弓道修行日記

このブログに、弓道修行する中で、学んだこと、考えたこと、試行したこと等を書き残し弓道修行の友とする。

永久磁石を熱源に給湯器ー素晴らしい。ノーベル賞ものでは?

2011-07-26 | 意見発表

永久磁石を熱源に給湯器

2011年7月25日  読売新聞)
磁気で水を温める給湯器について説明する日本ポリスターの笠井明英専務(滋賀県湖南市で)=金沢修撮影

 永久磁石の磁場を銅と反応させて熱を起こし、水を加温する磁気給湯器「マグスター」を、「日本ポリスター」(滋賀県湖南市)が開発した。わずか10秒で沸騰し、0・1度単位での温度設定も可能。二酸化炭素を排出しない環境に優しいシステムで、将来的には電源確保が難しい災害現場での活用も期待される。

 1964年創業の同社は、食料品や衣料品、電気機械器具などの包装機を製造している。給湯器の開発に乗り出したのは、高井宣彦会長(70)が見たテレビのあるシーンがきっかけだ。北海道のある民家で風呂が壊れ、雪深い中、家族が近所に風呂を借りに行く姿だった。

磁気で水を温める給湯器の内部

 食料品や衣料品の包装機には異物検出のため、永久磁石を使った金属探知器が組み込まれている。永久磁石は回転で磁場が生まれ、銀や銅などの金属と反応すれば電流が流れる。高井会長は「この仕組みを生かしてメンテナンスが簡単で、故障しにくい給湯器を作れないか」と考えた。

 2009年から社内で研究が始まり、昨年秋、高さ約1メートル、幅約80センチのキャスター付き給湯器が完成した。

 「高齢者がボタンを押すだけで、好みの温度で風呂を沸かせる機械」。笠井明英専務(63)が言う当初のもくろみとは別に、給湯器は発表後、思わぬ反響を呼ぶ。

給湯器からの湯で土を加温して栽培したビニールハウスの野菜(滋賀県近江八幡市で)

 滋賀県彦根市の自動車部品製造会社は、冷水を使っていた部品洗浄に導入。30~35度に加温して洗うと洗浄力が向上、1日あたり4トンだった使用水量が半減した。同県近江八幡市の県農業技術振興センターでは、暖房付き温室の野菜栽培に使用。苗の根付近のパイプに湯を流して土を温めると、暖房費が節減でき、成育状況も良くなったという。

 移動が容易なため介護入浴にも使え、5月下旬には東日本大震災で被災した茨城県北茨城市の病院に2台を寄付。福島、岩手両県の病院にも今後、無償提供する予定だ。水力や風力などの自家発電機能を備える研究も進んでおり、笠井専務は「電源確保が難しい災害現場での医療活動などにも使えるようにしたい」と話している。

永久磁石
 科学技術政策研究所(東京)によると、永久磁石はハイブリッド車や省エネ家電のモーターを磁力で回転させる動力などとして、低炭素社会実現に向けた技術に用いられている。とはいえ、永久磁石を使っていないモーターもまだまだ多い。置き換えが進めば、国内の総消費電力の5割を占めるモーター用電力を大幅に削減できるとみられる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