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la mia dolce vita

おべんきょう・ワイン・パン・お菓子・旅・・・などなど

夏でも美味しいフリウリの赤

2011-08-05 17:19:20 | diario (にっき)
帰国して久しぶりにワインクラスへ。

今回は、イタリア北東部に位置するフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のワインを赤白ともに飲み比べた。

造り手も、イエルマン、ミアーニ、ヴィエ・ディ・ロマンスと、この州の「御三家」とも言われる巨匠ばかり。

イエルマンの白も秀逸だったけれど、驚かされたのは赤のラインナップ。

左の犬のエチケットが可愛いイエルマンの「ブラウ&ブラウ」は、ブラウフランキッシュとピノノワールを使っているにもかかわらず、甘やかでボルドーワインのようで、でも決して押し付けがましさのないふんわりとした印象。

そして真ん中、ヴィエ・ディ・ロマンスのメルロー「ヴォース・ダイ・チャンプス」は、アルコール感と力強さの中にもすっと入っていくような軽やかさがある。

右のミアーニ「フィリップ」はカルトワインといわれるけれど、決して果実たっぷり、ボリューム感だけのワインではなく、柔らかさや複雑さが感じられて、なるほど、と思わせる存在感。

夏の暑さにも、こんなワインならばするりと飲めそうな、不思議なフリウリの赤ワイン三種。

東京駅とアムステルダム

2011-07-30 05:44:57 | diario (にっき)
ガイドブックなどで読んでいたものの、初めてアムステルダムを訪れて、日本とオランダの関係の深さに改めて驚きを感じる。

画像のアムステルダム中央駅のルネサンス様式の駅舎は、東京駅のモデルとなり、逆に八重洲の名前はオランダ人の名前に由来しているとのこと。

「近くて遠い国」であるオランダとのつながりを感じた今回のアムステルダム訪問。

ギュスターヴ・モロー美術館へ

2011-07-26 14:28:50 | diario (にっき)
週末からバカンスでヨーロッパへ。

まずパリでの初日。天気予報では寒くて曇りか雨、となっていたけれど、来てみると雨もほとんど降らず、晴れ間には暖かく感じられて気持ちが良い。

今までに訪れたことのない美術館にと思い、サン・ラザール駅近くのギュスタフモロー美術館へ。

幻想絵画と評されるモローの邸宅に展示された、主に習作や下絵などの収蔵品をゆっくり観てまわると、彼の描く美しい神々がデッサンから完成した絵画まで、どのように造り上げられていったがよくわかる。

数限りなく続くモローの伝説や神話の世界にどっぷりつかったパリでの1日目。

カ・セント-2011 ・7

2011-07-22 22:05:56 | diario (にっき)
遅ればせながら、先週末に伺った神戸の「カ・セント」のお料理。

夏だけに、いつもの定番料理も少しだけ夏の装いに。

画像は北海道産のサンマにトマトのジュレをのせたオードブルと、緑が目に鮮やかなセロリの冷製スープ。

どちらも夏の涼を感じられる素敵なアミューズ。

京都とは違って爽やかな風の吹く神戸の涼やかな一口。

「ミシュランガイドボンヌ・プティット・ターブル東京」発売

2011-07-13 23:39:33 | diario (にっき)
今日発売になったこのガイド。

美味しい一皿を気軽に味わえるビストロやブラッスリー、ワインバーが紹介されている。

友人がオーナーの「ビストロアンバロン」やお気に入りの「ブラッスリー・グー」も掲載されていて、こちらもお祝いしたい気分~。

内容も、シェフの経歴からオンリストされているワインの価格帯まで詳しく書かれていて、お店選びの際にはマストアイテムになるかも。

何はともあれ、これからじっくり読んでみたい珠玉のグルメガイド。

肉球ざんまい…

2011-06-06 17:26:06 | diario (にっき)
あまりにも可愛い“肉球系”の店が2軒も店を出していたので、猫好きの友へのプレゼントも兼ねて買ってみる。

パンは横浜ワールドポーターズにあるル・ボ・パンの「にくきゅうぱん」。真ん中に豚まんのあんが入っていてボリュームはあるものの、パン生地がもちふわで軽く食べられる。

そして小さいのが、マシュマロ専門店「やわはだ」の肉球マシュマロ。今回、買ったのはバニラと紅茶フレーバーだけれど、既に売り切れてしまったものにはシトラス系などもあるらしい。

ただ、普段はネット販売のみでなかなか店頭に並ぶことはないそうなので、次に出会うのはいつになるか…。

マシュマロの方は「おうちでも作れる」レシピをいただいたので、出来ればそのうち挑戦してみたいもの。

私の守護天使?

