la mia dolce vita

おべんきょう・ワイン・パン・お菓子・旅・・・などなど

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イタリア食材について学ぶ本

2008-10-30 17:00:39 | libro (ほん)

-どう食べるか、どんなワインと合わせるか-という
副題に惹かれて読み始めた講談社+α文庫の「イタリアの食卓 おいしい食材」。

出版されたのが2001年と少し古い本ではあるけれど、
イタリアの食材やワインに詳しい林茂氏の著作でもあり、
イタリア料理とワインのマリアージュについて学べたら、と思って
古本ながら取り寄せてみた。

ページをめくってみると、思ったよりもずっと幅広い内容が網羅されていて、
イタリアの食文化の歴史にはじまり、食材についてはパスタからオリーブオイル、
トマトにチーズ、肉や魚の加工品、野菜、きのこなどについての解説があり、
そのあとに料理やデザートとワインの合わせ方、いくつかのリストランテの紹介、
そして地域別のイタリアワイン紹介と、かなりの内容が詰め込まれている。

それに改めて読んでみると、今まである程度は知っているつもりでいた
イタリア食材やワインについて、知らなかったことがいかに多いかに自分でも驚く。

特にそれぞれの食材がどのようにしてイタリアに伝わり、
どんな歴史を経て現在に至っているのかがとても興味深い。

文庫サイズなので、それぞれの項目についてコンパクトに書かれているのも有難い。
ちょっとした時間を見つけては少しずつ読み、今までよりも更に
イタリア料理、そしてワインを楽しむ方法を身につけたいと思う。

千本鳥居の迷宮へ

2008-10-21 14:32:03 | kyoto (きょうと)

京都を何度も訪れながら、今まで詣でたことのなかった伏見稲荷

今回は東福寺から足をのばして、
関西一の初詣客数を誇る、このお稲荷さんに参拝することにする。

社殿が近づくにしたがって、小さな赤い鳥居を売る土産物店が増えてきて、
だんだん稲荷神社の雰囲気が出てくる。

参道に到着してまずは本殿に参る。
商売繁盛の神様として有名なお稲荷様。
果たしてご利益のほどはいかに。

そしてこの稲荷に来たら必ず見て帰らなければ、と思っていた千本鳥居へ。
奉納された赤い木造りの鳥居がずっと先まで続いているのを見て、
本当に千本もあるのだろうか、あるならその最後を確かめてみたい、と
地図も見ないまま、千本鳥居に足を踏み入れてしまったのがすべての始まり。

赤い鳥居に囲まれた参道をひたすら登る。
同じように前を行く参拝客についてずんずん奥へと進んでいくが、
どれだけ上ってもまだまだ鳥居が続く。

いったい先に行くと何が待っているのかもわからず、ただただ足を進める。
足場の悪い場所、傾斜のきつい坂などもあり、
そのうち、どうもこれは頂上をめざして山を登っているのでは、と気づく。

だんだん喉も渇き、息切れもしてきて、もう引き返そうか、と思うが、
ここまで来たのだから、どうせなら最後まで行こう、と自分を励まし
また上っていく。

途中、いくつか緑の開けたところから京都を見下ろせるようになっていたが、
その景色ももう目に入らない。
とにかく、目の前にある赤い鳥居の道をただ黙々と歩くだけである。

そうして一時間あまり、ようやく頂上の一ノ峯「上ノ社」にたどりつく。
へとへとになったところを待っていたのは、
参道の階段で気持ちよさそうに昼寝をしている猫。
左甚五郎の「眠り猫」のようなその穏やかな姿に
癒される思いで、息を整えてから無事、参拝。

本当は来た道とは違ったルートで、ぐるりと周るようにして下山することも
できたのだけれど、さすがに疲れたのでそのままの道を引き返す。

ようやく本殿まで戻り、稲荷山の地図を見ると、
これはもう軽い登山のようなコースになっている。

赤い鳥居に引き込まれて迷い込んでしまった稲荷山の迷宮。
鳥居は本当に千本もあるのか、などと始めは疑っていたけれど、
千本どころか数え切れないその鳥居に、これまで奉納してきた人々の
さまざまな思いを感じる。

また機会があればぜひもう一度登って、とは思うけれど、
その時はもっと準備をして、せめて歩きやすい靴と水筒、
そして「山登り」の覚悟をもって臨みたいものである。

東福寺へ

2008-10-18 00:00:37 | kyoto (きょうと)

