㉟ 「未婚の貴族」 ㊱ 「三破風館」 ㊲ 「瀕死の探偵」 ㊳ 「金縁の鼻眼鏡」 ㊴「赤い輪」を見ました。
㉟ 「未婚の貴族」は通常の二倍の長さでした。タイトルも原作では"Noble Bachelor(貴族の未婚男性) "ですがこの映画では"Eligible Bachelor(適齢期の未婚男性)"と変わっていました。原作とは少し違った話が加わっていました。
セント・サイモン卿は立派はお城を所有している貴族で、近くアメリカ生まれの婚約者ヘティーと結婚式を挙げることになっています。ヘティーはお城に興味を持ち、中を見たいといいますが、サイモン卿は中を見せようとはしません。結婚式の当日、花嫁ヘティーは式の最中に何かを見たのか、急に態度が変わり、どこかに姿を消してしまいます。サイモン卿はホームズに相談しに来るのです。未婚男性とはこのサイモン卿のことですが・・・
㊱ 「三破風館」はある老婦人がホームズに相談に来ます。老婦人が今住んでいる三破風館という屋敷を家具調度品も全部込みで買い取りたいという申し出があったそうです。なぜ全部なのかと不思議に思ってホームズが調べてみると・・・老婦人には孫息子がいて、どこかで大きなけがをして帰ってから、その後は家に閉じこもってしまい、そのうち亡くなったというのです・・・
㊲ 「瀕死の探偵」は ホームズが死にかける話です。びっくりする結末です。
㊳ 「金縁の鼻眼鏡」は、ある博士の助手が殺されますがどうして殺されたのか、理由がわからないというのです。
現場には金縁の鼻眼鏡が落ちていて、それは女性用でかなり度がきつい眼鏡だというのですが・・・
この映画にはワトソン博士は出てこないで代わりにホームズの兄のマイクロフトが出ていました。
㊴「赤い輪」はイタリアの秘密結社の話です。ある夫人が、2階に下宿させている人が一日中部屋にこもっていて、全然顔を見せず、食事と新聞だけは頼むというので変だというのですが・・・
ホームズは事件が解決した後、ワトソンや警部と一緒にワーグナーのオペラを聞きに行きました。「トリスタンとイゾルデ」のアリアを幸せいっぱいで聞いていました。
㉟から㊴は1992年、1993年、1994年の制作で、女性の監督の作品もあります。主演のジェレミー・ブレット氏は1933年生まれですが、1995年に亡くなっています。60歳を過ぎてホームズの役をするのは大変だったでしょうか。ブレット氏以外のホームズは考えられません。
㊵ 「マザランの宝石」を見ました。ホームズはハイランド地方に出かけていて留守ということになっていて、事件を解決するのは兄のマイクロフト・ホームズとワトソン博士の二人ということになっていました。ホームズは途中で出てくるかと思いましたが二人が事件を解決したあと、最後に「さすが、兄さん」と言っただけでした。ストーリーも原作とはかなり変わっていると思いました。マザランの宝石とは女王の王冠の宝石の一つで、近くフランスに返す予定になっていました。ところが、盗まれたのですから、首相がホームズに捜査を依頼しますが あいにくホームズは留守なのです。そこで兄のマイクロフトが代わりに捜査します。ワトソンと一緒に・・・。
ホームズ役のブレット氏が病気だったのでしょうか。それで台本を書き換えたのでしょうか。1994年制作になっていましたが・・・マイクロフト役は堂々としたチャールズ・グレイという俳優さんで前にも3作の中に出てきたことがあるので、おなじみでしたが、シャーロック役のブレット氏が出てこないから寂しかったです。
㊶ 「ボール箱」を見ました。なぜかこれでシリーズは最後です。続きがあるのかもしれませんが手に入りません。
ジェレミー・ブレット氏のホームズはこれが最後なのかもしれません。1994年制作でした。
クリスマス・シーズンの話で雪がいっぱい降っていました。ホームズはワトソンにクリスマスプレゼントとしてマントのようなコートを贈っていました。ワトソンはこれを着て自転車に乗れると喜んでいました。ワトソンはホームズにパイプを贈ったそうです。
このようにクリスマスイブにみんな集まってプレゼントを開けてみるのですが、ある家庭のプレゼントの中に、ボール箱があり、中には塩が入っていてその下には人間の耳が二つ入っていて、開けた女性がびっくりして・・・という話です。