルガ・ブランカ・クラレーゼ。甲州ぶどうを使い、シュール・リー(澱の上でワインを熟成させる)醸造法を用いて造られた白ワインで、甲州ぶどうならではの米麹のような香りと、穏やかな酸が日本料理とよく合う。

店は行きつけの「サヨナラノアト」(烏丸通り錦小路西入ル)。現在は業態が変わって、もち豚ダイニングの店だけれど、しゃぶしゃぶ鍋などのコース以外にもアラカルトのメニューが充実していて、京野菜など京都ならではの味が楽しめる。

暑くてつらい京都の夏も、美味しい料理と美味しいワインで、気持ち良く乗り切りたいものである。

祇園祭宵山 2010

2010-07-16 23:55:48 | kyoto (きょうと)

今年も雨が心配された祇園祭 宵山。

このところの集中豪雨の影響で、夕方にスコールのような強い雨が降ったものの、あたりが暗くなりお囃子が始まる頃には雨もあがり、多くの人々が通りに出て、美しく飾られた鉾や山を愛でる。

明日は山鉾巡行。良い天候となれば嬉しいけれど。

チーズ講座(チーズの生成②)

2010-07-15 17:17:49 | formaggio (ちーず)

前回に引き続いてチーズの生成についてのクラス。今回は特に「熟成」に重点をおいて、生産者からの話を聞く。

まず熟成庫については、いろいろな条件を満たす最良の場所を確保するのは難しいらしいけれど、ヨーロッパなどでは廃坑や昔の基地(?)なども熟成庫に使ったりしているようで、こういう場所で熟成させると、水・鉱物・高いエネルギーなどの影響か、出来上がったチーズは美味しいらしい。

熟成の方法については、大規模な工場製とフェルミエ(農家製)ではかなりやり方が違っているようで、大手のチーズメーカーなどになると、大きなハードチーズもすべて機械で反転&加塩を行ったり、中身が短期間で均一に熟成するようにスタビライズ製法(安定製法)を用いたりといろいろな技術を「駆使」しているようで、やはり人が手間をかけてつくった農家製とは味わいが異なるのも当然なのかもしれない。

裏話的に面白かったのは、フランスの有名な青カビチーズであるロックフォールチーズは、ロックフォールにある特定の洞窟で熟成されたものだけを指すと習ってきたけれど、これは熟成だけの話で、じつは別の場所で作られたチーズでも、ここで熟成すればロックフォールと名乗れるという。まぁ確かに世界中のロックフォールをあの場所で製造するのは大変そうだけれど、何だかちょっと夢をこわされたような気分。

またハードタイプのチーズなどで硬いリンド(外皮)を作るために、熟成中にチーズの表面を塩水をつけたブラシや布で磨く過程があるのだけれど、その作業を繰り返し行うと、塩水にリネンス菌(ウォッシュチーズに発生する)が繁殖し、そのリネンス菌の作用もあって、磨くチーズにコクとうまみが生まれる。つまり繰り返し使うことで、塩水が「秘伝のうなぎのタレ」のようなうまみを持ち、そのチーズの独特の味わいを生み出すとのことで、なるほど「うなぎのタレ」に通じるものがあるのか~、と感心。

今回、テイスティングはいくつかの熟成違いも含めた9種類。

右上から時計回りに、まだ若めのシャヴィニョル(シェーブル)と、熟成の進んだセックのシャヴィニョル。

若い方は外皮と中身の境目の部分がとろとろで流れ出すほどクリーミーな状態。中は白くて少しぽそぽそした組織。これに穏やかな塩味の外皮と三つの部分を一緒にいただくと、ミルクと塩分とがうまくまじり合って、さわやかで口あたりの良い味わい。

セックの方は、外皮もかなり濃い茶色になっていて水分も抜けた状態。中身の白い部分もぎっちりと詰まった感じで組織も層が重なり合ったような状態。こちらはコクがあり、しっかりした塩味も楽しめる大人の味わい。

次の熟成比べはスティルトン。

若い方は青カビも中身もフレッシュな色合いと弾力のある組織で、クリーミーさとやわらかい青カビの風味が楽しめる。

それに比べて熟成の進んだものは、外皮に少し苦い香りがついてきて中身も黄色が濃く出ている。風味はミルクと塩分がしっかり溶け合って旨みが生まれていて、とろけるような口どけが魅力。

左下の2種類は、白い方がロックフォールの羊のミルクで造ったフレッシュタイプのチーズ、デリス・デ・カバス。羊乳のチーズとしてはかなりフレッシュでやわらかい、フロマージュ・ブランのような口あたりと味わいで、そのまま朝食やおやつなどにいただけそう。

