今年の9月から12月までの ラジオNHKR2での「カルチャーラジオ」は私の好きなトピックが中心の番組ですから、
欠かさず聞いています。もっともリアルタイムの放送ではなく「聞き逃しサービス」を利用して録音したものを聞いています。
月曜日は「ラジオアーカイブ、昭和人物史」で最近ではプロ野球の「広島」の元監督の古葉竹識氏、「南海」や「ヤクルト」などの野村克也氏、「南海」の鶴岡一人氏が取り上げられました。古葉元監督の低くいい声は懐かしく、野村元監督のぼやきも面白く、鶴岡元監督の独特の渋い声もよかったです。本人の声を聞くだけで、当時が思い出されるから録音は貴重だと思いました。喜劇役者兼落語家の柳家金語楼氏の話も聞いて面白かったです。
火曜日は歴史再発見「食の流行から見る暮らしの近現代史」で阿古真理さんが担当しています。
①幕末と獣肉食ブーム ②明治のあんぱんブーム ③三大洋食ブーム ④戦後の台所革命 ⑤キッチンが変える料理
⑥70年代外食ブーム ⑦80年代「エスニック」料理 ⑧デパ地下の誕生
「昔の台所は現代のように便利なものではありませんでした。電気や水道、ガスがなければそれぞれ、水を汲みに行ったり、かまどで、ご飯をたいたり、七輪で炭を起こして煮炊きをしました。まな板の上で野菜や魚を切るのも洗い物も全部床にしゃがんでする動作でした」と聞いて当時の女性たちはつらかっただろうと思いました。祖母や母たちの苦労がわかります。
その台所が変わってきて作る料理も変わってきたのです。
水曜日は芸術その魅力「19世紀パリ音楽サロンへの旅」で、ピアニスト・作曲家の中山博之氏が担当しています。
①サロン音楽の誕生 ②社交界はピアノが似合う ③音楽家はエンターテナー ④サロン界にスター誕生 ⑤新奏法ノクターンの秘話 ⑥ショパンのノクターン⑦ショパンの音楽的変革
ショパンとリストを取り上げていて、ショパンのノクターンの一部をピアノで弾いてメロディー、伴奏の和音などわかりやすく説明してくれます。ショパンのノクターンが好かれる理由はまずメロディーが覚えやすいこと、短調で始まって長調で終わると最後は救われるなどいろいろあります。
木曜日は文学の世界 「生きていくための現代短歌」で歌人の東直子さんが担当しています。
「命を読む 植物をみつめて」「命を読む 動物とともに」「食を味わう 菓子と果物」などがありました。
金曜日は科学と人間「植物と人類の歩み」で船山信次氏が担当しています。
人類にとって植物は食べ物としてだけでなく衣類や住居などに使われていますが、薬や毒としても使われています。
ボタンやキク、アサガオは薬用植物として中国から入り、ヨーロッパの中世の暗黒時代には植物の毒が横行し、
世界4大スパイスであるコショウ、ナツメグ、クローブ、シナモンはアジア原産なので、それらを求めて大航海時代が起こったそうです。