吉村京花☆歌う門には福来る

Jazz, Bossa Nova, Sambaを愛するシンガー、吉村京花のブログです。

ツバメの伊勢おかげ参り その1

2023年04月23日 | 紀行
このブログでは自分のライブスケジュールを主に掲載しているのですが、
今回は、人生初推しである俳優・伊藤健太郎くんにまつわる旅の話をお届します。

彼は東京都出身ですが、お母さまの実家が伊勢にあり、幼少期から長期の休みは伊勢のおばあちゃん(よりちゃんと呼ばれている)のお家で過ごしていたとのこと。
それもあって、ファンクラブの会報誌『GOLONDORINAS Jornal vol.2』(2022年6月発行)では、自分を育んでくれた伊勢への感謝の気持ちを表す旅のレポートが掲載されています。
昨年2022年5月3日に岩手県平泉町で開催された「春の藤原まつり 義経公東下り行列」に健太郎くんが義経役で登場するというので押しかけた大勢のファンのうち、現地で意気投合したグループ5名で、「会報誌に紹介された場所を訪ね歩く旅をしたいね」とかねがね話していたのです。
今回、その願いがかなって伊勢旅行が実現したので、レポートを兼ねて幸せの時間をお裾分けしたいと思います。

4月18日(火)東京から新幹線で名古屋経由、快速みえで伊勢市まで。
伊勢市駅に降りた瞬間から、ツバメが飛び交うのが目に入る。
駅構内に営巣し子ツバメにエサを運ぶ親ツバメが飛び回る姿が微笑ましい。


古くからお伊勢さんへの参拝客を迎え入れて来た風土からだろうか?
おおらかにすべてを温かく包み込む空気とゆったりと流れる時間。
これが伊勢の第一印象。
そんな豊かな風土が健太郎くんの伸び伸びとした真っ直ぐな人柄を育んだのだろうと想像します。

伊勢市駅で荷物を預けて参宮線に乗って二見浦(ふたみがうら)へ。
二見浦は、古くからお伊勢参りの前に身体を清めるために参拝客が最初に訪れていた場所ということで私たちも最初の訪問地としました。
と、その前に腹ごしらえ。なにせ東京駅を朝早く出発したのですでに腹ペコ。

二見浦駅からほど近い「お食事処」の幟が立つ魚介類卸専門店が併設する「ホリグチ生さざえ」へ。
1階が売り場、2階が食事処になっていて家族経営のまさにお宅にお邪魔したような気分。
しょっぱなから、他では味わえないような雰囲気を味わえてワクワク感いっぱいの旅が始まりました。

我々だけの貸し切り状態で心置きなくひと盛り上がりした後、徒歩で二見興玉(ふたみおきたま)神社へ。

ここは古来から伊勢神宮に詣でる前に禊を行っていた場所として知られ、神社の目の前の海岸に「夫婦岩(めおといわ)」と呼ばれる大小二つの岩が寄り添うように顔を出し注連縄で結ばれています。縁結びの象徴ともされますが、二つの岩の間から登る太陽を崇め、沖合に沈む興玉神石(おきたましんせき)と呼ばれる岩を拝する鳥居の役目を果たしているという聖地です。
聖地らしく霊験あらたかな空気。
二つの岩を結ぶ大注連縄は年に3回締めかえるとのことですが、その現場を見てみたいとも思いました。

いたるところにカエルの石像があるのは、海の安全の守り神とされる興玉神石にちなんで旅人や船が「無事かえる」ようにとの願いを現しているそうです。


次に、神社からほど近い海沿いに建つ賓日館(ひんじつかん)へ。
明治20年、伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として建設され、皇族の宿泊場所として利用されました。
当時の西洋建築の粋を集めた格調高い様式で美しい佇まい。

残念ながら火曜休館のため中は見学できませんでしたが、だからこそできたことが!
Jornal Vol.2に掲載された写真では健太郎くんが閉じられた門の前でポーズをとっています。健太郎くんと同じポーズをとって、順繰りに撮影会。
一人がモデル、一人がカメラ、もう一人が「もうちょっと体を右に向けて」などとディレクション。
これも休館日だったからこそ、そしてグループだからこそできたこと。
皆にわかモデルとしてポーズをまねて見るものの、妙にぎこちないところがかわいかったです。
恥ずかしながらモデルの真似事の成果をご覧あれ。

健太郎くんと同じ場所に立てただけで幸せです。

賓日館の目の前の海岸をそぞろ歩き。
波打ち際まで行って海水にちょっと触ると、冷たくも温かくもない温度。
きれいな水、おだやかな波の音に癒されました。
人間は月に一度は海を見ないとあかんな~と思いました。