2011-05-27 21:35:49 | diario (にっき)
フランスのお土産にもらった小さな天使。

フランス語で「Je suis ton Ange Guardien(僕は君の守護天使)」と書いてあるのが可愛い。

画像にあるウェブで見ると、お店もモンマルトルのサクレ・クール寺院の近くのようなので、次回パリに行ったらぜひ寄ってみたいもの。

八重桜が咲き始め

2011-04-15 17:28:59 | diario (にっき)
東京ではソメイヨシノが葉桜となり、代わりにピンク色の八重桜が開き始めた。

地震の影響なのか今年のソメイヨシノは開花が遅く、咲いたと思ったらいつの間にか散ってしまい、いつもの年とはずいぶん違った印象がある。

せめてこれから咲く八重桜は、おだやかな陽気の中でゆっくりと花を開き、少しでも長く目を楽しませてほしいと思う。

Copie Conforme - 本物の贋作

2011-03-30 18:04:36 | diario (にっき)
久しぶりに映画を観に行く。

イタリアレストランに行った際に置いてあったチラシで面白そうなので行ってみたフランス/イタリア作品「トスカーナの贋作」。

本の講演でトスカーナを訪れたイギリス人作家と、その町に住むフランス人女性がトスカーナの町を散策しながら繰り返される議論。

主題となるのは「本物」とは何か?そして「本物の贋作」とは?

いかにもヨーロッパの作品らしく、最後の場面になってもはっきりとした結論は見えないのだけれど、どこまで行っても終わらない不思議な堂々巡りの雰囲気にいつしかはまっていく。

2人の会話の中には英語、フランス語、そして時によってはイタリア語が混じり合い、その噛み合わない言語、噛み合わない議論のアンバランスさも、この映画の雰囲気作りに一役買っているのかもしれない。

主演はジュリエット・ビノシュ。彼女の作品はいくつか観ているけれど、今回もまた不思議な役どころが見事に表現されていて、この作品でカンヌ映画祭主演女優賞を獲ったというのもうなずける。

相手役のウィリアム・シメルもなかなか味のあるイギリス人男性を演じている。彼はイギリスのオペラ歌手で、映画出演は今回が初めてというのは驚き。

そしてトスカーナの町の風景。古い建物が続く町並みも、町の小さな教会も、糸杉が続く郊外の景色も、イタリアならではで観ているだけで楽しい。

時間のある時にじっくりと観ていただきたい、ちょっと大人のヨーロッパ映画。

西へ

2011-03-17 19:08:06 | diario (にっき)

先週の地震後、計画停電の影響もあって、行くはずだったいくつかのイベントは当然中止になり、語学のクラスも軒並み休み、図書館も閉館、スポーツジムも臨時休業、百貨店なども営業時間短縮で、予定は大幅に狂い、早めに帰宅して家で震災関係のニュースを見る毎日。

被害を受けられた方に何かできればとは思うけれど、現段階ではそれもままならず、とにかく静かに日々を過ごすばかり。

そんな「環境」の変化からか、いつになく花粉症の症状も重くなり、鬱々とした日々が続く。

そこで、こんな時にとは思ったけれど、一度東京を離れることに。

数日間で戻るつもりだけれど、心身ともに元気を取り戻してこられればと思う。

そしてもっと前向きに、何か自分に出来ることを考えてみたいと思う。

小林かいちの世界 - 京都アール・デコの美しさ

2011-01-24 17:03:42 | diario (にっき)
松涛美術館で23日まで行われていた「大正イマジュリィの世界 デザインとイラストレーションのモダーンズ」を観てきた。

竹久夢二、杉浦非水、高畠華宵など、大正時代に挿絵などの世界で活躍したデザイン画家たちの作品を展示するこの美術展。

最終日だったこともあり、多くの特に若い女性ファンで賑わっていて、みな大正のイマジュリィの世界にどっぷりと浸かりながら、華麗な大正ロマンを楽しんでいる。

中でも目を奪われたのが、謎の画家とも言われる小林かいちの絵葉書集。

月や星、トランプや十字架など西洋的なモチーフを背景に、華奢でかぼそい女性の絵を描いた絵葉書や絵封筒を発表し、大きな評判を呼んだというかいちの作品。

しかしその経歴が明らかになったのはほんの数年前のことで、最近になって再度注目されているとのこと。

実は去年、京都での「サロン・デュ・ショコラ」の際、オ・グルニエ・ドールのパティシエ、西原金蔵さんが小林かいちの絵をパッケージに刷ったショコラ「柚(ゆう)」を販売し、デモンストレーションの会場で画集も見せていただいた記憶がある。

今回あらためて小林かいちの絵に触れて、その日本的な美しさとヨーロッパのアール・デコの美が混合した幽玄とも言える世界に魅せられて、画集を購入することに。

当時、彼のハガキや絵封筒を買った人達のように、これから少しずつ、ゆっくりとその美を楽しんでみたいと思っている。