オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

海外へ出稼ぎに行く日本人の記事

2024年02月13日 16時58分06秒 | 海外移住

今日のメルボルンの天気は、午前中は猛暑日になったのです、午後3時15分頃、寒冷前線の通過に伴う暴風雨が来ました。幸い、20分ほどで収まりましたが、、、木の枝(直径が20-30センチ)が倒れて、フェンスが2カ所壊れたので、明日はチェンソーで枝を切って、フェンスを直す仕事が待っています。

さて最近、ヤフーニュースを読んでいて目に付くのが、海外へ出稼ぎへ行く日本人の記事です。こういう記事を読むと、「日本は失われた30年で賃金は殆ど上がっておらず、賃金の高いアメリカやヨーロッパ、オーストラリアなど先進国に出稼ぎ行く人が増えている。お店の店員やコンビニなどの単純作業でも時間給は2倍、向こうでトラックの運転手や大工をすれば年収2、3千万円稼げる。」という記事です。

確かに、この手の記事を読むと、海外で働くのは魅力的、安月給の今の会社辞めて、海外へ稼ぎに行くってのもアリかも?海外で数年働けば数千万円ぐらい貯金出来るかも、、、と思ってしまう方は多いのではないでしょうか。

ただ、これらの記事で書いてないのが査証(ビザ)の事です。日本を含めてどの国でも、労働市場はビザで守られているて、外国人が観光ビザで入国出来たとしても、その国で就労できる訳ではありません。

例えばオーストラリアで飲食店を経営している人が、移民局が発行した労働許可証(労働ビザ)を取得していない外国人(あなた)を、そうとは知らずに雇ってしまって見つかった場合、移民局から5千万円程の罰金を取られ、禁固刑を含む犯罪者になってしまうのです。 

なので、ビザのない外国人がオーストラリアで就労するのは事実上不可能ですよね。

唯一、単純労働が許可されるのはワーキングホリデービザ(ワーホリ)でしょうか。ただ、このビザは30歳までの若者が貰えるビザですが、規制が色々あって、最長2週間で48時間しか働けないので、フルタイムでは働くことは出来ません。しかも、ビザの期間は基本1年のみです。

それに、出稼ぎといっても、オーストラリアでは日本と比べて物価も2倍近いです。例えば、家賃は古いアパートでもひと月に10万円か15万円かかるのは普通ですし、食費も日本よりかなり高いです。例えば、ラーメン屋でラーメンを食べると、安いお店でも1500円、普通は2千円くらいします。

こちらに住んでいフルタイムで仕事をしている普通の人がギリギリの生活なのですから、ワーホリが貯金するのは難しいのではないでしょうか。

もし出稼ぎする為にオーストラリアへワーホリに来て、爪の垢に火を灯す生活をして、運よく貯金が出来たとしても、折角だからとオーストラリア旅行や語学学校の授業料に使って消えてしまうことが多いと思われます。

ワーホリのビザが切れる前に別の国に移動していく人達も多いようですが、、、日本で心配している親に仕送りを頼んだり、帰りの旅費を送って貰う人達が多いことは想像に難くないです。

ということで、、記事にあるように、普通の日本人が海外に出稼ぎに行くというのは、難しいのではないでしょうか。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。


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