そぞろ歩きのあとは、歴史ある木造建築の旅館や店が立ち並ぶ。二見興玉(ふたみおきたま)神社の表参道を駅方向へ戻ります。
表参道といっても平日は人もまばらで閑散とした道。
廃業したと思われる旅館もちらほら。

急にツバメが飛んできて、和菓子屋さんの店内に入って行ったのが見えました。
「五十鈴勢語庵」という老舗の和菓子屋さん。

導かれるように店内へ吸い込まれ見てみると、
なんと、店の天井に燕がいくつも巣を作り、子どもにエサを取ってきては何度も運んで出入りしているものもいれば、今まさに巣を建設中で材料となる小枝などを運んで来てはくっつけているものもいます。

お店の人としばし会話。毎年やってくるツバメに天井を提供しているとか。
なんと大らかな。
グループで押しかけてお騒がせして申し訳ないのもあり、「天戸の塩ようかん」おいしそうだったので購入。
天戸の塩は二見浦の海水から作られた塩で貴重な一品なのだとあとでわかりました。


二見浦駅から参宮線で伊勢市駅へ戻り、伊勢神宮 外宮(げくう)を目指します。

伊勢神宮は正式には「神宮」と言って内宮(ないくう)外宮(げくう)はじめ、125のお社から成り立っています。
お伊勢参りとは、一つのお社をお参りするのではなく、全部とは言わないまでも外宮から内宮の順番で主たるお社を参拝して回ることなのですね。
私は日本人としてずいぶん長く生きてきたのにもかかわらず、全国の神社の総元締めともいえるお伊勢さんのお参りの作法をこれまで知らずにいました。
今回の旅を企画するにあたって調べてはじめてわかったことがたくさんで、恥ずかしいと同時に、学びの機会を与えられてありがたい気持ちになりました。

ご興味のある方はぜひ、伊勢神宮のサイトをご参照のほど
https://www.isejingu.or.jp/


「外宮」とは衣食住を始め産業の守り神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りする豊受大神宮(とようけだいじんぐう)の通称。


お伊勢さんはお願い事をする場所ではなく、感謝の気持ちを伝える場所だそうです。
お願い事がある人は外宮・内宮とも中心となる「正宮(しょうぐう)」ではなく付随する別宮(べつぐう)でするのがよいそうです。
なので私は正宮では
「これまで健康に過ごさせていただいてありがとうございます。
伊藤健太郎くんの存在に気づかせてくださってありがとうございます」
とお伝えしました。

広い境内を巡り、別宮では家族の健康と健太郎くんの活躍をお祈りしました。
会報誌の写真が撮影されたスポットを見つけると、他の参拝客の迷惑にならないように気を付けながら構図を真似てお互いに撮影。
精霊かと見まごう透明感の健太郎くんのようにはいきませんが、なかなかいい感じに撮れたのでは?

外宮をひととおり巡った後に、閉館前の滑り込みで「せんぐう館」を見学。
20年に一度の式年遷宮や供物などの製作にどれだけの技術・労力がかけられて来ているかの資料を目にすることができ感激。もっとゆっくり見て味わいたかったです。

伊勢市駅前に戻り夕食のあと、会報誌で紹介されているBar Recipeへ。


古民家を改装した落ち着いた雰囲気のバーで、襖で仕切られた座敷の8畳くらいの個室に通してもらって5人で気兼ねなくおしゃべりできました。
マスターに来訪の目的を告げると、健太郎くんにまつわることたくさんお話してくださいました。
健太郎くんのお母さんとマスターの奥さんが同級生ということで、健太郎くんが小さかったころから、よくお店に来てくれていたとのこと。
以前は別の場所にあったお店をこちらに移転してからも何度も訪れているそう。
昔からとてもかわいくて、見た目も中味もきれいなピュアな子だとおっしゃっていました。
ジンの銘柄は選べるとのことでおすすめのタンカレーでジントニックを注文。
帰り際にカウンターに座って写真撮らせてもらいました。

同じように写真撮って行く女性のお客さんが何組も来ているとおっしゃっていたので、すでに健ラバさんたちが足を運んでいらっしゃるのですね。
マスターも女性客が増えて嬉しそうでした。
ホントに素敵な落ち着くバーなので、機会があればまた訪れたいです。

初日から気分の上がる体験ばかりで、歩数計は2万歩超えの強行軍ながら、
むしろ鋭気みなぎる充実感の初日でした。

その2につづく
コメント (2)
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