地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

Kaleido Mapper

2008-03-11 14:14:09 | Weblog
各種数値地図対応パーソナルGISと名乗ったソフト 「Kaleido Mapper 」を採りあげてみました。
実は、私は発売直後にこのソフトを購入し、当座は暫く使っていましたが、その後お蔵入りのまま寝かせていました。
この機会にと、今日、取り出して使ってみると、なかなか面白いソフトでした。
少し、紹介してみます。

このソフトは、㈱マプコンの開発で㈶日本地図センターの販売です。初版は2004.10ですから、その後バージョンアップは度々行われているでしょう。そのうち調べてみるとして・・・

このソフトの内容ですが、
①、各種市販地図データに対応していることです。
数値地図2500(空間データ基盤)・・・上の地図はこのデータをいじくって作ったものです。
同じく、25,000(空間データ基盤)
地図画像:数値地図25,000(地図画像)、50,000(地図画像)、200,000(地図画像)
標高データ: 数値地図5mメッシュ(標高)、50m、250m、1km、10m(火山標高)
その他、JMCマップ、街区レベル位置参照情報データ、空中写真、・・・
②、測地系変換機能:日本測地系のベースにはそれに合わせられますし、世界測地系にも対応しています。変換もできます。
③、各種検索機能:複数条件による検索もできます。また、国土交通省の「街区レベル位置参照情報データ」による検索では住所検索もできるそうです。
④、簡易図形機能:利用者が独自のレイヤーを設けて図形編集できます。記号や注記の入力は勿論、それらを別ファイルで保存することもできます。
⑤、計測機能:距離、面積、勾配、座標確認などの計測ができます。勾配がいいですね。
⑥、3D効果:標高メッシュデータを併用してぼかし式地勢表現や段彩色や、更には鳥瞰図の作成もできます。
⑦、データ交換:LAN通信機能を搭載しているのでLANに接続された他のパソコンと瞬時にデータ交換ができます。勿論、データ公開もできます。

今回の試作では
[道路]: [詳細設定]ボタンで、道路線形の選択、関連する文字の大きさ、書体、色などが指示できます。
[行政界]: [詳細設定]ボタンで、行政界線形の表現を支持できます。
同様にして、
街区、建物、水系、鉄道 ・ 公園等、基準点、直轄国道、直轄河川、建物 イメージ、などの指示編集ができます。

上の八王子から日野市にかけての地図は、数値地図2500(空間データ基盤)を使って、道路、河川、街区、その属性、行政界、鉄道、公園などを設定変更して作ってみたものです。満足できる仕上りではありませんが、素人でもこうして遊べる試作品です。

これからは、登山・ハイキング・サイクリングの地図作りにも大いに役立てましょう。
そうしてるうちに、こういう地図を作るならこのソフト、ああいう地図の時はあのソフトと、使い分け、選択ができる用になりたいですね。