青カビの入っているものがブレス・ブルー。表面はしっとりした白カビの外皮と、やわらかい黄色味を帯びた中身で、口に入れるとまったりとして、熟成感と青カビの風味がバランスよく感じられる。フルコース料理のあとにいただいてみたいチーズ。

そして左上のハードタイプが十勝・共働学舎のシントコとレラ・ヘ・ミンタル。どちらもアイヌ語で、シントコは農場のある新得町の名前の由来となった言葉で、レラ・ヘ・ミンタルは神が遊ぶ場所の意味。

外皮がない方のシントコは、つるりとした詰まった黄色い色あいで、やわらかいミルクの風味が心地よい。

レラ・ヘ・ミンタルも黄色味の強い色あいのじっとりした脂肪分が浮き出た光を帯びた組織のハードチーズで、外皮に近いほうはかなり色が濃い。少しパスタ・フィラータのようなコシを感じる口あたりで、おだやかな味わいのチーズなのでサンドイッチなどにも合いそう。

合わせたワインは、白がアルザスの2007ピノ・グリ/ヴィエーユ・ヴィーニュ/ツイント・ウンプレヒトで、非常に濃い黄金色で、とろりとした口あたりの甘口白。チーズの中では、強い塩味を感じるブルーが一番合う。

赤はボルドーの2001シャトー・ベルナドット。タンニンと酸がしっかり効いた、濃いルビー色のカヴェルネ・ソーヴィニョン主体のワインで、セックのシャヴィニョルやスティルトンの熟成の進んだものなど、旨みのあるチーズとの相性が良かった。

前回と今回の2回で学んできたチーズの生成。まだまだわからないこともたくさんあるけれど、いろいろ質問もしてかなり雑学的な知識も身についたので、またこれから少しずつ紹介していきたいと思っている。

ルイ・ジャド試飲会

2010-07-13 17:15:44 | vino (わいん)

昨日はルイ・ジャドの試飲会へ。

ルイ・ジャドはボーヌを訪れた数年前に訪問しており、その時も1990年代の白ワインや、まだ樽で熟成中の2007ヴィンテージなどを試飲させていただいた思い出深いドメーヌ。

今回も50種類以上のワインを試飲できるということで楽しみにしていた。

会場でワインのリストを見てみると、2005年から2009年ヴィンテージの、ボージョレーやACブルゴーニュまで含めると合計74種類ものワインがリストされており、限定試飲にはジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・サン・ジャックやシュヴァリエ・モンラッシェ“レ・ドゥモワゼル” グラン・クリュなど、なかなか自分では飲む機会のないものもあり、とにかく少しずつでも全部味わってみようと、グラスを片手に会場を端からまわる。

結局、2時間で74種類をすべて試飲し、美味しかったワインをリストでチェックする。

傾向的にはしっかりとした堅めの造りといわれるルイジャドのワイン。しかしグレート・ヴィンテージであった2005年の引き締まった味わいに比べると、2006年は果実味が特徴的なふんわりとした印象であったり、ものによっては村名ワインの方がプルミエ・クリュよりも親しみやすい分、美味しく感じられたりと、もちろん抜栓後間もない状態だったり、まだ若すぎるというものもあったかもしれないけれど、比較試飲してみてみることで、村やヴィンテージ、クリュの特徴などいろいろ感じられるところがあり、非常に勉強になったこの試飲会。もし機会があれば、ぜひまた参加してみたい。

ちなみに、せっかくこれだけのワインを試飲したので、高いものは別として、お手頃価格のワインの中から今の状態で美味しいと思えたものをいくつかあげておくので、参考にしていただければと思う。


コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ2006(白) 小売価格 5,565円

シャサーニュ・モンラッシェ・ルージュ2007(赤) 小売価格 5,775円

ジヴリー ルージュ2006(赤) 小売価格 4,200円

ピュイ・フュイッセ2008(白) 小売価格 4,725円

ムーラン・ナ・ヴァン・シャトー・デ・ジャック2007(赤) 小売価格 3,990円

ブルゴーニュ・ルージュ・クーヴァン・デ・ジャコバン2007(赤) 小売価格 2,625円

チーズ講座(チーズの生成①)

2010-07-12 17:04:25 | formaggio (ちーず)

後半に入ったチーズ講座。

今回はチーズの生成と題して、ミルクがチーズになるまでの過程で、どのような条件がチーズの味に影響を及ぼすのかを学ぶ。

まずは乳の質について。牛乳はもちろん、チーズには水牛、山羊、羊などのミルクも使われ、また牛といってもホルスタインやジャージーなど種類によっても乳質やチーズを製造できる量(歩どまり)なども変わってくる。