先週末は京都へ。
もちろん紅葉の季節はずっとあとになるのだけれど、
紅葉で有名な寺をいくつか周り、
秋晴れの中、緑あふれる景色を堪能する。

中でも東福寺には、文字通り、天を渡るとされる
緑のもみじに囲まれた(紅葉の時期には
もちろん赤く染まる)通天橋や
美しい庭を持つ数々の塔頭が建ち並び、
さすが臨済宗・東福寺派大本山のたたずまい。

中でも、雪舟が作ったと伝えられる、
枯山水式の庭園を持つ塔頭、芬陀院(ふんだいん)では
木々を揺らす風の音を聞きながら、
亀島、鶴島を配した枯山水の庭を眺め、
しばし静かな時間を過ごす。
書院の裏手には茶室の「図南亭」(となんてい)があり、
この茶室の丸窓から庭園の緑を楽しむことができる。

まだ10月ということで、それほどの混雑はしていなかったけれど、
紅葉の季節にはきっと
この周辺は人で埋め尽くされてしまうことだろうから、
少し早めの秋の京都で、ゆったりと寺などを巡ってみるのも、
また一つの楽しみかもしれない。

ゴーダチーズ・セミナー

2008-10-14 23:47:16 | formaggio (ちーず)

東京に帰ってからしばらく、昼間は眠くて夜は寝られないという
時差ぼけに珍しく陥った。
というより、あまりに楽しい日々に「フランスぼけ」していたのかもしれない。

無理やりに時計の針を日本時間に戻し、チーズプロフェッショナル協会が主催する
オランダチーズのセミナーに参加してみる。

確かにオランダチーズについては試験の時に勉強はしたけれど、
そしてゴーダチーズがオランダのスペシャリテであることも知っていたけれど、
ではどんな地方で、どんな風にオランダのゴーダが造られるのかといわれると
はっきりと答えることはできない。
オランダチーズにちょっと申し訳ない気持ちになってセミナーに参加することに
したのだった。

チーズ王国が契約しているオランダのチーズメーカー「リンデンホフ」から
輸出入担当のBob Manoth氏が話をしてくださったこのセミナー。
正直、自然な材料を使っているとか、実際のチーズ造りのプロセスなどを
説明していただいた時には、「ふぅん、そんなものか」という印象しかなかったのだけれど、
実際にテイスティング用のチーズを出されて試食してみると、
今まで「ゴーダチーズ」という一つのカテゴリーでしか見ていなかったことが
恥ずかしくなるほどの味のバラエティー、そしてミルクの美味しさにびっくり。

特に青かびを植えつけた「ブルーゴーダ」。
ゴーダチーズ特有のワックスを表面に塗ったあと、
青かびを育成させるために、あの固めた表面に穴をあけて熟成させると聞いて
ゴーダの奥深さに感銘を覚える。

これからはゴーダチーズ、を一つの種類と限定せず、
そのさまざまな美味しさや熟成の度合いを味わっていきたいものである。




フランスだより/パリ - Au Lapin Agileの夜

2008-10-09 01:46:59 | viaggio (たび)

