甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

まぼろしの根城(八戸市)

2023年08月08日 21時55分15秒 | きたぐにへの旅

 八戸は漁業の町だったり、新産業の町だったり、新幹線の町だったりします。何万人くらい住んでるんだろう。あとで調べてみます(22万人くらいいるみたいです。広いし、中心都市ですもんね。)

 歴史としては、南部氏の城下町として発展していったようです。新幹線の八戸駅は、いわて銀河鉄道、青い森鉄道、大湊線、久慈方面だったり、いろんな鉄道のポイントになっています。

 駅舎は、新幹線が新青森に伸びた時(2010年の12月)、たぶん、はやぶさ号とかもデビューしたころ(もっと前かな?)に、きれいに仕上げられて、まるで未来都市の風貌でした。でも、たいていの新しい駅は、みんな基本はドーム型なので、新幹線の駅のホームは円い屋根に覆われています。

 確かに、雨や風、雪から駅を利用する人たちを守ることができる。とても立派な駅でした。

 けれども、これもよくあることだけれど、鉄道の走る大きな駅のあるところは、町の中心ではなくて、町はずれであることが多いのです。

 大阪の梅田の駅も、町の中心から遠く、北の端っこに大阪駅が作られた。でも、そこから街の発展の歴史があるから、今では大阪駅は大阪の中心みたいな顔をしているけれど、鉄道ができた頃はそうではありませんでした。

 京都駅だって、町のはずれの七条に作られた。でも、歴史は何もかも取り込んで発展していくので、いつの間にか、駅は町の中心然としている。

 八戸駅は、まわりに全国ネットのホテルなどはあるし、それらは割とお値段は高くて、予約も取れなかったけれど、それ以外は発展の歴史は来ていないようでした。立派な駅と発展途上の町という感じです。

 町の中心の繁華街は、ちゃんと鉄道が通っていて、「本八戸」という名前までついています。そちらにも行ってみたかったけれど、適当な時間的な余裕と電車の都合がなくて、駅から歩いて行けるところを探してみようとしたのです。

 時間は、お昼の東京行きに乗るまで、たっぷりあるはずでした。

 駅周辺の地図を見てみたら、根城(ねじょう)というのが2キロくらい向こうにありました。だったら、歩いてみようというのはいつものパターンですが、連日猛暑の続く東北地方でした。台風からの風もあって、太平洋の暑い空気にさらされていたのだと思われます。

 でも、昼日中でも2キロくらい何でもない、と歩きだしたはいいものの、ほんのバス停三つくらいでもう元気はなくなっていた。

 確か、小高い丘の上にあるはずなんだけど、まわりに小高い丘も何もないじゃないの! スマホの地図を見てみよう。でも、このまぶしい光で、スマホの画面も見ていられない。自分の位置は何となくわかるんだけど、そこから根城が見えないじゃないの!

 ええい、スマホで検索してみよう。とすると、西側に歩けと言うし、たったの12分と表示されました。だったら、歩いてみよう。とにかく、平地の部分を何かそれらしいところを探せ!

 と、12分以上歩きました。何も見つかりません。どんどん駅は近づいています。そうじゃなくて、駅から離れないといけないんだけど、ええい、わからないから、鉄道に沿って駅から離れる道を歩いてみよう、どこか小高い丘があればいいんだけど、全く候補はなさそうでした。

 ひょっとして、平地にあるんじゃないの?

 わらをもすがる思いで、汗だくになりつつ、飲む水分も切れて、ヘトヘトで歩きました。途中で舗装道路もなくなって、草ボーボーの道になりました。



 本当なら、そこから引き返すのが正しい選択だったでしょう。でも、私は行ってまえオッサンなので、この草の中の道が終わるところまでを目標にしよう。向こうの方でたくさんクルマも行き来しているのが見えるし、大きな建物もあるし、バスならあるかもしれない。お城は、未整備のまま、きっとこの野原の中にあるんだろう。たしか、司馬遼太郎さんが来たということだったけれど、それは現地のガイドさんがクルマで案内してくれたから見つかるのであって、今は簡単には見られないんだ。

 案内表示も一切ないから、今は埋もれているんだ、そう思うことにして、大きな道に出ました。もう歩けないから、バス停を探しました。

 病院の前のバス停で、すぐにやってきた100円バスに乗り、やっと駅まで戻ることができました。歩こうと思わずに、適当なところまでバスで行く、という考えはなかったんですね。残念なことでした。

 本当は、小高い山の上に、史跡公園としてちゃんと整備されているみたいでした。だったら、もっとバスとかの案内があってもいいのにな。いや、私がヤミクモだったから、こんなバカな結果になったんです。もう二度と見るチャンスはないでしょう。でも、いいです。私は歴史研究家でもないし、ただの自分のバカさを研究する大バカ野郎でしたもんね。



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