la mia dolce vita

おべんきょう・ワイン・パン・お菓子・旅・・・などなど

DRCのリシュブールか、グロ・フレールのエシェゾーか…

2010-03-29 23:47:15 | vino (わいん)

今期最後のピノクラスは、おまちかねの特級5本の比較試飲。

はじめの3本はすべて2006で、フレデリック・エスモナンの
マジ・シャンベルタン、アンブロワーズのクロ・ヴージョ、
モンティーユのコルトン・レ・プージェーヌと
コート・ドールでも人気の造り手によるグラン・クリュは
味わいはそれぞれ違うものの、どれもきれいな造りで美味しい。

しかし、やはり群を抜いていたのは
そのあとに出されたグロ・フレールのエシェゾー(2005)
とDRCリシュブール(1999)。

両方とも黒い果実を思わせる深い色合いで
グラスから上がってくる香りもとても華やか。

もちろんヴィンテージが違うこともあるけれど、
グロ・フレールのエシェゾーは口に含むだけで
果実味とスパイスの香りが広がり、そのうちに
甘い花の香りが感じられるパワフルで魅力的なワイン。

そしてやはり、なんといってもため息が出るほどの
格の違いを感じさせるのが、DRCのリシュブール。
ブラインドで飲んでも、その完璧なほどのバランスの良さと
複雑味に、ただ感動するのみ・・・。

このDRCリシュブール、1999という
最高とも言われたヴィンテージのものは
今では1本数十万するそうで、また飲む機会が
巡ってくるのかどうかは疑問?であるけれど、
こんな甘美な時を味わうことができて、
とても幸せなグラン・クリュ比べの夕べである。

野菜ソムリエ認定レストランで

2010-03-26 01:13:07 | ristorante (おいしいとこ)

先日、渋谷西武B2Fにあるワインショップ「ヴィノスやまざき」の
ワインバーで、ちょっと一杯ワインを飲んでいたところ、
テーブルの上に「ワインお買い上げのお客様
持込料金無料」のチラシが。

お店は8階レストラン街にある中華「笑龍」で
野菜ソムリエと漢方アドバイザーの中華とのこと。

オススメの「野菜ソムリエセット」も捨てがたく、
さっそく飲んでいた白ワイン「ジオリス」シュナン・ブランを
1本購入し、お店へと行ってみる。

まだ夕方の早い時間だったためか、店内は
混んでいず、ゆっくりと食事を楽しむ人が
数組いる程度。

出てきたスタッフに持ち込みの内容を伝えると
すぐにワインを預ってくれて、席へと案内してくれる。

バリアフリーにも対応しているという店内は
テーブルなどもゆったりとした配置で、
デパートのレストラン街とは思えない心地よさ。

さっそく出てきた野菜ソムリエセットをいただくと、
ぱりぱりとした食感の野菜と、新鮮な食材が
控えめな味付けで仕上げてあり、
身体に優しそうなお料理。

ボリュームもそれほどなく、ワインと一緒にいただく
早めの夕食にはぴったり。

あとでテーブルに置いてあったメニューを見てみると、
他にも「美肌薬膳火鍋」や燕の巣を使ったデザートなど
更に身体に良さそうなものがたくさんあって
まだまだ食べてみたいものがたくさん。

ワインのグラスが、いわゆる普通のもので
ちょっとワインの香りが楽しめなかったのが残念だけれど、
ワインショップから好きなワインを持込めて、
身体によいメニューを選べる嬉しいお店。

また近いうちに、ぜひワインを持って伺ってみたいと思う。

※持込には、1人2800円以上の料理注文など
いくつか条件があるので、詳しくは直接
レストランにお問い合わせを。

シャングリラ

2010-03-22 22:47:29 | diario (にっき)

前回の来日公演を見逃して、非常に残念な思いをした
ヤン・リーピンの「シャングリラ」。

どうしても今度の来日公演は観たいと思って、
かなり早い段階でチケットを購入していた
今回の公演。

日本ではあまり馴染みのない雲南の伝統芸能を
中心としたその舞台は、幕が開いた時点から
圧倒的な自然の力、そしてその自然の中で生を謳歌する
人間を身体いっぱいに表現する
エネルギッシュな踊りと歌で、普段はあまり感じることのない
原始の力と潜在的なパワーを感じさせる
力強い舞台。

2部に渡るそのステージは、心の奥に忘れていた何かを
思い起こさせるような、とても印象的な場面の数々に
時間の経つのを忘れるほど。

そしてその舞台の中で、究極の美を舞うのがヤン・リーピン。
1部の「月光」、2部の「孔雀の精霊」と舞う姿は、
まさに神と人間をつなぐ巫女のよう。

太古から未来へと続く時間へと導いて
くれるようなヤン・リーピンの舞いを、
次回もぜひ観たいと思いながら、
会場をあとにする。

"War is a ...."

