
これで完結――なんだろう物語シリーズ。
やはり、物語、のベースには、「青春」という2文字がキーと成っていたか・・・と思うが、ここまでの道のり、長かったなと思う。

青春、という2文字に付き物の、迷い。それがずっと付きまといつつ、1つの迷いを消しても、また新たにわいてくる。そして、その迷いの原因は、様々にあり、青春という時代には、傷み、苦しみ、恋とさまざまなものが入り交じり、それは、ある意味では、人生と言う構成の全てを知れるかのような錯覚さえもおぼえる瞬間もある。けれど、人生は青春だけがすべてではない。それが「何でもは知らない。知っていることしか知らない」と言う所に行き着くのか?と思うし、この物語シリーズから全ての青春を知れると言う訳ではない事も言おうとしている気がする。
青春の卒業と同時に、その時代にあった迷いは、時として、成長の神として存在する、そんなことも語られていた様にも思う。
様々な角度から、物事が語られたが、「そこには、いつも恋がある」や「萌え」の要素がふんだんに盛られていた。「萌え」がなかったら、語りだけの物語になってしまい、眠気を催す所もあったろうなと思う。
物語は終われど、時は終わらない。故に、物語も終わらない――それが人生でもある。