次に餌の種類。こちらも乾草や飼料、サイレージ(サイロなどで発酵させた飼料)など種類が異なり、また季節や土壌などの環境によってもその質が変化する。

そして家畜の管理。放牧にするのか牛舎に入れるのか、そしてどのような形態の牛舎に入れるか、などの違いによってストレスの度合いが異なり、結果として乳質に影響を及ぼす。

それから搾乳方法にも、手絞りによる搾乳や機械を使って絞るいくつかの方法があるとのこと。

なるほど、ひとことで乳といっても、こんなにたくさんの要因によってその品質が左右されるのか、と改めて酪農家の努力がしのばれる。

そのあとで、ミルクからチーズを製造する段階におけるさまざまな物質の役割について話を聴き、実際にフロマージュ・ブランを造る様子を見せてもらう。

鍋に入れて温めたミルクにレンネットを加えると、ミルクがヨーグルト状に固まり、それをカッティングしていくことによってホエー(乳清)が排出されてソフトチーズになる。圧縮や加塩をしていない状態のチーズなのでふわっと柔らかく、日本の食べ物で言うなら「ざる豆腐」といったところ。もちろん豆腐のようにゆず胡椒などをかけて食べても美味しいらしい。

今回のテイスティングは、主に日本でつくられたチーズ。

右から、北海道産のフロマージュ・ブラン。舌にもろもろっとした組織が残る柔らかなチーズで、フレッシュな酸が果物のジャムと良く合う。また乳清から造ったホエージャム(ホエーを砂糖と一緒に煮込んだジャム)との相性も良い。

下のカマンベールのようなチーズが、十勝・共働学舎のプチ・プレジール。小ぶりなサイズのチーズながら、外皮と中身の間のとろりとした食感、中身の少しシェーブルのようなさわやかでこっくりした口あたりが楽しい。

左の赤紫色の表皮のチーズが、由布院チーズ工房のなっち。できたてのチーズを梅酢に漬け、外側を赤シソで包んであり、中身のつるりとしたおだやかな味わいのチーズと、梅酢の酸味&塩味のバランスが面白い。

上の黄色のチーズは、スペイン・ガリシア地方のケソ・テティージャ。少し苦味が感じられたのは残念だけれど、とろりとした食感とミルキーな味わいが魅力のチーズ。

そして合わせたワインは、ニュージーランド・マールボロのソーヴィニヨン・ブラン「ヴィッラ・マリア」。フレッシュな酸味と、グレープフルーツやレモンゼストのようなわずかな苦味、パッションフルーツのような蜜の甘さを併せ持つ比較的パワフルな白で、試食したチーズの中では、とろりとしたプチ・プレジールや、ミルクの味わいが強いケソ・テティージャとの相性が良かった。

また実際に教室でつくった、まだ少しあたたかいフロマージュ・ブランも、とても柔らかい味わいと食感で、チーズが離乳食や老人食にもなる、ということが良くわかる気がした。

なかなか自分でチーズをつくってみるということは出来ないけれど、せめて食べる時には、そのチーズがどのような環境や条件のもとでつくられたのか、生産者の思いも感じながら食べてみたいと思った今回の講座である。

Piper Heidsieckの夜

2010-07-09 17:08:29 | vino (わいん)

昨夜はパイパー・エドシックのパーティー・イベントへ。

メゾンから最高醸造責任者のレジス・カミュ氏を迎えて、Cuvee Brut、Rose Sauvage、そしてBrut Vintage 2000の3種類を味わうこの企画。

会場である倉庫内のラウンジに足を踏み入れると、そこはすでに真っ赤なパイパー・エドシックの世界。

バーカウンターにも赤いエチケットのブリュットのボトルが並び、打ちっぱなしの壁には、暗闇からボトルが飛び出してくるパイパー・エドシックのプロモーションフィルムが映し出されている。

まずはウェルカム・ドリンクにCuvee Brutをいただき、レジス・カミュ氏から「Sante!」の乾杯が行われたあとメゾンについての紹介がある。

創業は1785年。古くはマリー・アントワネットにも献上され、あのマリリン・モンローが愛したことでも知られ、これまでに数々のハリウッド映画にも登場している。

現在でもカンヌ国際映画祭の公式シャンパンに選ばれており、ジャン・ポール・ゴルチエのデザインしたボトルなども有名。

とひと通り説明が終わったところで、それぞれのシャンパーニュのテイスティングへ。

Cuvee Brutは柑橘系の果物やリンゴの香りが感じられ、あと味にトーストなどの香りが残る、フレッシュさが心地よいシャンパーニュ。

Brut Vintage 2000は焼きたてのブリオッシュのようなパンの香り、ドライフラワーやドライフルーツなどの濃厚な香り、スパイスの刺激的な香りがまじりあった複雑さが魅力。

