吉村京花☆歌う門には福来る

Jazz, Bossa Nova, Sambaを愛するシンガー、吉村京花のブログです。

愛用のお財布、ついに殿堂入り

2012年08月17日 | Weblog
きのう新しいお財布を買いました。
というのも、これまでン10年と愛用してきた品が、
もう1年ほど前から縫い目が裂けて、やばいよ中身が出そうだ
という状態になっていて
それでもなかなか新調する気になれずに使い続けていたのです。
でも、それも限界。
いよいよ引退の時となりました。

「普通のお財布に戻ります!」
と言ったとか言わないとか・・・・

リタイアした愛用のお財布。
実は一度、持ち主から旅立とうとしたことがありました。

それは2000年。
ミレニアムに浮かれるロンドンでのことでした。
当時、ロンドンに住んでいた私たち家族。
たまの休日には市内観光でも楽しもうと
いわゆる観光客が押し寄せるような中心街に繰り出したのです。

市内は治安が悪く、観光客目当てのスリが横行しています。
観光地でなくとも、人のものは自分のもの、落ちているものは拾った人のもの
売れるものは廃品同様の部品でも売っちゃえという感覚。
(もちろん親切な人もいますし、いい意味でのおせっかいが残っている部分もあるのですが)
日本ほどの「のほほん」と平和ボケした生活は望むべくもなかったのです。

なのに、その日だけはなぜか気がゆるみ
何と、絶対してはいけない
リュックにお財布を入れるなどという、
どんくさいことをしてしまったのです。

当時5歳だった息子の手を引いて人ごみを歩いていると
何か背中に感じる違和感。
ふと振り返ると、リュックのファスナーを開けて財布をつかむ手が目に入り・・・

即座にその手をわしずかみにして

No! No! No!
と叫んだ。

相手を見てみると、10代の女の子。
東欧系の風貌だ。

報道では聞いていたが、ロマ(東欧からの移民)のファミリービジネスの一つとして
物乞いやスリが横行しているという事例を
今まさに目の当たりにしたわけだ。

かわいらしい10代の女の子とはいえ、
私の大事な財布を盗もうなんという不届きもの
許しておけぬとすごい剣幕だったのだろう。

相手はすぐに手を放し
Sorry, sorry
と繰り返す。

まわりには仲間と思しき同年代の女の子集団。

向こうとしては「反省してるから警察に通報しないでね」
という意味のsorry
だったと推察する。

よく考えてみると相手が屈強な男性でなくてよかったと・・・
しばらくしてから震えが来たのも思い出した。

そんな危機を乗り越えて私の手元に残った大切なお財布。
今までよく雨風耐えてきてくれたものだ。
苦楽を共にしたお財布さん。
お疲れ様でした。

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