子供のころからコナン・ドイル作の「シャーロック・ホームズ」は大好きでした。
私のイメージでは私立探偵というとシャーロック・ホームズです。アガサ・クリスティーが作り出したポアロもミス・マープルも私の探偵のイメージではないので好きではありません。
コナン・ドイルの著作には「シャーロック・ホームズの冒険」や「シャーロック・ホームズの回想」など色々あるそうですがどれを読んだことがあるのかないのかわかりません。読んでも忘れてしまっています。
今回、BBCテレビが1984年に放送した動画を見ました。シャーロック・ホームズはジェレミー・ブレット、ワトソンはデイビッド・バークが演じています。全部で41話ありました。どのくらいの期間放送したのかわかりませんが今から40年も前の作品です。制作年によってホームズが意外に若かったり年取ったりしていると思います。
ジェレミー・ブレット氏はホームズのイメージにぴったりの俳優さんです。
挿絵にあるようなポーズをよくとっています。つまりパイプをくわえた横顔や暖炉の前で頬杖をついている姿、バイオリンをひいているところなど、絵のイメージそのままです。
私はまだ最初の3編しか見ていません。① ボヘミアの醜聞 ② 踊る人形 ③ 海軍条約事件
① では、ホームズ氏はアイリーン・アドラーという女性に翻弄され、出し抜かれます。
この話がホームズシリーズの中では一番面白いと思いますし、私は一番好きです。これでホームズ氏は今まで女性を少し軽蔑していたのに女性を見直して、尊敬するようになったそうですから。
ボヘミアの王がアイリーン・アドラーと一緒に撮った写真を取り返したいといってホームズのところにやってくるのです。王はどこかの国の王女と結婚することになったので、過去のその写真を暴露されたら困るからです。
ホームズ氏は変装してアイリーンの家に入り込み、写真の場所を探しますが・・・
②は、踊る人形のような文字の意味を解く事件です。その文字の列を見てアメリカ出身の女性は震えるのです。
③は海軍条約という重要な書類をコピーしていたとき、ふと油断して部屋をあけた間に大事な書類を盗まれた若い男性がいました。彼は半狂乱になっていましたが、少し落ち着いたときにホームズにその書類を探してほしいと頼んできます。今ならコピー機があるけれど、当時は手書きで一字一字書き写していたものでした。その盗まれた書類は意外なところにありました。
というわけでどれも面白い物語です。映画になるとイギリスの田園風景や大邸宅の素晴らしい庭園や花壇、家の中の調度品が立派なのに圧倒されます。ホームズの依頼人はお金持ちが多いのです。ホームズ自身も依頼人が来るとさっと上着を着てきちんとした格好でお客を出迎えています。
③では、確かにホームズの食卓にはカレー味のチキンが出ていました。ラジオの「偉人と食で旅する世界史」のコナン・ドイルの回で聞いたことがありました。カレーと紅茶をよく食べたり飲んだそうです。
有名な「まだらのひも」や「パスカヴィル家の犬」や「赤毛連盟」はまだ見ていないのでこれから見るのが楽しみです。