そして最後にRose Sauvage。ロゼ・シャンパーニュの中でもこれはかなり赤い印象の強い色合いで、野ばらやフランボワーズ、ブラックチェリーなどの香りと、オレンジやシナモンなどパンチのきいた味わいの辛口ロゼである。

今までメゾンの派手なイメージだけで、あまり個々のcuveeをきちんと飲んでみたことがなかったけれど、こうやって1つずつ飲んでみると、やはりそれぞれの特徴が見えてきて、今度はBrutやRoseなどを他のメゾンのものと比べたり、いろいろ試してみたくなる。

お土産に、真っ赤なパイパーのキャンドル入れをロゼピンク色の紙袋に入れたものもいただき、しばらくはパイパーの赤、黒、ピンクの世界にはまりそうな気分。

暑い日の続くこんな季節には、安くて美味しいスパークリングも一気に飲むのも楽しいけれど、やっぱり時々はシャンパーニュをきりりと冷やしてじっくり味わうような、そんな素敵な時間も過ごしたいものである。

プリムールワイン試飲会

2010-07-07 17:10:12 | vino (わいん)

2009ボルドー・プリムールワインの試飲会へ。

今回は、ガレージワインの先駆者、シャトー・ド・ヴァランドローのオーナー、ジャン=リュック・テュヌヴァン氏とシャトー・ラスコンブのディレクター・ジェネラル、Dominique Befve氏が来日し、ワイン・ジャーナリストの山本昭彦氏、および(株)徳岡の徳岡豊裕社長も交えた2009ヴィンテージについてセミナーもあるということで、それも楽しみに出かける。

セミナーでは、山本氏よりプリムール(先物取引)のシステムと最近のボルドー市場の動向についての説明があり、来日した両生産者から2009のぶどうの出来やそのワインの魅力についての話を聴く。

このところ新興市場でのワイン価格の高騰などが懸念されているけれど、生産者としてはワインは投機の対象というよりは、やはり美味しく飲んでいただきたいというのが本音で、特に2009年は卓越したグレート・ヴィンテージなので、ぜひプリムールで購入して2年後に楽しんでいただきたいとしっかり宣伝も・・・。

そして隣に設けられたテイスティング会場に移り、この日出品されている30点余りのボルドープリムールのフリーテイスティング。

それぞれの使用品種や造り方等の詳細なデータ、ロバート・パーカーやワイン誌「デキャンター」による評価ポイントなどが書かれたリストを持って出品されたワインを試飲していく。

まだ樽で熟成状態にある「プリムール」の試飲なので、なかなか通常のボルドーワインの熟成した味わいの魅力とまではいかないけれど、それでも全体的に言えば、さすがは2009年と思えるぶどうの凝縮感が感じられて、どのワインもこれからどう熟成していくのかが楽しみ。

その中で選んでみたのが次の5本。

Chateau Smith Haut Lafitte Blanc
バランスが良く、力強いミネラルが口の中に広がる。質の良い王道的なペサック・レオニャン(グラーヴ)の白。

Blanc de Valandraud No.1
ジャン=リュック・テュヌヴァン氏が造る白ワイン。スパイスや柑橘などの香り、コクのある味わいが長く感じられ、リッチで肉厚な印象。

Clos Badon Thunevin
果実味が豊かで樽の香りやタンニンとのバランスが良い赤。熟成を待たなくてもすぐに楽しめるワイン。こちらも造り手はテュヌヴァン氏。

Chateau Le Boscq
ネゴシアンのドルト社が所有するサンテステフのクリュ・ブルジョワ。優しいタンニンと樽の香り、完熟した果実のバランスが良く、これからどう熟成するが楽しみ。

Chateau Smith Haut Lafitte Rouge
果実の凝縮感がアタックから感じられ、タンニンもしっかりしたストラクチャーが特長の赤。


この他にももちろん、エレガントが際立つChateau Clerc MillonやChateau d'Armailhac、重厚で複雑さが魅力のテュヌヴァン氏のChateau Valandraud、そして2009も「安旨ワイン」健在のChateau Mont Perat Blanc/Rougeなど魅力的なワインがたくさんあり楽しかった今回の試飲会。

あとはプリムールで購入するかどうかだけれど、確かに2年先(ものによっては3年先)の受け取りというのは何だか心もとない気もするけれど、忘れかけた頃に美味しいワインを受け取れる嬉しい日を夢見て、少しだけ買ってみようかと思い始めているところである。