2010-03-19 23:51:48 | diario (にっき)

アカデミー賞作品賞を受賞した「ハート・ロッカー」を観た。

2004年のイラクを舞台に、アメリカ陸軍の爆弾処理班を
描いた作品で、実際の取材体験を基にした
かなりドキュメンタリータッチの映画である。

War is a drug の言葉で始まるこの映画。
戦争から抜け出すことの出来ないアメリカ軍兵士を描いた、
と言われているけれど、それよりも観て感じたのは
この映画の「現実感」である。

アメリカ軍兵士が実際に体験してきたであろう、
戦場の悲惨な様子や兵士の心情がリアルに描かれていて、
観ていて正直気がめいるような場面も多い。

しかし、これこそ正にアメリカが今も直面している事実であり、
日本ではあまり報道されないけれど、世界では今も
このような現実が繰り広げられている、ということをつきつけられ、
映画が終わったあとも、何か重苦しい気分が抜けない。

矛盾の残るストーリー展開や荒削りな映像など、
1つの映画としてよく出来ているとは言いがたいけれど、
アメリカが、そしてイラクがどんなことを経験してきたのかを
しっかりと教えてくれる映画であり、それが事実であるということを
思い出すためにも、ぜひ観ていただきたい作品である。

銀座でイベリコ豚を

2010-03-19 01:01:51 | ristorante (おいしいとこ)

先日の「エル・プルポ」つながりで、姉妹店の「エル・セルド」へ。

こちらは、イベリコ豚を中心にしたメニュー。
場所が銀座1丁目ということもあって、
少し落ち着いた雰囲気の店。

ワインも、スペイン南東部アルマンサの赤ワインで
まったりとイベリコ豚の旨みを味わう。

ここも席のほとんどは予約が入っているようで、
ふらっと寄るなら早い時間がおすすめ。

ちなみにパエリアは出来上がりまでに時間がかかるので、
早めに注文してワインを飲みながら待つのが良いかも。

まだ今は少し寒いかもしれないけれど、
もっと暖かくなってきたら、外のテラス席で
サングリアを一杯、なんていう楽しみも
味わってみたい、これからの季節にオススメの一軒。

ドミニク・ローラン(エ・フィス)とのテイスティング

2010-03-15 23:27:25 | vino (わいん)

元パティシエという経歴を持つブルゴーニュのワイン醸造家で
「樽の魔術師」の異名をもつドミニク・ローランが
息子のジャン・ローランと来日中というので、ぜひ話をしてみたいと
2人が来店するワイン・ショップへ。

店に入ると、既に2人はインポーターと一緒に店内を散策(?)中。
写真では見たことがあったけれど、見るからに堂々たる体格で
大らかそうなドミニク・ローランと、細身で繊細な感じのジャンという
不思議な対比で、一緒にワインを造っているイメージが浮かびにくい・・・。

この日は来店に合わせて、テイスティング・アイテムに彼らのワインが
いくつかあったので、どれがいいかドミニク・ローラン本人に聞いてみたところ、
ぜひ、シャブリ・グランクリュ・ヴォーデジール2007を試してほしい、とのことなので、
今まで飲んだことのなかった彼の白ワインを、本人と一緒にテイスティングする。

彼の説明によれば、2007年は白にとってはとても良い年で、
このヴォーデジールも、フレッシュな酸とミネラル感のあとに、
うまみが口の中に広がり、余韻も長く楽しめるとのこと。

口に含むと確かにバランスも良く、力強さも感じられて
ゆっくりと楽しめる上質なシャブリ!
さすがにインパクトのあるワインを造り続けている醸造家。
あまり今までシャブリを味わってこなかったけれど、
ぜひ良い料理を選んで楽しんでみたい白の1本。

ただやはり、ドミニク・ローランといえば、買いたくなるのは赤。
最近は「新樽200%」を卒業して、ブドウ本来の力を生かす
ワイン造りを行っているということなので、期待を込めて
購入したのがジュヴレイ・シャンベルタンVV2007。