ブルゴーニュからパリに戻り、以前から一度行きたかった
モンマルトルのシャンソニエ、「Au Lapin Agile」を訪れる。

モンマルトルへ行った際に外から覗いたことはあるけれど、
夜9時からの営業ということでいつも人の気配もなくひっそりしていた。

今回は絶対にシャンソンを聴いてこようと思っていたので、
夕食を済ませて9時少し前に店の前に到着する。

既に何人もの客がドアの開くのを待っているが、
店は準備中のようで9時を過ぎてもドアはなかなか開かない。

9時20分頃になってようやく店が開き、待っていた客達が中に通される。

老舗のシャンソニエらしく、昔ながらの木造りの店内には
誰がいつごろ描いたものか、シャンソニエゆかりの人々と思しき絵が
ところ狭しと飾られている。

スタッフが客を順番に席につけ、グラスに入ったオー・ド・ヴィーを配る。
席がほぼ埋まりかけた頃、ピアニストが入ってきて演奏が始まる。

真ん中の机に歌い手達が座り、客と同じようにグラスを傾けながら
思い思いに歌い始める。

ほとんどが知らないシャンソンだけれど、フランス人の客達には
おなじみの曲のようで、一緒に口ずさみながら歌を楽しんでいる。

いつのまにかこちらにもその雰囲気が伝わり、
何となく懐かしい場所に戻ってきたような気分になって、
メロディーを口ずさみながら手拍子を返す。

歌い手が次々に入れ替わり、曲の合間に新しく入ってくる客で
店の中もだんだん混雑しはじめ、熱気がこもってくる。

このままエンドまで付きあいたいところだけれど、
残念ながら今日はメトロで帰ろうと思っていたので、
時間を見計らって後ろ髪を引かれる思いで席を立つ。

出口までくると、既にいっぱいになっていた席があくのを
大勢の人が列をなして待っている。
次の人に席を譲ることができて良かった、と少しほっとして店を出る。

これまでに大勢の人が歌い、その歌を聴きに集まってきたであろう
この店で聴くシャンソンに、次回はぜひ、最後まで付き合おうと思いつつ、
モンマルトルの街をあとにした。



フランスだより/ブルゴーニュへ

2008-10-08 21:55:25 | viaggio (たび)


シャンパーニュ地方からパリに戻り、1日パリで過ごしたあと、ブルゴーニュのボーヌへ。

こちらも数件のアポを取っていたので、ワイナリーを回って
さまざまなおいしいブルゴーニュ・ワインをテイスティングさせていただく。

中でも樽から飲ませていただいた2007の熟成中のワインは、
これから瓶詰めされ、ワインとなってまた出会うのが楽しみになる
すばらしいポテンシャルのものばかり。リリースされるのを
今から首を長くして待ちたいと思う。

今回は、収穫前のぶどうが見られる時期に訪れたので、
せっかくなら、あのロマネ・コンティのぶどうも見ておこうと、
畑を訪れるツアーにも参加してみた。

有名な十字架が立つロマネ・コンティの畑には、
「訪問される方がたくさんいらっしゃるのはよくわかりますが、
決して畑には入らないでください」の看板が。

しかし、だからといって特に見張っている人がいるわけでもなく、
高い柵や鉄条網があるわけでもなく、
訪問者のモラルを信じてのことなのか、
やがて世界屈指のワインとなるぶどうは、
誰もいない畑でただゆっくり収穫の時を待っている。

ぜひここを訪れる人々が、美しいぶどう畑を目で味わい、
決して傷つけることのないよう祈るばかりである。


フランスだより/モエ・エ・シャンドンでグラン・ヴィンテージを

2008-10-03 18:27:54 | viaggio (たび)

エペルネへ戻り、シャンパーニュ大通りにあるモエ・エ・シャンドンへ。
あの、有名なドン・ペリニヨン神父の銅像が迎えてくれるりっぱなメゾンのビルに入り、
ヴィンテージ・シャンパーニュが試飲できるプレスティージュ・チケットを購入する。

ガイドの方の案内で、他の見学者と一緒にカーヴ内を回るが、
その規模(全長28km)と膨大な数の熟成中のボトル、
そして「Brut Imperial」の名前の由来となった
ナポレオンとモエ・エ・シャンドンとの歴史的なつながり、など
さすがに最大のシャンパーニュ生産者の一つに数えられる『老舗』のメゾン。

瓶詰めされ、カーヴ内で山積みされているシャンパーニュの中で、
ある一区画の山についてガイドの方から説明があった。
「これは次の時代の熟成担当者に残すため、つまりモエ・エ・シャンドンの
シャンパーニュを語り継いでいくために大切に保管しているのです」
つまり、モエ・エ・シャンドンのシャンパーニュが前の世代から現代へ、
そしてそれが未来へと受け継がれていくタイムカプセルのようなものであり、
これはもう、歴史的文化遺産と呼べるのかもしれない。

ツアーを終えてテイスティングのため、サロンに向かう。
この日、テイスティングに出てきたのはグラン・ヴィンテージ2000と
同じグラン・ヴィンテージ2000のロゼ。

モエ・エ・シャンドンの方針でもあるという、
シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエのバランスを大切にしたシャンパーニュは、
ミネラルやナッツ、またロゼにはラズベリーやピンクペパーなど
特有の香りを持ちながら、その絶妙のバランスによって、
どちらもリッチでふくよかな厚みを感じる味わい。
パーティーや華やかな席がぴったり合うような、豪華な雰囲気がただよう。

テイスティングを終え、エントランス・ホールに飾られたフルートグラスのタワーや
やはりグラスで作られたシャンデリアもしっかり拝ませていただき、
帰りには、敷地内のドン・ペリニヨン神父の銅像にもう一度挨拶をして、
モエ・エ・シャンドンをあとにした。