エチケットに2人のサインも入れてもらったので、
しばらくは見て楽しみ、じっくりと美味しさが増したところで、
楽しんでみたいこのワイン。

それまではゆっくりセラーの中で眠っていてもらうことにするつもり。

お気に入りのマリスケリアへ

2010-03-12 23:17:12 | ristorante (おいしいとこ)

快気祝い(?)も兼ねて、お気に入りのマリスケリア「エル・プルポ」へ。
狭い店はいつもほぼ満席で、予約なしではなかなか入れないのだけれど
今回はちょうど前の人が出てくるタイミングで、
久しぶりに外が見えるテラス席に座ることができた。

まずはお決まりのカヴァを1本。
ドライなものと思って選んだのが、
雑誌で「お手軽スパークリング大賞」にも選ばれたことのある
1+1=3(ウ・メス・ウ・ファン・トレス)・ブルット・ナトゥーレ。

カヴァ最高品質のブドウを栽培するピニョル家と、
ペネデスのトップワイナリーを所有するエステーベ家が
設立したワイナリーで造られたこのカヴァ。

両家の協力による相乗効果が、2ではなく3になるという
この名前の付け方も面白く、力強いフレッシュな泡と
しっかりしたコクの両方が味わえる。
プルポ(たこ)のデザインが入ったお店のグラスでいただくと、
何だか本場スペインでカヴァを飲んでいるような楽しい気分になる。

そしてこのお店、マリスケリア(シーフード料理の店)とあるだけに、
何といっても海産物が美味しい。

残念ながらパエリアは既に売り切れになってしまっていたので、
ムール貝のシェリー酒蒸し、タラとジャガイモのコロッケなどの
定番メニューと一緒に、ホタルイカや新筍など季節ものの料理も
いくつかいただき、すっかり満足。

平日だったのであまり長居してもと早めに店を出たけれど、
他にもいろいろ食べたかった料理もあるので、
また近いうちに遊びに来たいと思う。
(もし席が空いて入れば・・・の話だけれど。)

祝、全快!&500円の満足

2010-03-08 01:14:03 | diario (にっき)

静養が効いたか(?)胃腸は数日で全快し、
既に何でも食べられる状態にまで回復!

とはいっても、今まで食べていたものを
どんどん食べて大丈夫なものかどうか、
1つずつおっかなびっくり試しているところ。

昨日は久しぶりにカフェで勉強しようと
自宅近くのヴェローチェへ。

いつものカフェ・ラテと一緒に
おやつ代わりにプリンタルトも注文する。

と、出てきたのがこのカフェ・ラテ。
「熱めで」と頼んだオーダーに、
可愛いウサギまで描いていただき
すっかりご機嫌に。

そしてこのプリンタルト。
黄色い表面は卵黄たっぷりのお味に、
中のカラメルクリームもなかなか濃厚で、
カフェ・ラテと合わせてワンコイン!とは
思えない美味しさ。

ウサギが可愛すぎてなかなか飲めないのが
ちょっと困るけれど、ぜひまた出会いたい
カフェでの楽しいひと時。

食べられない日には・・・

2010-03-03 21:39:57 | diario (にっき)

今週に入り、突然胃腸をやられてしまい、
正に『鬼の霍乱』状態・・・。

熱や痛みは薬ですぐに治ったので
はじめの状態から比べればかなり
良くなったのだけれど、とにかく
困ったのが、身体が食べ物を
なかなか受け付けてくれないこと。

最初は静養と絶食に努めていたけれど、
あまり栄養を摂らずにふらついても、と
なるべく負担にならないような
食べ物や飲料を選んでみるが、
どれもすぐにおなかに来てしまい、
なかなか思うように栄養を蓄えることが
出来ない・・・。

そこで医者にすすめられたのが
大塚製薬のOS-1

WHOが提唱する経口補水療法の
考え方に基づいた飲料ということで、
脱水状態を防ぐための経口補水液。

これを薬局で買い込み、水分補給に
役立てている。

味も普通のスポーツ飲料と変わらず、
特に飲みにくいということもない。

これにビタミン補給のゼリー飲料を
加えて、何とか身体が回復するのを
待っているところ。

それにしても、こうなってみると
普段、何も問題なく食べたり飲めたり
出来ることがいかに大切かがわかる。

治っても暴飲暴食を控え、
何でもゆっくり、しっかり味わいながら
食べて飲みたいと思っているここ数日。